
国公立大学の一般選抜は、前期日程・後期日程を基本とする分離分割方式です。
一部の公立大学では、中期日程も実施されます。
2027年度は、一般選抜の募集人員のうち8割強が前期日程に振り分けられています。
また、前期日程と後期日程では試験科目や内容も異なるため、それぞれの対策が必要です。
今回は、2027年度の国公立大学の入試日程と、出願時の注意点を解説します。
出願校選びのコツについて解説した以下の記事も、併せてぜひチェックしてみてください。

国公立大学は3つの選抜方法がある
国公立大学の選抜方法には、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つがあり、それぞれ入試の時期や評価基準が異なります。
一般選抜
一般選抜は、大学入学共通テストと、その後に実施される大学独自の個別試験などで合否を判定する選抜方法です。
2027年度の国公立大学の募集人員131,325人のうち、一般選抜は97,069人で、全体の約4分の3を占めています。
総合型選抜
総合型選抜は、生徒の意欲や適性を重視する選抜方法で、出願書類や小論文、面接などによって評価されます。
試験内容は大学や学部によって異なり、大学入学共通テストや独自の学力検査を併用する場合もあります。
学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、在籍する学校長の推薦が出願条件となる選抜です。
出願にあたり評定条件が設けられることや、1学校からの出願人数が制限されることがあります。
選考は面接や小論文、プレゼンテーションなどで行われるほか、大学入学共通テストの受験が課されることもあります。
国公立大学は最大3つの日程に出願可能

国公立大学の二次試験は2月下旬から始まります。
前期日程は2月下旬に実施され、3月上旬に合格発表が行われます。
後期日程は、前期日程の合格発表後、3月中旬頃の実施です。
一部の公立大学では、前期日程と後期日程の間に中期日程があります。
なお、前期日程のみで後期日程を実施しない大学・学部もあります。
前期日程・公立大学中期日程・後期日程では、それぞれ1つの大学・学部に出願できるため、最大3つの日程に出願できます。
ただし、中期日程を実施するのは一部の公立大学のみです。
また、同じ大学内で前期日程と後期日程の併願を認めるかどうかなど、出願条件は大学・学部によって異なります。
必ず最新の募集要項を確認しましょう。
2027年度(令和9年度)の国公立大学の前期・二次試験日程
2027年度(令和9年度)の国公立大学の試験日程は以下のとおりです。
| 一次試験 | 大学入学共通テスト | 2027年1月16日(土)・17日(日) | |
| 二次試験 | 出願受付 | 2027年1月25日(月)~2月3日(水) | |
| 前期日程 | 試験日 | 2027年2月25日(木)~ | |
| 合格発表(国立大学) | 2027年3月6日(土)~10日(水) | ||
| 合格発表(公立大学) | 2027年3月1日(月)~10日(水) | ||
| 入学手続締切日 | 2027年3月15日(月) | ||
| 中期日程 (一部の公立大学のみ) | 試験日 | 2027年3月8日(月)以降 | |
| 合格発表 | 2027年3月20日(土)~24日(水) | ||
| 入学手続締切日 | 2027年3月27日(土) | ||
| 後期日程 | 試験日 | 2027年3月12日(金)以降 | |
| 合格発表 | 2027年3月20日(土)~24日(水) | ||
| 入学手続締切日 | 2027年3月27日(土) | ||
| 追加合格 | 合格者決定 | 2027年3月28日(日)~ | |
| 入学手続第2次締切日 | 2027年3月31日(水) | ||
※中期日程・後期日程の合格発表は3月20日(土)~24日(水)で、可能な限り3月23日(火)までとされています。
※上記は国公立大学一般選抜の基本的な日程です。大学・学部によって個別の日程が設定されている場合があります。
2027年度の大学入学共通テストの日程や出願については、以下の記事もご確認ください。

二次試験の日程は大学によって異なる
国公立大学の二次試験の日程は、大学や学部によって異なります。
詳細は、各大学の募集要項で必ずご確認ください。
国公立大学の前期日程と後期日程の違い
続いて、前期日程と後期日程の違いを詳しく見ていきましょう。
日程
例年、二次試験は前期日程が2月下旬、後期日程が3月中旬に実施されます。
2027年度は、前期日程が2月25日(木)から、後期日程が3月12日(金)以降に実施されます。
前期日程の合格発表は後期日程の直前にあるため、前期日程の合格発表後に後期日程の勉強を一から始めるのは現実的ではありません。
また、後期日程の合格発表から入学手続きの締め切りまでは数日しかない場合もあり、合格後はとてもあわただしくなるでしょう。
募集人数
前期日程と後期日程では、募集人数にも大きな差があります。
2027年度の国公立大学の募集人員は、前期日程が79,591人、後期日程が14,563人です。
前期日程と後期日程だけを比較すると、おおむね「85:15」で、前期日程での募集人数が大きく上回っています。
なお、公立大学中期日程の募集人員は2,407人、一般選抜の独自日程は508人です。
近年は後期日程を実施しない大学もあり、受験生の選択肢が限られるケースもあります。
一方で、後期日程の募集人数が前期日程より多い大学・学部や、後期日程のみ実施する大学・学部もあります。
募集人数や入試方法は大学ごとに異なるため、最新の募集要項で必ず確認しましょう。
※2027年度の募集人員は、2026年7月末時点で文部科学省が集計した数値です。その後変更される可能性があります。
試験科目
前期日程と後期日程では、試験科目も大きく異なる場合があります。
前期日程では複数の教科・科目による学力試験を課す大学が多い一方、後期日程では試験科目を絞る大学や、総合問題・小論文・面接などを課す大学もあります。
共通テストと個別試験の配点比率や出題傾向も、前期日程と後期日程で異なる場合があります。
志望大学の入試科目や配点を必ず確認しておきましょう。
難易度
一般的に、後期日程は前期日程より募集人数が少ないため、競争が厳しくなる傾向があります。
ただし、後期日程では前期日程の合格者などが受験しないケースもあり、出願者数と実際の受験者数に大きな差が出ることがあります。
出願倍率だけで難易度を判断せず、募集人数や試験科目、共通テストと個別試験の配点なども確認したうえで、出願先を検討しましょう。
国公立大学出願時の注意点

前期日程・公立大学中期日程・後期日程に出願する際の注意点をまとめます。
合否にかかわる内容もあるため、しっかり確認しておきましょう。
前期・中期・後期日程は出願時期が同じ
2027年度の国公立大学一般選抜の出願期間は、1月25日(月)~2月3日(水)です。
前期日程の結果を確認してから、中期日程や後期日程の出願先を決めることはできません。
「共通テストの結果次第で出願先を変えるかもしれない」という場合は、自己採点の結果が出る前から、いくつかの出願パターンを用意しておくと安心です。
なお、近年はインターネット出願が主流ですが、調査書や志願理由書などの書類は郵送が必要な場合もあるため、出願手順は事前に確認しておきましょう。
前期日程で合格して入学手続きをすると中期・後期日程は合格対象外
前期日程で合格し、入学手続きを完了した場合、公立大学中期日程や後期日程を受験していても、その合格者にはなりません。
2027年度の前期日程の入学手続締切日は3月15日(月)で、中期日程・後期日程の合格発表より前です。
そのため、前期日程で合格した受験生は、中期日程や後期日程の結果を待たずに入学するかどうかを決める必要があります。
中期・後期日程で第一志望校を狙う場合は、この点に特に注意してください。
大学により募集パターンが異なる
すべての大学・学部が、前期日程と後期日程の両方で募集するわけではありません。
前期日程のみを実施する大学・学部もあれば、一部の公立大学では中期日程も実施されます。
「前期がダメなら後期で」と考えていると、出願時に希望する大学・学部の後期日程がないことに気づく可能性もあります。
受験する大学を選ぶ際は、学部・学科ごとの募集日程まで確認しておきましょう。
後期日程は前期日程と別の対策が必要な場合が多い
後期日程では、小論文や面接、総合問題などを課す大学もあり、筆記試験が中心の前期日程とは別の対策が必要になるケースがあります。
前期日程が終了してから初めて対策を始めるのではなく、後期日程まで受験する可能性がある大学については、早めに試験内容を確認しておきましょう。
前期日程が終わると緊張の糸が切れて勉強しなくなってしまう人もいますが、後期日程までの日数は限られています。
後悔しないためにも、限られた時間を有効に活用してください。
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まとめ
今回は、2027年度の国公立大学の二次試験日程について解説しました。
2027年度の国公立大学一般選抜の出願期間は、2027年1月25日(月)~2月3日(水)です。
前期日程は2月25日(木)から、公立大学中期日程は3月8日(月)以降、後期日程は3月12日(金)以降に実施されます。
前期・中期・後期は同じ時期に出願するため、共通テストの自己採点結果を踏まえて短期間で出願先を決める必要があります。
出願や試験対策を確実に行うためにも、早めにスケジュールを確認しておきましょう。
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