明治学院大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2021/01/29
最終更新日:2022/09/26


※この記事は約16分で読めます。


明治学院大学は、東京都港区や横浜市にキャンパスを有する日本最古のクリスチャンカレッジ。ヘボン式ローマ字で知られるジェームス・カーティス・ヘボンの私塾を起源とする、6学部16学科を有する純文系の大学です。

この記事では、明治学院大学の入試の特徴(難易度、倍率など)のほか、明治学院大学に合格するための効率的な勉強方法を紹介します。明治学院大学の受験を考えている方、勉強しているのに今ひとつ成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2020年1月29日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

明治学院大学の入試問題で問われる能力

初めに、明治学院大学が求めている人物像と、入試の難易度について、見てみましょう。

 

明治学院大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

明治学院大学は「キリスト教による人格教育」を建学の精神とし、“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念として掲げています。

Do for Others とは大学の創設者ヘボンが生涯大切にした精神で、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」という聖書の一節から来ているそう。

そんな精神に基づく明治学院大学のアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)は、以下となっています

求める人材像
1.知識・技能、思考力・判断力・表現力等において、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を身につけている。
2.本学の教育理念である“Do for Others(他者への貢献)”を理解し、人間や社会に関心と探究心を持ち、真摯に勉学に励む意欲を持っている。
3.課題に対してこれを主体的に解決し、社会に貢献しようとする意欲を持っている。

入学者選抜の基本的方針
1.入学者選抜は、高等学校等で修得すべき基礎的な能力および課題に積極的に取り組む意欲を有しているかについて評価する。
2.筆記試験においては、主に知識・技能、思考力・判断力・表現力など、高等学校等で修得すべき基礎的な能力を、面接試験においては、主に学問への関心、好奇心など学修に取り組む主体的意欲を評価する。
出典:入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

なお各学部、各学科にもアドミッション・ポリシーを掲げており、詳細は明治学院大学ホームページで確認できます。

 

明治学院大学入試の特徴

明治学院大学では多様な入試方法を導入していますが、多くの志望者が受験するのは次の2つです。

●一般入学試験(全学部日程、A日程、B日程)
最もポピュラーな入試方法で、前期として全学部日程とA日程、後期としてB日程が行われます。

全学部日程は、文字通り同じ日に全学部が一斉に試験します。3教科型と英語外部検定試験利用型(出願資格方式)という2つの方式が選べるのが特徴。3教科型と英語検定試験型それぞれ2学科併願が可能なので、最大4学科が併願できます。

A日程は最も募集人員の多い日程で、3教科型と英語外部検定試験利用型2方式(出願資格方式、得点換算方式)の合計3方式があります。同一試験日の同一学科内なら、3教科型と英語検定試験型(出願資格方式)の2併願が可能。またこの日程のみ補欠からの繰上制度があります。

なお全学部日程とA日程の3教科型は、すべての学部で国語、英語、地歴公民数学からの選択、となっています。一部学科で、英語の代わりにフランス語または中国語が選択できます。

B日程では学科試験はなく、論述など学科ごとにユニークな入学試験が行われます。もともとB日程が設定されていない学科も多いので、注意が必要です。

●大学入学共通テスト利用入学試験(前期、後期)
大学入学共通テストの得点を用いて、合否を決定する入試方式です。大学独自の学力試験は不要。こちらも前期日程と後期日程があります。

前期日程では、ほぼ全学科が出願対象となり、最大14学科の併願が可能です。ただし一部導入していない学科があります。出願が共通テストの前日締め切りなので、成績を見てからの出願は不可。入試に利用する教科は英語、国語、1科目選択の3教科。ただし心理学科のみ5教科選択があります。

後期日程では共通テストの点数を把握してから出願可能です。対象になるのは4学科のみですが、併願は可能。利用する教科は英語、国語、1科目選択の3教科です。

なお詳しい日程や内容は、明治学院大学入試要項でご確認ください。

 

各科目の試験問題の特徴

入試対策には、科目ごとの試験問題の特徴や傾向を掴んでおくのがおすすめです。明治学院大学の入試では、特に英語と国語は必須。選択科目もありますので、それぞれ試験問題の特徴をまとめます。

 

英語

明治学院大学の英語は、長文読解、対話文、英文要約、英作文の大問4題で構成されています。試験時間は70分、解答はマークシート方式と記述式の併用です。

長文読解や対話文では、いわゆる奇問はなく、扱う内容は高校教科書レベルとのこと。あまり難しい単語はなく、わからない場合でも文脈や常識判断から推測できる範囲の内容となっています。

一方、英文要約は英文の内容を日本語200文字以内でまとめる問題、英作文はテーマに沿って100文字~150文字のエッセイを書く問題となっており、難易度も高くなっています。したがって、日頃から英作文のトレーニングを積み、後半の2問でしっかり得点するのが重要です。

 

国語

明治学院大学の国語は、現代文の長文読解、漢字の読み書き問題、古文の読解の大問3題で構成されています。漢文は範囲に入りません。試験時間は60分、解答はマークシート方式と記述式です。

もっともボリュームがあるのが現代文で、記述部分もあります。やや癖のある出題傾向と言われていますので、過去問に目を通しておくのがおすすめ。

古文は、文章量自体は短いものの、解釈の内容などを細かく問われることがあるので、正確な読み取りができるようにしておく必要があります。

また、漢字の読み書きが1問出されるのが特徴的で、対策していないと苦戦するかもしれません。日頃から漢字練習を積んでおきましょう。

 

数学

選択科目の一つです。小問集合問題と総合力を問う問題の2問が出題されます。試験時間は60分で記述式です。

問題数は多くありませんが出題範囲が広いため、取りこぼしのないように確実に解答できる力が必要です。

 

日本史

選択科目の一つです。大問は3題で、試験時間は60分。

1問目と2問目はマークシート方式で、3問目は完全記述式。人物名や重要用語などを正確に記述できることが必要です。幅広い時代からまんべんなく出題されるので、網羅的に学習を進めましょう。

 

世界史

選択科目の一つです。大問は4題で、試験時間は60分。

記号を選択するマークシート方式部分もありますが、大半は記述式となっています。記述対策としては、やはり人物名や王朝名などの重要ワードを正確に書けるようにしておくことが大切です。

 

公民(政治経済)

選択科目の一つです。大問は4題、試験時間は60分。

従来のセンター試験対策よりもやや細かい知識を問われる問題が多くなっており、発展的な学習も必要です。時事問題が多く出題されます。

 

地理

選択科目の一つです。標準的な難易度となっており、学校で使用している問題集など1冊を解き切り、範囲全体を網羅するようにしましょう。

 

明治学院大学試験の概要


ここからは、明治学院大学の入試概要を解説します。

 

受験資格について

明治学院大学の受験資格は全制度共通で、

文部科学省が定める大学入学資格のいずれかを有するものか、入学年の3月までに有する見込みのもの

となっています。例えば、

・高等学校または中等教育学校を卒業した者
・特別支援学校の高等部、または高等専門学校の3年次を修了した者

などが対象となります。
参照:明治学院大学2021年度入学試験要項

 

試験科目や合格要件

明治学院大学は文系学部のみの大学なので、学部を問わず学科試験科目は国語、英語(外国語)、地歴公民数学からの選択1科目の合計3科目です。それぞれの出題範囲は、次のようになっています。

 

全学部学科試験科目

国語 国語総合、現代文B、古文B
英語 コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ
数学(選択科目) 数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル)

しかし明治学院大学の一般入試では、配点や合否判定の方式が、学科や受験方式ごとに大きく異なるので注意が必要です。ここでは一例として全学部日程3教科型の合格要件を記載します。

なお、以下のデータは全て2020/1/29現在のものです。

 

合格要件:全学部日程3教科型の場合

学部 学科 合否判定方式
英文学 英語の偏差値と、他2科目のうち偏差値の高い1科目の合計
フランス文学 3科目(各100点)の合計
芸術
経済 経済 3科目(各100点)の合計
経営
国際経営
社会 社会 3科目の偏差値の合計
社会福祉
法律 法律 3科目の偏差値の合計
消費情報環境法
グローバル法
政治
国際 国際 3科目の偏差値の合計
国際キャリア
心理 心理 3科目のうち、偏差値の高い2科目の合計
教育発達 3科目の偏差値の合計

参照:明治学院大学2021年度入学試験要項

判定に得点数を用いる場合と偏差値を用いる場合があり、日程や学科ごとで複雑になっています。志望する学科の合格要件は事前に確認しましょう。

 

出願者数や合格者数のデータ

明治学院大学の出願者数や合格者数は次のようになっています。
なお、ここで取り上げているのは、2020年度の一般入試で、募集人員の多い前期A日程3教科型のデータです。

学部 学科 倍率 出願者数 合格者数
英文学 3.1 803 256
フランス文学 3.3 444 131
芸術 3.6 578 152
経済 経済 2.9 632 212
経営 2.5 496 190
国際経営 3.5 420 115
社会 社会 2.7 844 301
社会福祉 2.4 245 100
法律 法律 3.6 1004 265
消費情報環境法 4.2 598 137
グローバル法 3.2 114 34
政治 2.6 409 149
国際 国際 2.8 655 224
国際キャリア 2.7 193 69
心理 心理 8.3 749 85
教育発達 3.6 298 80

出典:一般入学試験A日程【3教科型】・【英語外部検定試験利用型(得点換算方式)】データ | 入試結果

 

明治学院大学に合格するための勉強方法


ここからは、明治学院大学に合格するための学習方法をご紹介します。

 

明治学院大学に入るには、何をすればいい?

明治学院大学の難易度は「MARCH」と「日東駒専」の間くらいで、準難関私立大学と言えます。入試問題は基礎~標準レベルと言われますが、「MARCH」を受験する受験生も併願する大学なので、しっかり受験勉強しておかないと簡単には合格を勝ち取れません。

また、ミッション系の私立大学で英語教育にも力を入れていることから、入試問題でも読み書き両方の能力を試される内容となっています。決して難問レベルの内容ではありませんが、しっかり基礎固めをしておく必要があります。

一般入試でB日程以外は、すべての日程で同じ形式の問題です。したがって、過去問の取り組みは必須。数年分を解くことで、出題パターンもとらえやすくなります。

 

受験期の過ごし方

高校3年生の1年間は、どう過ごすかで合否の確率が変わる重要な期間です。ノープランで手当たり次第に勉強するのではなく、長期的なスケジュールを立てて受験勉強をすすめるようにしましょう。

●春(4〜6月):基礎を徹底して身に付ける期間。英単語や熟語、国語の文法など、繰り返し学習が効果的なものは早くから始めましょう。

●夏(7〜9月):夏は集中的に苦手分野に取り組める時期です。約1か月ある夏休み、短期的なスケジュールをたて学習を進めるのもおすすめ。

●秋(10〜12月):応用力を磨く時期です。英作文や英文読解など、実践的な問題集などに取り組みましょう。

●冬(1月〜):過去問演習を集中的に行いましょう。過去数年分に取り組むのがおすすめ。出題形式を知ることで、本番を落ち着いて迎えられます。

 

予備校で勉強する場合

独学は意志が強くないと難しいものですが、「予備校に通っていれば問題ない」とも言えません。というのも、一般的な予備校の授業は集団授業。講師の授業を受け身で聞いて終わるだけのことも多く、知識を得ても定着できないことが多いからです。

また、苦手分野が取り残されてしまいがちな点も予備校のデメリット。授業で分からなかったところを自分で聞きに行くなど積極的に学習しなければ、苦手分野の克服に思うような効果は得られません。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムを支える2つのポイントをチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

一般的な予備校では、クラス分けはテストの総合得点で行われます。したがって、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする問題が起こりやすくなっています。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴。つまり、科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられます。

自分のレベルに合った授業を受けることで、無理なく無駄なく理解が進み、効率的に成績アップを目指せます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で理解したことを確実に身に付け、実際の解答力につなげるのが、55段階個別指導。中学レベルから東大レベルまでの55段階の細かい項目を個別に確認していくことで、実践力を高めます。

マンツーマンで生徒の理解力に合わせ、受験に必要な実践力を磨きます。

 

明治学院大学入試は基礎力と記述対策が重要!

【明治学院大学の入試概要】
●教育理念“Do for Others(他者への貢献)”を理解し勉学に励む人材を求む
●一般入試、大学入学共通テスト利用入試の2つが中心
●難易度は基礎〜標準だが記述問題対策は必要

【明治学院大学の入試データまとめ】
●倍率は1.5〜9.9倍。学部や学科、入試方式により大きく差がある。

【勉強方法まとめ】
●基礎的な問題が多いので、教科書や用語集を丁寧に学習しておくのがおすすめ
●特に英語は読み書きバランスよく学習
●記述対策に、正確に重要用語が書けるようにしておく
●時間配分を練習しておく

キリスト教の精神を掲げる明治学院大学は、基礎~標準レベルの入試内容と言われます。しかし「MARCH」の併願校にもなることから、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。

基礎を徹底した上で、記述問題にも対応できる実践力をいかに身に付けておくかが重要。そこで役立つのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。

科目ごとに自分の学習レベルにあった授業が受けられ、個別のサポートで効率的な成績向上が期待できます。体験授業もありますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2021年1月29日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

合格体験記はこちら

個別相談会で詳しくご説明します

相談会の様子

システム紹介はもちろん、受講プランの作成や教材閲覧、校舎見学などを行っています。※相談会後の迷惑な勧誘やしつこい電話は一切しておりません。安心してご参加ください。

無料個別相談会はこちら

無料でパンフレットをお送りします

パンフレット

各コースの詳しい資料と合格体験記冊子を無料でお届けします。
お気軽にご請求ください。

無料資料請求はこちら

無料資料請求はこちら

こんな記事も読まれています

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

同じカテゴリの記事を見てみる  大学受験情報  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはフリーコール(0120-428255)にて承っております。

このページの先頭へ