東大受験対策!東大受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説

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日本の大学のなかでもトップクラスの知名度と人気を誇る東京大学。毎年全国各地から受験生が集結します。そんな東京大学ですが、受験の難易度や合格するための勉強法などについて、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、東大の受験資格や出願者などの各種データを取り上げ、試験の難易度や東大合格のための勉強方法などを解説していきます。「これから東大を受験したい」と考えている方はぜひ、参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年5月31日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

東大の入試問題で問われる能力

東大の入試と聞くとかなり細かい知識が問われると思っている方もいるでしょう。しかし、それは大きな間違いです。東大の入試で問われるのは、おもに以下の2つが挙げられます。

【1】だれもが知っている知識をもとにして、だれもができなければならない問題を解決できる能力
【2】だれもが知っている知識をもとにして、だれも見たことがない問題を考察できる能力

つまり、東大入試を突破するには細かい知識を得るような勉強だけではなく、原理や原則に関する万全の理解と、それをもとにした問題解決能力を身に付けるような勉強が必要です。

東大はどんな人材(学生)を望んでいるのか

日本で最初の国立大学として1877年に創立された東京大学は、以下のような使命を掲げています。

国内外の様々な分野で指導的役割を果たす「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)を育成することが、社会から負託された自らの使命であると考えています。

引用:東京大学アドミッション・ポリシー

この使命に基づいて東京大学が目指しているのは、日本の歴史や文化について理解を示すとともに、国際的な広い視野を持ち、高度な専門知識を用いて問題解決能力を備え、自ら考え行動できる人材の育成です。

まとめると、

  • 自ら主体的かつ積極的に学ぶ姿勢をもった学生
  • 各分野で責務を果たす人間へと成長するという、強い意志をもった学生

このような人材を、東京大学は求めているといえます。

入試で高得点を取るために、ひたすら細かい知識を詰め込むような視野の狭い受験勉強に力を注いでいる人よりも、日常生活のあらゆる場面において問題意識を持ち、それを掘り下げて貪欲に追及するための深い洞察力を獲得しようとする人が求められています。

詳しくは東京大学アドミッション・ポリシーをご覧ください。

東大入試の特徴

東京大学は、1~2年を前期課程とし、6つの「科類」毎に学び、3~4年の後期課程で学部選択を行います。したがって、入学時は6つの「科類」ごとに試験を実施します。

  • 文科一類(おもに法学部選択)
  • 文科二類(おもに経済学部選択)
  • 文科三類(おもに文学部選択)
  • 理科一類(おもに工学部・理学部選択)
  • 理科二類(おもに農学部・工学部・理学部・薬学部選択)
  • 理科三類(おもに医学部選択)

入試の問題は科類ごとに異なるというわけではなく、文科の受験生は同じ文系の問題が、理科の受験生は同じ理系の問題が出題されます。つまり、東京大学の文系の入試対策をしていれば文科一類・文科二類・文科三類のどこに出願しても同じで、理系もまた然りです。

そして東京大学入試では、大学入学共通テストの成績と第2次試験の「2段階選抜」が行われることが大きな特徴です。志願者倍率が規定以上になった場合、大学入学共通テストの得点により第1段階選抜が行われ、合格者のみが第2次試験を受験します。

令和4年度入学試験要項では、2.5倍~3.5倍が規定の倍率となっており、
東京大学を目指すには大学入学共通テスト対策も軽視できません。

また、最終的に大学入学共通テストの得点を900点満点から110点まで圧縮し、それに第2次試験の440点を合わせた550点満点で、合格か不合格かの判定を行います。

このように、かなり第2次試験のウエイトが高いので、たとえ大学入学共通テスト対策を万全に行っても、第2次試験で高得点を獲得できなければ合格をつかみ取れません。

東大入試の難易度

東京大学の入試は、まず大学入学共通テストにおいて文系は5教科8科目(もしくは6教科8科目)が必要になり、理系は5教科7科目が必要となります。さらに第2次試験では、文系は国語と地歴公民、理系は数学と理科にかなりハイレベルな記述式の問題が出題されます。

東京大学の偏差値は71~77で、具体的には文科一類が75、理科三類が77などとなっています。大学入学共通テストの得点率は90~94%です。

出典:マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

東大試験の概要

次に、東京大学の受験資格や試験科目、受験者数などの各種データについてまとめます。

受験資格について

東京大学の受験資格は以下のとおりです。

  • 高校を卒業している
  • 現在、高校3年生で卒業見込みである
  • 高等学校卒業程度認定試験に合格している

ちなみに、年齢制限はないので、他の大学を卒業して一度社会に出た人が再び東大を目指す、といったケースもあります。

試験科目や合格要件

では、大学入学共通テスト・第2次学力試験に必要な科目をご紹介しましょう。

大学入学共通テスト

【文科各類】・・・5教科8科目もしくは6教科8科目

教科科目科目選抜の方法
国語国語必須
数学数Ⅰ・数A必須
数II・B簿記・会計
情報関係基礎
左の3科目のうち1科目を選択。ただし「簿記・会計」「情報関係基礎」を選択できる者は、高等学校また中等教育学校においてこれらの科目を履修した者及び専修学校の高等課程の修了(見込み)者のみ。
地理歴史・公民世界史B
日本史B
地理B
倫理・政経
左の4科目のうち2科目を選択
理科物理基礎(物理)
化学基礎(化学)
生物基礎(生物)
地学基礎(地学)
左の4科目のうち2科目選択。ただし基礎を付していない科目を2科目選択した場合は、それぞれ基礎を付した科目を選択したものとする。
外国語英語
ドイツ語
フランス語
中国語
韓国語
左の5科目のうち1科目選択。

以上が必要な科目となっています。また、文科各類(一類・ニ類・三類)では、志願者が募集定員の規定された倍率(令和4年度入試では約3.0倍)を超えていた場合は、大学入学共通テストの成績によって第1段階選抜を行います。

【理科各類】・・・5教科7科目

教科科目科目選抜の方法
国語国語必須
数学数Ⅰ・数A必須
数II・B
簿記・会計
情報関係基礎
左の3科目のうち1科目を選択。ただし「簿記・会計」「情報関係基礎」を選択できる者は、高等学校また中等教育学校においてこれらの科目を履修した者及び専修学校の高等課程の修了(見込み)者のみ。
地理歴史・公民世界史B
日本史B
地理B
倫理・政経
左の4科目のうち1科目を選択。なお地理歴史・公民の試験時間において2科目を受験した場合は、第1解答科目の成績を合否判定に利用する。
理科物理
化学
生物
地学
左の4科目のうち2科目選択
外国語英語
ドイツ語
フランス語
中国語
韓国語
左の5科目のうち1科目選択。

以上が、理系で必要な科目です。また、理科各類でも志願者が募集定員の規定の倍率(令和4年度入試では一類が2.5倍、二類と三類が3.5倍)を超えていた場合は、大学入学共通テストの成績によって第1段階選抜を行います。

2次学力試験

【文科各類】

文科一類
文科二類
文科三類
教科科目
国語国語総合・国語表現・現代文B・古典B
数学数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B
地理歴史日本史B、世界史B、地理Bからあらかじめ出願の際に届け出た2科目を選択。
外国語(1)英語(コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III)※一部マークシートに解答する問題があります。また聞き取り試験(30分程度)を実施。
(2)ドイツ語
(3)フランス語
(4)中国語
上記の4つのうち、あらかじめ出願の際に届け出た1外国語を選択。

以上が文科各類の第2次学力試験の必要科目となっています。また数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Aは全範囲から、数学Bは数列・ベクトルから出題されます。

【理科各類】

理科一類
理科二類
理科三類
教科科目
国語国語総合・国語表現
数学数学Ⅰ・数学Ⅱ・数Ⅲ・数学A・数学B
理科物理基礎・物理、化学基礎・科学、生物基礎・生物、地学基礎・地学からあらかじめ出願の際に届け出た2科目を選択。
外国語(1)英語(コミュニケーション英語I・コミュニケーション英語II・コミュニケーション英語III)※一部マークシートに解答する問題があります。また聞き取り試験(30分程度)を実施。
(2)ドイツ語
(3)フランス語
(4)中国語
上記の4つのうち、あらかじめ出願の際に届け出た1外国語を選択。
理科三類面接個人面接(複数の面接官による10分程度の個人面接)

以上が理科各類の第2次学力試験の必要科目となっています。また、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数Ⅲ・数学Aは全範囲、数学Bは数列・ベクトルから出題されます。さらに理科三類における面接は点数化されず、2次試験と合わせて総合的に評価され、場合によっては2次面接を行うこともあります。

なお詳細は、最新の東京大学入学者選抜要項(PDF)でご確認ください。

各科目の対策

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志願者数や合格者数のデータ

令和3年度入学試験の出願者数や倍率などは次のとおりです。

科類募集人員志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
文科一類4011,2641,1834033.22.9
文科二類3531,0169853552.92.8
文科三類4691,4551,3884693.13.0
理科一類1,1082,9892,7441,1222.72.4
理科二類5321,9801,8335463.73.6
理科三類97385335984.03.4

出典:東京大学HP 入学者数・志願者数

東大に合格するための勉強方法

では「難関」と呼ばれる東大入試を突破するにはどうやって勉強すればいいのでしょうか。

東大に入るには、何をすればいい?

当たり前ですが、最難関校である東大に入るためには高度な学力を身に付けなければいけません。十分な量の学習時間を確保するためにも、できるだけ早い時期からコツコツと学習を進める必要があります。

しかし注意したいのは「ただひたすら勉強すれば合格できるわけではない」という点です。つまり、質が高く効率の良い勉強をする必要があるのです。では、質が高く効率の良い勉強をするには、具体的にどう受験期を過ごしたらいいのでしょうか。

各科目の勉強法を理解する

東京大学の二次試験対策については、独特な形式にも対応する必要がある科目も中にはありますから、出題傾向を把握したうえでしっかり積み重ねていく必要があります。

東大現代文対策 評論問題の傾向と対策を解説

【大学入試 数学】2023年東京大学数入試問題 注目の問題を解説!数学A「場合の数と確率」

東京大学「化学」入試傾向と対策!合格のための勉強法を解説します

【東大への地理】東大地理対策をする上で必須のことは?傾向と対策を解説

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受験期の過ごし方

まず、試験本番までの時間をしっかりと把握した上で、計画的な学習プログラムのもとで勉強することが大切です。無計画に受験勉強に取り組んでしまうと、得意科目ばかりに時間を費やして、苦手な科目を避けてしまったりしがちです。

そのため、大学入学共通テスト対策はいつまでに終わらせるか、第2次試験の過去問はいつからやるかなど、優先順位を決めて学習課題に取り組んでいくことが大切です。

また、勉強する際にはメリハリをつけることも重要です。例えば、1時間勉強したら5分休憩するなど、きちんと頭を休ませると良いでしょう。無理に4、5時間勉強し続けると脳が疲れてしまい、勉強したことがなかなか身に付きません。もちろん、休みすぎはいけませんが、適度に休憩をしながら勉強を進めていくと良いでしょう。

ところで、受験期になると予備校に通って勉強するか、独学で勉強するか悩む人もいると思います。果たして予備校か独学か、どちらがいいのでしょうか?

独学で勉強する場合

もし独学で勉強するとなると、予備校で勉強する場合と異なり、フォローがほとんど受けられないという難点があります。したがって、わかりやすいテキストを購入することや、スケジュールを立てて計画的に勉強することが重要なポイントとなります。

さらに、独学だと周りに競争相手がいません。なので、受験に対するモチベーションが下がってしまう可能性もあるので注意が必要です。

  •  怠けずきちんと計画的に勉強できる
  • 自分に合っているテキストがわかる
  • 一人で勉強していても不安にならない
  • 自分の学力と合格ラインにあまり差がない

などに当てはまっている場合は、独学でも良いでしょう。しかし、自分だけでは怠けてしまう、一人で勉強するのは不安、周りのサポートが欲しい、という人は、予備校を検討してみましょう。

予備校で勉強する場合のメリット

予備校で勉強する場合は、講師やスタッフからのフォローやサポートを受けながら勉強できることが最大のメリットです。例えば、わからない問題があったり、勉強に関して悩んでいることがあったりした場合は、すぐに講師に相談できるのでとても便利です。また、周囲に同じ目標を持った仲間がいるので、モチベーションの維持につながります。したがって、

  • 勉強のフォローやサポートが欲しい
  • 一人で勉強するのは心細い
  • 勉強の仕方やコツがわからない
  • 基礎学力が十分でない

などに当てはまっている方は、予備校で勉強すると良いでしょう。

四谷学院の東大対策クラスのご案内

四谷学院では、東大合格のための充実したサポートを実施しています。具体的には、「科目別能力授業」と「55段階個別指導」のダブル教育を行うことで学力アップを図り、東大合格へ導けるように努めています。

例えば学力をアップさせるには授業をしっかり理解することが必要です。しかし、大人数制の授業では自分の学力レベルに合わずに、躓いてしまうことも少なくありません。

そこで四谷学院では、「科目」ごとのレベルに合わせてクラス分けを行う科目能力別授業を実施。例えば、得意な科目は東大クラスで学び、苦手な科目は基礎クラスで学ぶといった柔軟な選択が可能です。自分の学力レベルに合った授業を受講することで、効率的に「理解力」を上げることができます。

ですが、理解しただけでは不十分です。本番のテストで高得点を取るには、自分で問題を解く力である「解答力」が必要です。そこで四谷学院では、55段階個別指導をご用意しています。

「原理の根本理解が、最高の武器」という思想をもとに、東大合格に必用な「解答力」をマンツーマンの指導で着実に身に付けていきます。必要な学びを55段階に細分化しているので、やるべきことが明確。学習を進めていくごとに基礎力が網羅的に身に付き、本番での得点力につながります。

このような科目別能力別授業と55段階個別指導のダブル教育により、生徒一人ひとりの学力レベルに合わせて最適なカリキュラムを組むことができます。そのため問題における原理や原則をしっかり理解できて、問題解決能力が身に付きます。

また、四谷学院に在籍している講師や受験コンサルタントにアルバイトはいません。全員が厳しい審査基準をクリアした、指導力や人間力の高い「教え方のプロ」です。このプロが受験生の合格を強力にバックアップします。

このように四谷学院では合格を目標にプロ講師陣による質の高い授業を実施しているため、東京大学を目指す人にとっては最適な環境が用意されているのです。

 

東大受験対策は四谷学院にお任せください

 

【東京大学入試の概要!】

  • 受験資格は高卒以上の学歴認定を受けている者。
  • 東京大学試験は科類ごとに出願して受験する。
  • 大学入学共通テストと個別学力試験により合否を判定。
  • 大学入学共通テストの試験科目は文系では8科目、理系では7科目必要なのでまんべんなく勉強する必要がある。
  •  理科三類では面接が課される。
  • 年齢制限はないため再受験生ならびに40代や50代などの方でも合格を目指すことが可能。

【東京大学入試のデータまとめ】

  • 偏差値は71~77程度必要。
  • 受験倍率は3倍前後で、科類によって少し差がある。

【勉強方法まとめ】

  • 独学は周りからのサポートが受けられないので注意が必要。
  • 基本的に独学はメンタルが強く自学自習できる人に向いている。
  • 予備校はいろいろなサポートを受けながら勉強することができ、周囲に仲間がいるので心強い。

数ある大学のなかで「難関」と呼ばれている東京大学は多くの受験生の憧れでもあります。もし「東大を受けたい」と考えているのなら四谷学院の東大対策クラスをご検討ください。質の高い講師がわかりやすい授業を展開するので、合格の可能性が高まります。ぜひ、一度お問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年5月31日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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