名古屋工業大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2021/02/26
最終更新日:2021/04/22


※この記事は約17分で読めます。


名古屋工業大学は、愛知県名古屋市にキャンパスを置く国立大学。名古屋工業専門学校、愛知県立工業専門学校を前身とする、歴史ある大学です。その名の通り工学部のみの単科大学で、「名工大(めいこうだい)」の愛称で親しまれています。

この記事では、名古屋工業大学の入試の特徴(難易度や受験者数、倍率など)や、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。名古屋工業大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2021年2月26日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

名古屋工業大学の入試問題で問われる能力

初めに、名古屋工業大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

 

名古屋工業大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

名古屋工業大学とは、次の2課程を有する、工学部の単科大学です。

・高度工学教育課程(生命・応用化学科、物理工学科、電気・機械工学科、情報工学科、社会工学科の5学科の総称)

・創造工学教育課程(材料・エネルギーコース、情報・社会コースの2コース。学部4年間と大学院博士前期課程2年間の6年一貫教育)

大学憲章として「ものづくり」「ひとづくり」「未来づくり」を掲げ、「将来にわたって人類の幸福や国際社会の福祉を達成する方向を示し、同時にそれに対応できる人材を育成する」ことを教育理念としています。
参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

そのような教育理念のもと、「数理的知識とその活用の能力を中心に基礎学力をもち、本学の理念をよく理解し、工学の使命を果たす意欲をもつ人」を幅広く国内外から受け入れるとのこと。アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)としては、以下の項目について明記しています。

1.高等学校等で学習する教科・科目の基本的な知識を習得し、これを活用して課題解決を行う能力をもつ人、特に英語の基礎学力と表現力をもつ人
2.工学や科学技術の学習に特に必要となる数学と理科に関する論理的・数理的・科学的思考力をもつ人
3.知的探究心が旺盛で、自ら新しい課題を見つけ挑戦し、ものやしくみを創造することで、自然との共生の上に人類の幸福に貢献する意欲をもつ人
4.他者と意見を交わすことのできるコミュニケーション力をもつ人(創造工学教育課程のみ)

参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

なお、課程や受験方式ごとに「入学者選抜の基本方針」があり、詳しくは名古屋工業大学 大学案内(PDF)で確認できます。

 

名古屋工業大学入試の特徴

名古屋工業大学は国立大学なので、基本的には大学入学共通テストと、個別学力検査(いわゆる2次試験)を受験します。また出願時に提出した調査書やエントリーカードも合わせ、総合的に合否判定が行われます。

名古屋工業大学の入試方法には、以下のような方式があります。

 

一般選抜(前期日程、後期日程)

大学入学共通テストのあと、一般選抜の前期日程を受験するのが、受験者数が多くスタンダードな受験方法です。出願は前期日程、後期日程とも同じスケジュールになっているので、前期の結果を見てから後期に応募することはできません。

大学入学共通テストで受験が必要な教科・科目は、全学科・全課程共通で次の5教科7科目です。

教科 科目
国語
地歴公民 世A、世B、日A、日B、地A、地B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目
数学 数Ⅰ・数Aは必須

数Ⅱ・数B、簿、情から1科目で、合計2科目

理科 物、化、生から2科目
外国語 英(リスニング含む)、独、仏、中、韓から1科目

参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

創造工学教育課程を受験する場合、前期日程で2段階選抜が行われる場合があり、注意が必要です。対象となるのは、募集人員に対して入学希望者が4倍に達した場合。大学入学共通テストの成績で第1次選抜を行い、合格者のみ第2次学力検査を受験します。

2段階選抜が行われたかどうかは、入試前に送付される受験案内で確認します。行われた場合は、合格通知・受験案内か、不合格通知書のいずれかが届きます。2段階選抜が行われなかった場合は、全員に受験案内が送付されます。

高度工学教育課程(5学科)では、2段階選抜はありません。

なお、名古屋工業大学には第二部(夜間)がありますが、第二部の入試は前期日程のみです。ご注意ください。

 

学校推薦型選抜

いわゆる推薦入試ですが、共通テストを課す日程と、課さない日程があります。学科により対象となる日程が異なりますので、募集要項をしっかりチェックしてください。

 

総合型選抜

社会工学科(建築・デザイン分野)のみで行われる選抜方式です。

それぞれの募集要項や出願書類は、名古屋工業大学ホームページから閲覧、ダウンロードが可能です。

 

各科目の試験問題の特徴

名古屋工業大学の入試対策には、個別学力検査(2次試験)の特徴や傾向を掴んでおきましょう。個別学力検査は、工学部全体で数学、理科、英語の3教科となっています。いずれもレベルは低くないので、十分な準備が必要です。

 

数学

名古屋工業大学の数学はすべて記述式で、大問は4つ。試験時間は120分です。

出題範囲に偏りがあるのが特徴で、大問4つのうち、2問は数Ⅲの微分積分が出題されることが多いそう。したがって、微分積分の範囲は優先的に学習をすすめ、苦手な関数があれば、しっかり復習しておきましょう。また残りの2問では、ベクトル、数列、軌跡が出題される傾向にあります。

なお記述式のため、途中式や考え方など解答の書き方を演習し、解答パターンを身に付けて
おくのがおすすめです。

 

理科(物理、化学)

理科は物理基礎・物理、または化学基礎・化学からのいずれか1科目選択になっています。ただし電気・機械工学科、情報工学科では選択できず、物理基礎・物理が必須です。

記述式で大問は3つ、試験時間は100分。1科目で100分の試験なので、充分な対策が必要です。

物理では小問数が多いのが特徴。出題傾向が高いのは力学の範囲です。電磁気に力学の問題を混ぜたパターンの設問もあり、まずは基礎固めをし、出題されやすいパターンをつかむためにも過去問の対策が重要です。

化学では理論化学、有機化学、無機化学の範囲から幅広く出題されます。計算量がかなり多くなるのが特徴で、毎年時間との戦いになるとか。過去問を解く際には100分で解答できるかどうか、時間を計って取り組むのがおすすめです。

 

英語

英語は大問が5つ。1~4問は長文読解で、マーク式と記述式、5問目は自由英作文となっています。

長文読解は単語数が多く、速読ができるかどうかがポイント。設問自体は選択方式が大半で、記述は英単語を書く程度のものが多くなっています。数学や科学に関する内容が毎年含まれるのが特徴です。

英作文は60語~80語で解答します。近年日本語での出題になっているので、過去問や類似した問題に取り組み、慣れるようにしましょう。

 

名古屋工業大学入試の難易度

名古屋工業大学の入試の偏差値は、工学部(第一部)前期日程で約52.5~57.5となっています。大学入学共通テストの得点率の目安は、53%~75%です。

 

名古屋工業大学試験の概要


ここからは、名古屋工業大学の入試概要を解説します。

 

受験資格について

名古屋工業大学では、まず大学入学共通テストで、大学が指定している5教科7科目を受験していることが出願の前提となります。そのうえで、次の内容にあてはまる場合、受験が可能です。

1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年の3月卒業見込みの者
2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び受験年の3月卒業見込みの者
3.学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び受験年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

3番目の要件に当てはまる場合は、詳細な内容を募集要項で必ず確認してください。

 

試験科目や合格要件

名古屋工業大学の個別学力検査(2次試験)の試験教科は、全学科、全課程共通で、数学、理科、英語です。

試験科目は次の通りです。なお、以下のデータは全て2021/2/26現在のものです。

 

個別学力検査の科目名(工学部全学科、全課程共通)

教科 科目 科目数 補足
数学 数Ⅰ

数Ⅱ

数Ⅲ

数A

数B

5科目 数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲは全範囲

数Aは「場合の数と確率」及び「図形の性質」

数Bは「数列」及び「ベクトル」

以上の範囲を合わせて数学として出題

理科 物理基礎・物理 1科目 試験時間中に「物理基礎・物理」又は「化学基礎・化学」のいずれか選択

※ただし電気・機械工学科、情報工学科は「物理基礎・物理」が必須なので注意

化学基礎・化学
英語 コミュニケーション英語Ⅰ

コミュニケーション英語Ⅱ

コミュニケーション英語Ⅲ

英語表現Ⅰ

英語表現Ⅱ

5科目 5科目全体から英語として出題

参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

なお、創造工学教育課程のみ、上記の個別学力検査に加え、小論文テストと面接が行われます。

 

小論文 工学と社会の繋がり等に関わる複数のテーマから1つ選択し、400~500字程度で解答
面接 工学への「関心の高さ」、「意欲」及び「チームワーク」、「リーダーシップ性」などについて評価

参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

 

合格要件と配点

名古屋工業大学の合否判定には、大学入学共通テストと個別学力検査の合計得点が用いられます。配点比率が特徴的なので、必ず知っておきましょう。

区分 国語 地歴公民 数学 理科 外国語
大学入学共通テスト 200 100 200 200 200 (900点)
合計900点に2分の1をかけて、450点満点に換算する 450点満点
個別学力検査 なし なし 400 400 200 1000点満点
1450点満点

参照:2021年度(令和3年度)工学部第一部 学生募集要項(PDF)

これを見ると、個別学力検査の配点割合が高くなっているのが分かります。

なお、創造工学教育課程の小論文と面接は、A、B、Cの三段階で評価されます。

 

出願者数や合格者数のデータ

名古屋工業大学の出願者数や合格者数は、次のようになっています。

なお、ここで取り上げているのは、2020年度工学部(第一部)一般入試前期日程のデータです。

学科・コース名 倍率 定員 出願者数 合格者数
生命・応用化学科 3.3 120 431 124
物理工学科 3.7 55 228 58
電気・機械工学科 3.2 110 371 111
情報工学科 3.7 85 341 87
社会工学科(建築・デザイン分野) 3.8 42 175 45
社会工学科(環境都市分野) 1.6 25 42 25
社会工学科(経営システム分野) 3.2 18 62 19
創造工学教育課程(材料・エネルギーコース) 1.7 21 41 21
創造工学教育課程(情報・社会コース) 2.4 14 37 14

出典:2020年度(令和2年度)入学者選抜状況

 

名古屋工業大学に合格するための勉強方法


ここからは、名古屋工業大学に合格するための学習方法をご紹介します。

 

名古屋工業大学に入るには、何をすればいい?

名古屋工業大学の入試で特徴的なのは、個別学力検査の配点比率が高い点です。
大学入学共通テストと個別学力検査の合計点数で1450点が満点となりますが、そのうち個別学力検査の数学と理科がそれぞれ400点満点という高配点。この2教科で800点満点となり、配点全体の半分以上を占めています。

したがって、個別学力検査(2次試験)の数学と理科で、いかに点数を伸ばすかが、合格へのカギを握っているといっても過言ではありません。

しかし一方で、出題傾向は毎年あまり変化がなく、問題量や難易度、出る範囲もおおむね決まっているとか。したがって過去問などをしっかり取り組み、出題されやすい優先度の高いジャンルから学習をすすめていきましょう。

 

受験期の過ごし方

高校3年生の1年間は、過ごし方次第で合否の確率が変わる重要な期間です。計画を立てずにやみくもに勉強するのではなく、年間を通して長期的なスケジュールを立て、受験勉強をすすめましょう。

・春(4〜6月):基礎を徹底して身に付ける時期です。単語や用語など繰り返し学習が効果的なものは、できるだけ早くから取り組むようにしましょう。また苦手分野の洗い出しも行います。
・夏(7〜9月):夏は苦手分野を集中的に取り組める時期。約1か月ある夏休みに、短期的なスケジュールで苦手克服に努めるのもおすすめです。
・秋(10〜12月):大学入学共通テストの対策を始めましょう。個別学力検査の基礎固めもかねて、丁寧に学習をすすめます。一方で応用力を磨く時期でもあります。記述式対策として、実践的な問題集などに取り組みましょう。
・冬(1月〜):過去問演習を集中的に行いましょう。出題形式や傾向を知ることで、本番を落ち着いて迎えられます。過去数年分に取り組み、時間配分の練習もしておきましょう。

 

予備校で勉強する場合

自分1人で受験勉強に取り組むのは、継続する意志と情報収集力がないと、なかなか難しいものです。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言えません。

一般的な予備校の授業は集団授業です。大手予備校ともなれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることも少なくありません。講師の授業を受け身で聞いて終わってしまうケースもあり、知識が定着しないことも心配されます。

また、集団授業に流されて、苦手分野が取り残されてしまう可能性も予備校のデメリットとして挙げられます。授業で分からなかったところは、自分で講師に聞きに行くなど積極性がないと、苦手分野の克服に効果は得られません。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーするのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

たいていの予備校では、テストの総合得点でクラス分けが行われます。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする問題が起こりがちです。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組みです。自分のレベルに合った授業を受けることで、無理なく理解が進み、効率的に成績アップを目指せます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で理解したことを確実に身に付け、実践的な解答力につなげるのが、55段階個別指導です。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化しています。

マンツーマンで生徒の理解力に合わせ、受験に必要な学力、解答力を育てます。

 

名古屋工業大学入試は丁寧に解く力が重要!

【名古屋工業大学の入試概要】
・工学部の単科大学なので、要求される学力のジャンルがはっきりしている
・個性的な個別学力検査の対策が特に重要
・難易度はやや難〜難に分類される

【名古屋工業大学の入試データまとめ】
・2020年前期課程で、倍率は1.6〜3.8倍。

【勉強方法まとめ】
・特に2次試験の理科、数学の配点が高いため、出題されやすいジャンルを中心に、充分な学習が必要です。
・問題数が多いため、過去問を使って時間配分の練習をしておきましょう

名古屋工業大学は、国立大学で工学部単科なので、同程度の学力の学生が集中しがち。その分レベルの高い戦いになりやすい大学とも言えます。基礎を徹底し、さらに取りこぼしをなくしたうえで、いかにミスを少なくして確実に問題を解くかが重要です。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルにあった授業で、効率的に成績向上が望めます。体験授業もありますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2021年2月26日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


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