学芸大(東京学芸大学)の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2020/08/21
最終更新日:2021/04/22


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学芸大(東京学芸大学)の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説
「学芸大と言えば、先生」というイメージを持っている方が多い東京学芸大学。教育学部しか有していないことで有名で、教職の名門とも言われています。

この記事では、学芸大に合格するために必要な能力や入試の特徴、効率の良い勉強方法などをご紹介します。受験を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2020年8月21日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

学芸大の入試問題で問われる能力

1949年に設立された学芸大は、全国的な知名度の高い大学なので、「入試の難易度が高いのでは?」と考える方もいるでしょう。ここでは、学芸大の入試難易度や、求められている人物像をご紹介します。

 

学芸大はどんな人材(学生)を望んでいるのか

学芸大は、「高い知識と教養を備えた創造力・実践力に富む有為の教育者を養成すること(引用元:東京学芸大学 大学の目的)」を大学の目的として掲げています。

その目的を達成するために、以下のような入学者の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を定めています。

1.深い教養と豊かな知識を身につけ、知的な創造力や探究心を磨くこと
2.子どもに対する愛情と教える喜びを育むこと
3.柔軟な感性と豊かなコミュニケーション能力を育むこと
4.連帯感や粘り強い精神力を育むこと
5.共生社会の実現に貢献すること
6.外国語活用能力と国際的視野を獲得すること
引用元:東京学芸大学 アドミッション・ポリシー

教育者の育成を目的に作られた大学だけあって、教育に対する姿勢が重視されることが分かります。ちなみに、アドミッション・ポリシーは、課程ごとに異なるものが定められているので、詳しく知りたい方は学芸大のHPをご覧ください。

 

学芸大入試の特徴

学芸大の入試は、主に以下の3種類です。それぞれどのような入試なのか、見ていきましょう。

● 一般入試
大学入学共通試験と個別学力検査の結果を総合して、合否を判定する入試方法。試験科目などは学部や学科によって異なります。

● 推薦入試
大学が指定する推薦要項を満たした人だけが出願できる入試方法。大学入学共通試験は免除され、小論文、実技、面接などで合否が判定されます。

● スーパーアスリート推薦
その名の通り、陸上や剣道などのスポーツをしている人のみが出願できる入試方法。こちらも大学入学共通試験は免除され、小論文と面接で合否が判定されます。

学芸大の入試最大の特徴は、「入試過去問題活用宣言」に参加していること。つまり、他大学の過去の入試問題に似ている問題が出題される可能性が高いということです。

入試過去問題活用宣言の参加大学は、入試過去問題活用宣言のHPで確認できるので、チェックして過去問題演習に取り入れてみましょう。

 

各科目の試験問題の特徴

学芸大の試験問題の特徴や傾向を知っていれば、対策しやすくなります。効率の良い学習をするためにも、以下を確認しておきましょう。

 

英語

試験時間は120分で、長文2題、英作文1題、リスニング問題1題の計4つの大問で構成されています。長文読解の問題文が長くはありますが、難易度は標準レベル。英作文で自分の意見を述べる必要があるので、文法などをしっかり学習して英作文の練習をしておきましょう。

問題は、リスニング。他の大学ではあまりない出題形式なので、慣れていないと戸惑ってしまいがちです。過去問演習で問題形式に慣れておきましょう。

 

国語

試験時間は120分。問題量が多いので、解くスピードが必要になります。古文と漢文の難易度が比較的低いのに対して、現代文はかなり難易度が高め。300字近くの論述が出題されたり、日本史や倫理の知識が必要な問題が出題されたりします。

文学の知識を歴史などと絡めて学習しておくと良いでしょう。

 

数学

試験時間は120分で、大問4つ。特に数Ⅲからの出題が多いため、数Ⅲを重点的に学習しておきましょう。問題のレベルは易しめ〜標準なので、1つのミスが合否を分けることもあります。基本的な問題を落とさないことはもちろん、小問から誘導された応用問題でも点が取れるように、問題文を丁寧に読み取りましょう。

 

世界史・日本史

どちらも、例年大問4つで構成された入試問題。論述が中心になっているので、ただ用語を覚えるだけでなく、用語の背景や地理などを含めて覚えるようにしておきましょう。

論述を上達させるには、「簡潔に」「わかりやすく」書くことが重要です。何度も書いて先生に添削してもらい、書くことに慣れておくと良いでしょう。

 

地理

難易度は標準レベル。難問や奇問は出題されませんが、論述に苦戦する人が多いです。また、データや地図、図表の分析も、慣れていないと苦戦しがち。過去問を何度も解いて、慣れておきましょう。

 

政治経済

政治分野から1題、経済分野から1題の、計2つ大問が出題されます。論述問題がメインなので、語句の意味や政治の主旨などをしっかりと理解しておきましょう。

教科書や資料集、用語集などで基本的な知識を身に付けておくのがおすすめです。

 

学芸大入試の難易度

受験生が最も気にしがちなのが、偏差値などの難易度ではないでしょうか?

学芸大入試の難易度は専攻・選修・コースによって大きく異なり、下は45から上は62.5となっています。

 

学芸大試験の概要

学芸大試験の概要
学芸大に効率良く合格するためには、明確な目標値を設定することが必要不可欠です。そこで、学芸大の入試試験の概要を以下で確認しておきましょう。

※記載のデータは、全て2020年7月時点のものです。

 

受験資格について

学芸大の定めている受験資格は、以下の通りです。なお、3つ目の「6つの要件」については入学者選抜要項に詳しく記載されているので、自分が当てはまるか確認してみてください。

1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者、および入学年の3月卒業見込みの者。
2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および入学年の3月までに修了見込みの者。
3.学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者で、本学が設定した6つの要件のいずれかに該当する者、および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者。
引用元:東京学芸大学 入学者選抜要項

 

試験科目や合格要件

学芸大の学部ごとの試験科目や配点は、以下の通りです。ここでは、個別学力検査の前期日程における試験科目などについて解説します。

課程 選修・専攻・コース 出題教科 出題範囲 得点
初等教育教員養成課程(A類) 国語選修 国語 国語総合、現代文A・B、古典A・B 450
社会選修 地理歴史・公民 日本史B、世界史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済

*6科目のなかから1つ選択

300
数学選修 数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B 450
理科選修 理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から1つ選択 200
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物、地学基礎・地学から1つ選択 200
音楽選修 実技 350
美術選修 実技 350
保健体育選修 実技 300
面接 200
家庭選修 小論文 300
英語選修 外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 500
学校教育選修 小論文 300
学校心理選修 面接 300
国際教育選修 面接 450
情報教育選修 数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B 400
環境教育選修

 

※理科から2科目、あるいは地理歴史・公民から1科目を選択

理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2つ選択 300(150ずつ)
地理歴史・公民 日本史B、世界史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済

*6科目のなかから1つ選択

300

 

ものづくり技術選修 数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B 400
幼児教育選修 実技 50
面接 300
中等教育教員養成課程(B類) 国語専攻 国語 国語総合、現代文A・B、古典A・B 1300
社会専攻 地理歴史・公民 日本史B、世界史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済

*6科目のなかから1つ選択

300
数学専攻 数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B 1000
理科専攻 理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から1つ選択 500
物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物、地学基礎・地学から1つ選択 500
音楽専攻 実技 900
美術専攻 実技 500
面接 200
保健体育専攻 実技 450
家庭専攻 小論文 300
英語専攻 外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 400
技術専攻 数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B 500
書道専攻 国語 国語総合、現代文A・B、古典A・B 400
実技・書道理論 600
特別支援教育教員養成課程(C類) 小論文 400
養護教育教員養成課程(D類) 養護教育専攻 小論文 300
面接 100
教育支援課程(E類) 生涯学習コース 小論文 500
カウンセリングコース 面接 300
ソーシャルワークコース 小論文 500
多文化共生教育コース 小論文 500
情報教育コース 数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数A・B 500
表現教育コース 小論文 1300
生涯スポーツコース 実技 500

出典:https://www.u-gakugei.ac.jp/nyushi/upload/R2yoko26-28.pdf

 

入試の合格者最低点は?

学芸大の合格最低点は、以下の通り。なお、ここでご紹介するのは、2020年度の一般入試の前期日程における合格最低点です。

課程 選修・専攻・コース 総合得点 合格最低点
初等教育教員養成課程(A類) 国語選修 1350 786
社会選修 1200 876
数学選修 1350 878
理科選修 1300 853
音楽選修 1050 811
美術選修 1050 700
保健体育選修 1200 861
家庭選修 1200 825
英語選修 1500
学校教育選修 1200 796
学校心理選修 1200 896
国際教育選修 1350 974
情報教育選修 1300 795
環境教育選修 1200 828
ものづくり技術選修 1300
幼児教育選修 1250 941
中等教育教員養成課程(B類) 国語専攻 2200 1151
社会専攻 1200 921
数学専攻 2100 1436
理科専攻 1900 1273
音楽専攻 1800 1434
美術専攻 1400 945
保健体育専攻 1150 831
家庭専攻 1200
英語専攻 1300
技術専攻 1500
書道専攻 1700 848
特別支援教育教員養成課程(C類) 1300 853
養護教育教員養成課程(D類) 養護教育専攻 1300
教育支援課程(E類) 生涯学習コース 1400 928
カウンセリングコース 1200 877
ソーシャルワークコース 1400 939
多文化共生教育コース 1600 1299
情報教育コース 1400 812
表現教育コース 2600 1791
生涯スポーツコース 1200 866

出典:東京学芸大学入試の日程・出題教科・科目等

 

出願者数や合格者数のデータ

学芸大の出願者数や倍率は、以下の通りです。なお、ここでご紹介するのは、2020年度の一般入試の前期日程におけるデータです。

課程 選修・専攻・コース 出願者数 倍率
初等教育教員養成課程(A類) 国語選修 124 2.3
社会選修 112 2.2
数学選修 140 2.8
理科選修 98 1.6
音楽選修 36 2.1
美術選修 35 2.3
保健体育選修 93 3.1
家庭選修 40 3.3
英語選修 14 1.8
学校教育選修 19 1.3
学校心理選修 23 1.9
国際教育選修 25 2.1
情報教育選修 48 3.2
環境教育選修 24 1.6
ものづくり技術選修 32 4.6
幼児教育選修 37 2.3
中等教育教員養成課程(B類) 国語専攻 63 4.2
社会専攻 40 2.0
数学専攻 66 3.3
理科専攻 63 2.1
音楽専攻 36 3.0
美術専攻 26 1.7
保健体育専攻 34 3.4
家庭専攻 14 1.8
技術専攻 16 2.0
英語専攻 19 2.4
書道専攻 69 4.3
特別支援教育教員養成課程(C類) 68 2.3
養護教育教員養成課程(D類) 養護教育専攻 17 2.8
教育支援課程(E類) 生涯学習コース 79 2.6
カウンセリングコース 39 3.0
ソーシャルワークコース 44 2.4
多文化共生教育コース 85 2.8
情報教育コース 35 3.5
表現教育コース 56 3.7
生涯スポーツコース 40 2.2

出典:出願者数や合格者数のデータ(一般選抜)

 

学芸大に合格するための勉強方法

学芸大に合格するための勉強方法
学芸大に合格するための、効率の良い勉強方法をご紹介します。

 

学芸大に入るには、何をすればいい?

専攻・選修・コースによって大きく難易度が変わる学芸大ですが、どの科目においても重要なのは「書く力」です。自分の意見を分かりやすく相手に伝えたり、論理的に考えたりする訓練をしておきましょう。特に、小論文対策は必須。学校の先生や予備校の講師に、積極的に添削をお願いしましょう。

また、問題形式が特徴的なのも、学芸大ならではです。過去問演習にしっかりと時間を割いて取り組むようにしましょう。

 

受験期の過ごし方

季節ごとにやるべきことを、以下を参考に考えてみましょう。

● 春(4〜6月):春は基礎を学習する期間。学芸大は基礎知識を問う問題も少なくないので、確実に点が取れるように基礎を徹底しておきましょう。
● 夏(7〜9月):夏休みのある夏は、成績を大幅にアップさせるチャンスの期間。春の学習で出てきた苦手分野や疑問点を、ここで解決しておきましょう。
● 秋(10〜12月):秋は共通試験対策を始めます。二次試験対策も兼ねた学習ができるので、丁寧にセンター試験の過去問を行いましょう。
● 冬(1月〜):二次試験対策に集中しましょう。過去問は繰り返し行ってください。問題の傾向の把握や、時間配分の練習になります。

 

予備校で勉強する場合

予備校に通うと決めた場合は、集団授業か個別授業か、あるいは何科目通うのか、など、自分に合った予備校を選ぶ必要があります。

特に、集団授業の予備校は主体的に学ぶ姿勢を常に保っていないと、「ただ授業を聞いているだけ」という状態になりがちです。予習や復習、予備校のテキスト以外の問題集などを組み合わせて、不足している部分を自分で補う必要があります。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

「自分に何が不足しているのか分からない」「学芸大に合格するための勉強法を自分で実践するのは不安」という方には、四谷学院がおすすめです。

四谷学院は「ダブル教育システム」を導入しており、自分のレベルに合った学習が可能です。科目と能力の2つでクラス分けを行う科目別能力別授業と、マンツーマンの55段階個別指導は、苦手科目のフォローと得意科目を伸ばすことに長けています。

特に55段階個別指導では、学芸大の入試対策に重要な小論文対策も丁寧に行ってもらえるので安心。入試に大切な実践力を身に付けることができます。

 

まとめ

【学芸大の入試概要】
● 子どもに対する愛情など、教育に対して真摯な姿勢で向き合う学生を求めている
● 大学入試センター試験のスコアと個別学力検査のスコアの合計によって合否判定
● 専攻・選修・コースによって難易度が大きく異なる

【学芸大の入試データまとめ】
● 合格最低得点率は50〜80%程度
● 前期日程における倍率は1.6〜4.3倍と、学科によって大きな差がある

【勉強方法まとめ】
● 記述や論述などの文章力を求められる問題が多いので、書く力を身に付けておく
● 問題形式が特徴的なので、過去問で慣れておくのが大切

教職の名門と言われており、幅広い教育分野を専門的に学べる学芸大は、教師を志す学生にとって憧れの大学の1つ。そんな学芸大を目指している方は、ぜひ四谷学院をご検討ください。

四谷学院独自の「ダブル教育」システムで自分のレベルに合った学習をすることにより、効率良く成績向上して、合格を目指せます。

※本記事でご紹介した情報は2020年8月21日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


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