「小説は自由に読んではいけない~入試小説の読解法①~」

最終更新日:2019/08/08

※この記事は約3分で読めます。


こんにちは、四谷学院の岩佐です。

以前「勉強法がわからない科目No.1 現代文の勉強法とは」の記事で現代文の勉強方法についてお話ししました。
プロが教える、現代文の読解法とは?

今回からはもう1歩進んで「小説」の読解についてお話ししようと思います。

小説読解のポイント

みなさんは普段、小説を読みますか?

趣味の読書として小説を読んだり、あるいは話題になっている人物の小説を読んだり。
普段、小説を読むときには、みなさんが小説の内容を自由に解釈し、時には感情移入しながら読み進めていきます。

しかし、大学入試の「小説読解」では自由に読んではいけません。

客観性

小説読解では「登場人物の心情」が問われるのですが、自分の「主観」で読むのではなく「客観的」に心情を読むことが求められます。

例えば

『合格発表の掲示板を見た太郎は泣いていた。』
と本文中に書かれていた場合、このときの太郎の心情はどのような心情だと思いますか?

『泣く』という動作1つとってもいろいろな心情が考えられます。
「○○泣き」という言葉を辞書で探してみると、

・嘘泣き
・嬉し泣き
・男泣き
・悔し泣き
・忍び泣き
・半泣き
・もらい泣き

などなど、この他にも「○○泣き」という言葉がたくさんあります。

つまり、同じ「泣く」という動作であっても様々な心情を表すことがあるので、その部分だけで心情を判断してはいけないのです。

先ほどの例文、
『合格発表の掲示板を見た太郎は泣いていた。』
の場合でも、「合格を知って、嬉しくて泣いた」かもしれないですし、「不合格とわかり、悔しくて泣いた」かもしれません。
もしくは全く違う理由で泣いているのかもしれません。

大事なのは、登場人物の行動や発言から心情を読み取ることです。

合格発表の掲示板を見た太郎は泣いていた。
「やった!あった、あったぞ!」
自分の受験番号を見つけた太郎は喜びのあまり涙していたのだ。

このように書かれていたら、太郎は『嬉し泣き』をしている
と断定できますね。

「主観」ではなく本文に書かれていることから「客観的」に心情を読み取ること

まずはこれを意識して小説読解に取り組んでみましょう。

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