こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。
秋になると、志望校の過去問に取り組む機会も増えてきます。
ただ、実際に受験するのは第一志望の大学だけとは限りません。
「第一志望の過去問を優先した方がいい?」
「併願校まで手を広げると、第一志望の対策が足りなくならない?」
と迷う人もいるでしょう。
過去問は、単純に志望順位の高い大学から順番に解けばよいわけではありません。
大切なのは、それぞれの大学にどれくらい個別の対策が必要なのかを確認し、本格的に取り組む順番を決めることです。
今回は、第一志望と併願校の過去問をどのように進めればよいのか、秋以降の考え方を紹介します。

第一志望だけを何年分も続けて解かない
第一志望の対策が重要なのは当然です。
だからといって、秋の段階から第一志望の過去問だけを何年分も続けて解き、併願校を後回しにするのはおすすめできません。
大学が変われば、出題形式や試験時間、問題量も変わります。
第一志望の対策ばかり進めて、併願校の過去問に初めて取り組んだのが入試直前だった場合、
「思っていたより問題量が多い」
「記述問題への対策が必要だった」
「時間内に最後まで解ききれない」
といったことに気づいても、十分な対策時間を取れないかもしれません。
模試では良い判定が出ていても、実際の出題形式への準備が不十分であれば、本番で思うように得点できないこともあります。
第一志望を中心にしながら、併願予定の大学にも早めに触れておくことが大切です。
まずは受験予定の全大学を1年分ずつ確認する
複数の大学を受験する予定であれば、最初から一つの大学だけを何年分も進めるより、まずは受験予定の大学を広く確認しておきましょう。
受験する大学をリストアップし、過去問をそれぞれ1年分ずつ解いてみます。
この段階では、合格点に届いているかどうかだけを見るのが目的ではありません。
確認したいのは、
- 問題の形式や量
- 試験時間
- 自分との相性
- どの分野で失点しやすいか
- 今後どれくらい個別の対策が必要そうか
といった点です。
実際に解いてみると、「普段の勉強を続ければ対応できそう」という大学もあれば、「この形式には慣れておいた方がよさそう」と感じる大学も出てきます。
そこで初めて、どの大学の過去問に多く時間を使うべきかが見えてくるのです。
過去問に取り組む時期や年数、基本的な使い方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

過去問の優先順位は「志望順位」だけで決めない
もちろん、第一志望、第二志望、第三志望……という志望順位は、過去問を進めるうえで大切な基準です。
ただし、それだけで順番を決める必要はありません。
たとえば、第二志望の大学で、第一志望とは大きく異なる形式の問題が出る場合を考えてみましょう。
第一志望では選択式中心なのに、第二志望では長い記述問題が出題される。
あるいは、同じ英語でも長文の量や設問形式、時間配分が大きく違う。
こうした大学は、第二志望であっても早めに対策を始めた方がよいでしょう。
反対に、第一志望と出題形式が似ていて、今の勉強をそのまま生かしやすい併願校であれば、特別な対策に使う時間を抑えられることもあります。
つまり、「何番目に行きたい大学か」だけではなく、「その大学のために、どれくらい個別の対策が必要か」も含めて優先順位を決めることが大切です。
本格的な過去問演習は、比較的取り組みやすい大学から始める
受験予定の大学を一通り確認したら、いよいよ本格的な過去問演習に入っていきます。
このとき、最初から第一志望の大学を何年分も解き進めるのではなく、基本的には志望順位が低く、入試難易度も比較的低い大学から取り組んでいくのがおすすめです。
過去問演習では、ただ問題を解くだけではありません。
時間を測って本番と同じように取り組み、解き終わったら、
「どこで時間を使いすぎたのか」
「どの分野で失点したのか」
「次にどんな勉強が必要なのか」
まで振り返り、今後の学習につなげる必要があるのです。
比較的取り組みやすい大学の過去問から始めることで、こうした一連の流れにも慣れていくことができます。
そのうえで、徐々に志望順位や難易度を上げ、第一志望の過去問へ進んでいきましょう。

第一志望の過去問は特に貴重です。
まだ学力や過去問演習の進め方が十分に固まっていない段階で何年分も使ってしまうより、ある程度準備が整ってから、本番を意識して取り組む方が効果的に活用できます。
ただし、前述したように、志望順位が低い大学でも独特な出題形式への対策が必要な場合があります。
単純に志望順位だけで順番を固定するのではなく、実際の問題を確認したうえで調整しましょう。
実際にはどんな順番で進めればいい?
たとえば、第一志望から第四志望まで4校を受験する予定だとします。
まずは、4校すべての過去問を1年分ずつ解いて、おおまかな出題形式や現在の得点、必要な対策を確認しましょう。
その結果、
- 第四志望:比較的解きやすく、特別な対策は少なくてよさそう
- 第三志望:第一志望と出題形式が似ていて、普段の勉強を生かしやすそう
- 第二志望:独特な記述問題が多く、慣れるまでに時間がかかりそう
- 第一志望:難易度が高く、十分に力をつけてから本格的に取り組みたい
とわかったとします。
この場合、まずは比較的取り組みやすい第四志望から本格的な過去問演習を始めます。
その次は、第三志望ではなく、個別の対策に時間がかかりそうな第二志望を先に進めるのがよいでしょう。
第三志望は第一志望と出題形式が似ているため、普段の勉強を生かしやすく、第二志望より後に回しても対応できる可能性があります。
つまり、この場合の一例は、
第四志望 → 第二志望 → 第三志望 → 第一志望
です。
このように、基本的には比較的取り組みやすい大学から始めつつ、独自の対策に時間がかかる大学があれば、志望順位にかかわらず早めに取り組むようにしましょう。
最初に全大学の問題を確認しておけば、志望順位だけではなく、入試難易度や必要な対策量も踏まえて過去問演習の順番を決められます。
まとめ|「志望順位」と「必要な対策量」で順番を決めよう
第一志望の過去問を重点的に進めることは大切です。
ただし、最初から第一志望だけを何年分も解き続ける必要はありません。
まずは受験予定の大学について、過去問を1年分ずつ確認してみましょう。
そのうえで、「どの大学が比較的取り組みやすいか」「どの大学には個別の対策が必要か」を整理します。
本格的な過去問演習は、基本的には志望順位や入試難易度が比較的低い大学から始め、徐々に第一志望へと進めていきましょう。
ただし、独特な出題形式があり、対策に時間がかかりそうな大学については、志望順位にかかわらず早めに取り組む必要があります。
つまり、過去問を解く順番は志望順位だけで機械的に決められるものではありません。
実際の問題を確認し、それぞれの大学に必要な対策量も踏まえて調整することが大切なのです。
また、過去問は「何年分解いたか」を増やすことが目的ではありません。
そこで見つかった課題を整理し、次の勉強にどうつなげるかまで含めて計画することを意識しましょう。
第一志望と併願校の対策に迷ったら四谷学院へ
受験校が増えるほど、「どの大学をどの順番で、どこまで対策するか」を自分だけで判断するのは難しくなります。
四谷学院では、受験コンサルタントが志望校や現在の学習状況を確認しながら、第一志望だけでなく併願校も含めた受験戦略を一緒に考えていきます。
「過去問をどの順番で進めればいいかわからない」「併願校の対策まで手が回るか不安」という人は、ぜひ個別相談会も活用してください。







コメント