東京海洋大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/08/31

※この記事は約15分で読めます。


こんにちは!四谷学院の奥野です。

東京海洋大学は国内で唯一、海洋の研究や教育に特化した国立大学です。

開学は2003年ですが、前身はそれぞれ120年以上の歴史を持つ東京商船大学と東京水産大学。東京都内に品川キャンパスと越中島キャンパスを有し、海洋分野でグローバルに活躍する人材育成を目指しています。

この記事では、東京海洋大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。

東京海洋大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2023年8月6日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

東京海洋大学の入試問題で問われる能力

はじめに、東京海洋大学が求めている人物像と、入試の特徴や難易度について見てみましょう。

東京海洋大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

東京東洋大学は、「人類社会の持続的発展に資するため、海洋を巡る学問及び科学技術に係わる基礎的・応用的教育研究を行う」という大学理念のもと、大学全体のアドミッションポリシーとして以下を掲げています。

東京海洋大学は、海洋分野において国際的に活躍する産官学のリーダーを輩出する世界最高水準の卓越した大学を目指しています。
海洋・海事・水産分野に興味のある次のような学生を求めています。
本学の教育を受けるうえで必要な素養と基礎学力を有し、旺盛な学修意欲があり、新しい課題に積極的に取り組もうとする人、常に視野を広め、主体的に考える姿勢を持った人、コミュニケーション能力を高め、異なる考え方や文化を尊重する人、グローバル社会での活躍を目指す人を多様な入試方法により国内外から広く受け入れます。

引用:東京海洋大学 アドミッションポリシー(入学者受入方針)

なお、各学部・学科のアドミッションポリシー内で、「受け入れる学生に求める素養・能力」や「選抜方法と素養・能力の評価」を公開しています。受験対策において重要な内容であるため、東京海洋大学を受験する場合は各学部・学科のページにて確認しておきましょう。

東京海洋大学入試の特徴

東京海洋大学は国立大学なので、大学入学共通テストと個別学力検査(2次試験)を受験する一般選抜が中心です。

そのほかには、学部・学科により総合型選抜や学校推薦型選抜が行われます。

一般選抜(前期日程・後期日程)

一般選抜では一般的に、大学入学共通テストを経て、受験大学の個別学力検査を受けます。大学入学共通テストで受験が必要な教科・科目は、学科ごとに異なっているため、事前に確認しておきましょう。

なお、2段階選抜は全学部で行われていません。

出願登録はインターネットで行いますが、別途必要書類の郵送が必要です。出願方法を十分確認し、余裕をもって手続きを行いましょう。

総合型選抜

総合型選抜は、総合型選抜A(一般)や総合型選抜B(専門学科・総合学科卒業生)、総合型選抜C-I型(帰国子女・帰国生)、総合型選抜C-II型(留学経験者)、総合型選抜D(商船教員養成コース)、総合型選抜E(社会人)と、学科によって受験コースが複数に分かれています。

おもに、小論文や面接、提出書類などにより選抜方法を行います。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、学科によって学校推薦型選抜A(一般)と学校推薦型選抜B(専門学科・総合学科卒業生)に分かれています。

この入試制度を利用できるのは、海洋生命科学部の食品生産科学科・海洋政策文化学科・海洋生物資源学科と、海洋資源環境学部の海洋環境科学科・海洋資源エネルギー学科です。

いずれも詳細は、東京海洋大学 令和6年度入学者選抜要項でご確認ください。

東京海洋大学の入試概要


ここからは、東京海洋大学の入試概要を解説します。

受験資格について

東京海洋大学の受験資格は入試制度によって異なるため、ここでは一般選抜をピックアッして紹介します。

一般選抜を受験できるのは、大学入学共通テストで指定された教科・科目を受験し、なおかつ以下のいずれかに該当する人とされています。

  1. 高等学校または中等教育学校を卒業した者及び入学年の3月までに卒業見込みの者</li
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年の3月までに修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参考:東京海洋大学 令和 6(2024)年度入学者選抜要項

特に3つ目の要件に該当する場合は、詳細を入学者選抜要項で確認してください。

また、東京海洋大学には出願要件があるため、受験資格と併せて確認しておきましょう。

グローバルな人材育成を目指す東京海洋大学では、学部ごとにTOEICやGTECなどの英語資格・検定試験の資格保有やスコア基準を指定しており、出願時に成績表を提出しなければなりません。

該当する資格・検定試験の種類とスコアの詳細は、東京海洋大学の令和6年度入学者選抜要項に詳しく掲載されています。

試験科目や合格要件

次に、東京海洋大学の学部ごとの試験科目や配点を見てみましょう。

ここでは、一般選抜(前期日程)における大学入学共通テストの受験科目と、個別学力検査の範囲について取り上げています。
なお、以下のデータはすべて2023年8月6日現在のものです。

大学入学共通テストの受験資格や配点

一般選抜(前期日程)においては、大学入学共通テストで基本的に以下の5教科7科目を受験すれば、受験資格を満たせます(一部の学部・学科を除く)。

教科 科目
国語 「国語」
地理歴史

公民

「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」から1科目
数学 「数学I・数学A」は必須
「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」から1科目の合計2科目
理科 「物理」「化学」「生物」「地学」から2科目
外国語 「英語(リスニング含む)」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」から1科目

ただし、下記のようにいくつかのパターンがある学部・学科もあります。

・海洋生命科学部海洋政策文化学科
【5教科8科目または6教科8科目】もしくは【5教科7科目または6教科7科目】で受験するパターンもあり。

・海洋工学部流通情報工学科
【5教科8科目】【5教科8科目または6教科8科目】【5教科7科目または6教科7科目】いずれかで受験するパターンもあり。

パターンによって科目の配点が変わる場合があるため、東京海洋大学の令和6年度入学者選抜要項でご確認ください。

以下からは、個別学力検査の範囲を学部・学科ごとに見ていきます。

なお、ここで取り上げているのは、一般選抜(前期日程)のデータとなります。

海洋生命科学部

海洋生命科学部では、共通テストの得点を合計600点満点に換算し、個別学力検査から合計300点を追加した900点満点となっています。

学科 教科 科目(個別学力検査) 共通テストの配点 個別試験個別学力検査の配点 満点
海洋生物資源学科

食品生産科学科

数学 「数学I・数学Ⅱ・数学A・数学B」 600 150 900
理科 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目 150
海洋政策文化学科 数学

 

 

理科

「数学I・数学Ⅱ・数学A・数学B」

または

「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」

上記から1科目選択

600 100 900
その他 小論文 200

参考:東京海洋大学 令和 6(2024)年度入学者選抜要項

海洋工学部

海洋工学部では、学科ごとに共通テストと個別学力検査の配点が異なるため、注意しましょう。

学科 教科 科目(個別学力検査) 共通テストの配点 個別学力検査の配点 満点
海事システム工学科 数学 「数学I・数学Ⅱ・数学A・数学B」

または

「数学I・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B」

800 300 1,300
外国語 「コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現I・英語表現Ⅱ」 200
海洋電子機械工学科 数学 「数学I・数学Ⅱ・数学A・数学B」

または

「数学I・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B」

800 300 1,200
外国語 「コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現I・英語表現Ⅱ」 100
流通情報工学科 数学 「数学I・数学Ⅱ・数学A・数学B」

または

「数学I・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B」

700 200 1,000
外国語 「コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現I・英語表現Ⅱ」 100

参考:東京海洋大学 令和 6(2024)年度入学者選抜要項

海洋資源環境学部

海洋資源環境学部では、共通テストの点数を600点満点に換算し、個別学力検査500点を加算した1,100点満点となっています。

学科 教科 科目(個別学力検査) 共通テストの配点 個別検学力検査査の配点 満点
海洋環境科学科

海洋資源 エネルギー学科

 

数学 「数学I・数学Ⅱ・数学A・数学B」 600 250 1,100
理科 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目 250

参考:東京海洋大学 令和 6(2024)年度入学者選抜要項

出願者数や合格者数のデータ

東京海洋大学の出願者数や合格者数は、以下のとおりです。なお、ここで取り上げているのは、2023年度一般選抜(前期日程)のデータです。

学部 学科 出願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
海洋生命科学部 海洋生物資源学科 200 194 46 4.2
食品生産科学科 94 93 35 2.7
海洋政策文化学科 45 43 28 1.5
海洋工学部 海事システム工学科 83 80 41 2.0
海洋電子機械工学科 98 95 45 2.1
流通情報工学科 98 93 26 3.6
海洋資源環境学部 海洋環境科学科 169 164 39 4.2
海洋資源エネルギー学科 105 104 31 3.4

参考:東京海洋大学 入試統計

各科目の試験問題の特徴や難易度と対策

東京海洋大学の入試対策をするためには、出題の傾向をつかんでおくことが大切です。毎年、問題の難易度や量、分野がパターン化されているため、傾向を把握すれば対策の優先順位をつけやすいでしょう。

なおここでは、一般選抜(前期日程)における個別学力検査の試験問題の傾向を紹介します。

数学

海洋生命科学部と海洋資源環境学部で実施される数学は大問5つ、海洋工学部の数学は大問4つで構成されており、記述式で試験時間は120分です。

試験時間が長いので、集中力を切らさないよう解き切ることが大切です。

標準的な難易度の問題が多いものの、出題形式がやや特徴的な問題も混ざっていることがあるため、過去問対策が重要です。

特に、グラフの作図や証明といった記述対策をしっかりと行いましょう。

物理

記述式で試験時間は120分です。大問は6つで、問題文のボリュームが多いのが特徴。

各大問では典型的な領域から総合的に出題され、3~5問程度の小問が設置されています。

解答する際には問題を読み違えず、問われていることをよく理解することが重要です。

実験を題材にした出題が多く、作図や計算、解答を導き出す過程を記述する問題も見られるため、過去問などでしっかり演習を積んでおきましょう。

化学

大問は5つで、試験時間は120分です。選択問題は一部あるものの記述式の問題が多く、無機化学・有機化学・理論化学の分野から、重要な事象や代表的な実験の問題が出されます。

単純に知識を問うような問題はあまり出されず、結論の理由や計算式などを書く問題が多く出題されます。

したがって、東京海洋大学の化学を攻略するには表面的な学習では足りず、解答を導く過程も十分に理解する必要があります。

過去問を繰り返し解いて、出題形式に慣れましょう。

英語

記述式で大問は3つ、試験時間は60分です。

英語が個別学力検査で必要になるのは海洋工学部のみ。

入学者選抜要項では「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅱ」「コミュニケーション英語Ⅲ」「英語表現Ⅰ」「英語表現Ⅱ」の出題内容について「和文英訳(与えられた条件に従って日本語の文を英文に書き換える問題)」とすると明記してあります。

東京海洋大学の英語では、語彙力を問われる問題や文法問題、英作文が出題され、長文読解問題は出題されません。

難易度は標準レベルとされていますが、ほかの大学とは形式の異なる、個性的な出題があることが特徴です。

したがって、過去数年分の過去問に取り組み、出題形式や出題傾向を探りつつ、慣れておきましょう。語彙力対策として、単語や熟語などの学習が役立ちます。

東京海洋大学入試の難易度・偏差値

東京海洋大学の偏差値は55~63で、大学入学共通テストの得点率は63~78%です。

なお、偏差値は学部によっても異なるため、志望する学部の偏差値を以下で確認しておきましょう。

学部 偏差値
海洋工学部 55~58
海洋生命科学部 59~62
海洋資源環境学部 61~63

参照:マナビジョン 東京海洋大学/偏差値・入試難易度

東京海洋大学に合格するための勉強方法


ここからは、東京海洋大学に合格するための学習方法をご紹介します。

東東京海洋大学に入るには、何をすればいい?

東京海洋大学は海洋に特化した国内唯一の国立大学なので、入学後の学習に必要な学力を、入学試験でしっかりとチェックしていると考えられます。

したがって、募集要項で入試に求められている学力を理解し、過去問などを利用して、出題傾向に沿った対策を進めるのが有効といえます。

入試問題の難易度は低くないものの、出題内容は比較的ワンパターンなので、傾向をつかんでおきましょう。

また、問題数が多い教科もあるため、時間をしっかり配分して時間内に解き切るトレーニングも忘れずに行いましょう。

受験期の過ごし方

高校3年生の1年間は、学校の課題や模試スケジュールなどで、とても忙しい毎日になります。無計画に過ごしていると、受験勉強がまったく進まない事態にもなりかねません。

志望校への合格に向けて、年間を通した長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組みましょう。

  • 春(4~5月):この期間では、徹底して基礎を身に付けます。英単語や文法のほか、数学の青チャートレベルの問題などに取りかかることをおすすめします。この時期に基礎を固めることで以降の勉強が身に付きやすくなります。
  • 夏(6~8月):夏休みに集中して学習に取り組めるので、苦手分野の克服に充てる期間です。1日単位、1週単位など短期的なスケジュールを立てるのもおすすめです。
  • 秋(9~11月):問題演習に取り組み、応用力を磨く時期です。11月ごろから、大学入学共通テスト対策を始めます。個別学力検査も受ける場合には、共通テスト対策は集中的に短期間で行い、あとは個別学力検査に力を注ぎましょう。
  • 冬(12月~):この時期は新たに知識を増やすより、身に付けた知識を応用することを意識しましょう。そのため、過去問演習にしっかり取り組んでください。出題傾向をつかむことで、落ち着いて本番を迎えられます。時間配分に気を付けて問題を解き、最後の仕上げをしましょう。

予備校で勉強する場合

1人で受験勉強を進めることは、自分に合った勉強法がわからないとなかなか難しいものです。だからといって、「予備校に通っていれば安心」というわけでもありません。

なぜなら、一般的な予備校の集団授業では、講師の授業を一方的に聞いて終わり、授業についていけなくなるケースが考えられるからです。

また、集団授業では苦手分野が取り残されてしまう可能性もあります。

授業で十分に理解できなかったところは、講師に質問に行くなどの積極性がないと、苦手の克服に期待する効果が得られないでしょう。

四谷学院のカリキュラムのご案内

集団授業の予備校に起こりがちな問題をカバーするのが、四谷学院の「ダブル教育」です。ダブル教育の「2つのポイント」をご案内します。

科目別能力別授業

多くの予備校では、志望校でクラス分けされます。そのため、得意科目の授業が自分にとっては簡単すぎたり、苦手科目の授業が難しすぎたりと不一致が起こりやすくなっています。

四谷学院の「科目別能力別授業」では、科目ごとの能力に合ったクラス分けを取り入れています。これにより、どの科目でも自分に合ったレベルの授業が受けられます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、自力で問題を解く解答力につなげるのが「55段階個別指導」です。

55段階個別指導では、過去の入試問題から作られた55テストを受け、解答力が身に付いているかを段階的にチェック。中学レベルから東大レベルまで段階を踏み、解答力をつけていきます。

東京海洋大学入試は丁寧に解く力が重要!

【東京海洋大学の入試概要】

  • 海洋研究に特化しグローバルな人材育成を目指す大学
  • 入試の出題傾向をとらえ過去問で対策
  • 難易度は標準レベル

【東京海洋大学の入試データまとめ】

  • 実質倍率は2023年一般選抜(前期日程)で1.5~4.2倍。学部や学科、日程により差がある。

【勉強方法まとめ】

  • 個別学力検査は個性的な出題も珍しくないため、過去問などで慣れておく
  • 問題の分量が多い科目もあるので、解き切るための時間配分の練習も必須

東京海洋大学は、国立大学で海洋研究を目指す学生が集まるため、ハイレベルな戦いになるかもしれません。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。

「ダブル教育」であれば、自分の学習レベルに合った授業で、効率的に苦手や弱点を克服できます。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2023年8月6日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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