東京海洋大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2021/02/26
最終更新日:2021/04/22


※この記事は約18分で読めます。


東京海洋大学は、国内唯一、海洋の研究や教育に特化した国立大学です。
開学は2003年ですが、前身は120年以上の歴史を持つ東京商船大学と東京水産大学。東京都に品川キャンパスと越中島キャンパスを有し、海洋分野でグローバルに活躍する人材育成を目指しています。

この記事では、東京海洋大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。東京海洋大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2021年2月26日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

東京海洋大学の入試問題で問われる能力

初めに、東京海洋大学が求めている人物像と、入試の特徴や難易度について見てみましょう。

 

東京海洋大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

東京東洋大学は、海洋研究・教育に特化した大学という性格上、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)を非常に細かく設定しています。

大学全体の方針に加え、学部、学科ごとに具体的に定められているので、受験を考える場合は、自分がアドミッション・ポリシーに合致しているかどうか、必ず確認しましょう。

東京海洋大学の、大学としてのアドミッション・ポリシーは、次のようになっています。

東京海洋大学は,海洋分野において国際的に活躍する産官学のリーダーを輩出する世界最高水準の卓越した大学を目指しています。

海洋・海事・水産分野に興味のある次のような学生を求めています。

本学の教育を受けるうえで必要な資質と基礎学力を有し,旺盛な学習意欲があり,新しい課題に積極的に取り組もうとする人,常に視野を広め,主体的に考える姿勢を持った人,コミュニケーション能力を高め,異なる考え方や文化を尊重する人,グローバル社会での活躍を目指す人を多様な入試方法により国内外から広く受け入れます。

出典:東京海洋大学HP

東京海洋大学では、アドミッション・ポリシーのほか、「大学理念」「大学の人材育成と目標」「教育研究上の目的」についても公表しています。

詳細は東京海洋大学HP一般選抜学生募集要項(PDF)などで確認できますので、ぜひご一読ください。

また、各学部、学科のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)については、以下でご確認ください。

海洋生命科学部
海洋工学部
海洋資源環境学部

各学科に関しては、それぞれの学部ページからリンクしています。

なお、各学部、学科のアドミッション・ポリシー内で、「受け入れる学生に求める学修成果」と「選抜方法ごとに重視する学習成果の内容」を公開しています。非常に細かく設定されており、受験対策を左右する内容となっていますので、受験する場合は必ずご確認ください。

 

東京海洋大学入試の特徴

東京海洋大学は国立大学なので、大学入学共通テストと、個別学力検査(2次試験)を受験する一般選抜が中心となります。その他には学部、学科により総合型選抜、学校推薦型選抜が行われます。

 

一般選抜(前期日程、後期日程)

大学入学共通テストのあと、個別学力検査として一般選抜前期日程を受験するのが、もっとも受験者数が多く、スタンダードな受験方法です。一般選抜はすべてインターネット出願で行われるため、期日内に前期日程、後期日程とも手続きします。

大学入学共通テストで受験が必要な教科、科目は、学科ごとに微細に異なっているため、必ず確認が必要です。

なお、東京海洋大学の一般選抜では、全学部で2段階選抜(いわゆる足切り)は行なわれていません。

 

総合型選抜

総合型選抜は、全学部で行われている入試方式です。一般や専門学科・総合学科卒業生、帰国生・帰国子女など、受験コースが分かれています。

 

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、海洋生命科学部、海洋資源環境学部で行われる入試方式です。

いずれも詳細は、一般選抜学生募集要項(PDF)でご確認ください。

 

各科目の試験問題の特徴

東京海洋大学の入試対策には、個別学力検査(2次試験)の問題の傾向をつかんでおくことが大切です。毎年問題量や難易度、出題されやすい分野がパターン化されており、対策の優先順位が比較的立てやすいそう。過去問などでしっかり確認しておきましょう。

 

数学

大問5つで構成されており、記述式で試験時間は120分です。試験時間が長いので、集中力を切らさないよう解き切るのが大切。数ⅠAから数ⅢCまで、全体から重要度の高い範囲が出題されます。

難易度は標準的と言われますが、やや特徴的な出題が混ざっていることもあるそう。したがって、数学に関しても過去問対策が重要です。グラフの作図や証明といった記述対策は、数多く演習を重ねるのがポイントです。

 

物理

記述式で試験時間は120分です。大問は6つですが、問題文のボリュームが多いのが特徴。それぞれ典型的な領域から総合的に出題され、3~5問程度の小問が設置されています。

分量の多い問題を読み違えず、問われていることに正しく答える基本が重要です。実験を題材にした出題が多く、計算や作図など解答を導き出す過程を問う設問も見られますので、過去問などでしっかり演習を積んでおきましょう。

 

化学

大問は5つで、記述式、試験時間は120分です。有機化学・無機化学・理論化学の分野全体から、代表的な事象、実験が出題されます。

解答に至るまでの考え方や計算などの経過を書かせる設問があり、単純に知識を問うような問題はあまり出題されません。したがって、東京海洋大学の化学を攻略するには表面的な学習では足りず、解答を導く過程までを十分に理解する必要があります。過去問の分析など、出題形式に慣れつつ、丁寧に演習を積むようにしてください。

 

英語

東京海洋大学の英語は記述式で、大問3つ、試験時間は60分です。

英語が個別学力検査で必要なのは海洋工学部ですが、募集要項には「外国語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)の出題形式は、和文英訳(与えられた条件に従って日本語の文を英文に書き換える問題)です。」と明記してあります。

文法問題や語彙力を問われる問題、英作文が出題され、長文読解問題は出題されません。

難易度は標準レベルと言われていますが、他の大学とは形式の異なる、個性的な出題が多いのが特徴。したがって、過去数年分の過去問に取り組み、出題形式や出題傾向を探りつつ、慣れておくようにしましょう。もちろん語彙力対策として、単語や熟語などの繰り返し学習が役立ちます。

 

東京海洋大学入試の難易度

東京海洋大学の入試の偏差値は、50.0~60.0ほど。大学入学共通テストの得点率の目安は、61%~76%です。

 

東京海洋大学試験の概要


ここからは、東京海洋大学の入試概要を解説します。

 

受験資格について

東京海洋大学は、まず大学入学共通テストで指定された教科・科目を受験している人が出願できます。そのうえで受験資格については、以下のようになっています。

1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年の3月卒業見込みの者
2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び受験年の3月卒業見込みの者
3.学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び受験年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
参照:東京海洋大学 一般選抜学生募集要項

3つめの要件に該当する場合は、詳細を学生募集要項で必ず確認してください。

なお、東京海洋大学には「出願要件」があり、受験資格同様に注意が必要です。

グローバルな人材育成を目指す東京海洋大学では、学部ごとにTOEICやGTECなどの英語資格・検定試験の資格保有やスコア基準を指定しており、出願時に成績表の提出が必須となっています。該当する資格・検定試験の種類とスコアについての詳細は、学生募集要項に詳しく掲載されています。

 

試験科目や合格要件

では、東京海洋大学の学部ごとの試験科目や配点を見てみましょう。ここでは一般入試前期日程での大学入学共通テストの受験科目と、個別学力検査の範囲について取り上げます。
なお、以下のデータは全て2021/2/25現在のものです。

 

大学入学共通テストの受験科目

東京海洋大学の各学部とも、大学入学共通テストでは所定の5教科7科目を受験すれば、出願要件は満たせます。

教科 科目
国語
地歴公民 世A、世B、日A、日B、地A、地B、現社、倫、政経、倫・政経から1科目
数学 数Ⅰ・数Aは必須

数Ⅱ・数B、簿、情から1科目で、合計2科目

理科 物、化、生、地学から2科目
外国語 英(リスニング含む)、独、仏、中、韓から1科目

ただし、
・海洋生命科学部海洋政策文化学科では、【5教科8科目又は6教科8科目】または【5教科7科目又は6教科7科目】で受験するパターン
・海洋工学部流通情報工学科では、【5教科8科目】【5教科8科目又は6教科8科目】【5教科7科目又は6教科7科目】で受験するパターン

上記のような選択方法があります。それぞれ科目の配点が変わってきますので、募集要項でご確認ください。

 

海洋生命科学部

海洋生命科学部では、共通テストの得点を合計600点満点に換算し、個別学力試験から合計300点を追加した900点満点となっています。

学科 前期日程の内容 共通テストの配点 個別試験の配点 満点
海洋生物資源学科

食品生産科学科

数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル) 600 150 900
理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目選択 150
海洋政策文化学科 数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル)

または

理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物

いずれか1科目選択

600 100 900
小論文 200

参照:東京海洋大学 一般選抜学生募集要項

 

海洋工学部

海洋工学部では、学科ごとに共通テストと個別試験の配点が異なるため、注意してください。

学科 前期日程の内容 共通テストの配点 個別試験の配点 満点
海事システム工学科 数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル)

または

数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲ、数A、数B(数列、ベクトル)

いずれかを選択

800 300 1300
外国語:コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ 200
電子機械工学科 数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル)

または

数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲ、数A、数B(数列、ベクトル)

いずれかを選択

800 300 1200
外国語:コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ 100
流通情報工学科 数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル)

または

数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲ、数A、数B(数列、ベクトル)

いずれかを選択

700 200 1000
外国語:コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ 100

参照:東京海洋大学 一般選抜学生募集要項

 

海洋資源環境学部

海洋資源環境学部では、共通テストの点数を600点満点に換算し、個別学力検査500点を加算した1100点満点となっています。

学科 前期日程の内容 共通テストの配点 個別検査の配点 満点
海洋環境科学科

海洋資源 エネルギー学科

数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル) 600 250 1100
理科:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目選択 250

参照:東京海洋大学 一般選抜学生募集要項

なおいずれの学部でも、合否判定は、大学入学共通テストと個別学力検査の合計点数の上位の人から、提出書類の結果を考慮して決定します。同点の場合は、個別学力検査の点数の高い人が優先されます。

 

出願者数や合格者数のデータ

東京海洋大学の出願者数や合格者数は以下の通りです。なお、ここで取り上げているのは、2020年度一般入試前期日程のデータです。

学部 学科 倍率 定員 出願者数 合格者数
海洋生命科学部 海洋生物資源学科 4.5 43 193 47
食品生産科学科 2.9 33 97 37
海洋政策文化学科 2.3 26 59 26
海洋工学部 海事システム工学科 3.7 36 133 40
海洋電子機械工学科 3.5 34 119 39
流通情報工学科 4.1 21 86 24
海洋資源環境学部 海洋環境科学科 4.9 39 190 41
  海洋資源エネルギー学科 2.9 27 79 30

出典:入試統計:東京海洋大学 Tokyo University of Marine Science and Technology

 

東京海洋大学に合格するための勉強方法


ここからは、東京海洋大学に合格するための学習方法をご紹介します。

 

東京海洋大学に入るには、何をすればいい?

東京海洋大学は海洋に特化した国内唯一の国立大学なので、入学後の学習に必要な学力を、入学試験でよりしっかりチェックしている印象です。

したがって、募集要項で入試に求められている学力を理解し、過去問などを利用して、出題傾向に沿った対策を進めるのが有効です。入試問題の難易度は低くありませんが、出題内容は比較的ワンパターンなので、特徴をつかんでおきましょう。

ある程度出題がパターン化されているということは、1つのミスが合否を分けるケースもあります。基礎を徹底するのはもちろん、解答ミスをいかに無くすかも重要なポイント。

また、問題量が多い教科もあり、時間配分して時間内に解き切るトレーニングも忘れないように行いましょう。

 

受験期の過ごし方

高校3年生の1年間は、学校の課題や模試スケジュールなどが入ってきて、かなり忙しい毎日になります。ノープランで過ごしていると、自分自身の受験勉強がまったく進まない事態になりかねません。

効率的な成績向上のためにも、年間を通して長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組むようにしましょう。

・春(4〜6月):基礎を徹底して身に付ける期間です。単語や用語など繰り返し学習が有効なものは、早くから取り組むのが基本。また、早めに苦手分野の洗い出しをしておきましょう。
・夏(7〜9月):苦手分野の克服に充てる期間です。夏休みに集中して学習に取り組めるので、成績を伸ばしやすい時期。1日単位、1週単位など短期的なスケジュールをたてるのがおすすめです。
・秋(10〜12月):大学入学共通テストの対策を始める時期です。個別学力検査の対策もかねて、基礎固めをしっかり行います。一方で演習を積み、応用力も磨きましょう。
・冬(1月〜):過去問演習にしっかり取り組みましょう。出題傾向をつかむことで、落ち着いて本番を迎えられます。時間配分に気をつけて問題を解き、最後の仕上げをしましょう。

 

予備校で勉強する場合

1人で受験勉強を進めることは、強い意志がないとなかなか難しいものです。しかし、「予備校に通っていれば安心」とも言い切れません。なぜなら、一般的な予備校の集団授業では、講師の授業を一方的に聞いて終わり、知識を得ても定着に至らないケースが考えられるからです。

また、集団授業で苦手分野が取り残されてしまう可能性もあります。授業で十分理解できなかったところは、講師に質問に行くなどの積極性がないと、苦手の克服に期待する効果が得られないでしょう。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな問題をカバーするのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで注目の「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

多くの予備校では、テストの総合得点でクラス分けします。そのため、得意科目の授業が自分にとっては簡単すぎたり、苦手科目の授業が難しすぎたりする不一致が起こりやすくなっています。

四谷学院で取り入れている科目別能力別授業では、科目ごとで能力に合ったクラス分けを取り入れています。したがって、どの科目でも自分に合ったレベルの授業が受けられ、効率的な成績向上が期待できます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題から作られた55テストを受験し、解答力が身についているかを段階的にチェック。中学レベルから東大レベルまでスモールステップで無駄なく実践力を磨きます。

 

東京海洋大学入試は丁寧に解く力が重要!

【東京海洋大学の入試概要】
・海洋研究に特化しグローバルな人材育成を目指す大学
・個別学力検査の出題傾向をとらえ過去問で対策
・難易度はやや難~難

【東京海洋大学の入試データまとめ】
・倍率は2020年前期日程で2.3〜4.9倍。学部や学科、日程により差がある。

【勉強方法まとめ】
・個別学力検査は個性的な出題が多いため、過去問などで慣れておく
・問題の分量が多い科目もあるので、解き切るための時間配分は練習が必須

東京海洋大学は、国立大学で海洋研究を目指す学生が集まり、ハイレベルな戦いになりやすい大学とも言えます。個別学力検査では基礎を徹底したうえで、いかにミスなく確実に問題を解き切るかが重要。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。

自分の学習レベルにあった授業で、効率的な成績向上が望めます。体験授業もありますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2021年2月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


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