【2023年度最新】早稲田の世界史 入試対策 学部別の特徴と難易度を解説!

  公開日:2024/01/16

※この記事は約6分で読めます。

こんにちは、四谷学院の世界史担当、荒木です。
本日は、早稲田大学の世界史の試験についてお話しします。次に学部ごとの出題傾向についても解説します。早大を志望している受験生の方は、ぜひじっくり読んでみてください。

早稲田大学の世界史の特徴

早稲田大学に合格するためには、

①基礎~標準レベルの用語の徹底学習
②各学部の出題傾向の把握

が必要になります。

①は全学部について共通して言えることですが、②については学部によって異なる点が多々あります。『孫子』の中に「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という教訓がある通り、出題傾向を知ることで受験勉強を有利に進めることができます。さっそく、早稲田大学の各学部について「世界史」の出題傾向を見ていきましょう。

早稲田大学 各学部の出題傾向

法学部

法学部の問題では中国史の大問が必ず出題されており、明・清以前からの出題が目立ちます。ただ、それ以外の大問ではどの地域・年代からも万遍なく出題されるので、全体的な対策が欠かせません。
また、250~300字程度の論述問題が出題され、内容は歴史的推移を問うものが多いです。キーワードの指定もあるので、どのような内容を書くべきか分かりやすいと言えるでしょう。ただし、アフリカや中央アジアといった通史でも見落としがちな地域からの出題もあるので、法学部受験者は各国史や歴史的事象の背景・影響を常に意識しながら学習をしましょう。

全体的に求められる知識量は標準レベルまでで問題なく、正誤問題や空所補充問題も冷静に対処できれば解答できます。法学部に合格するためには、正誤問題や空所補充問題での失点を防ぎ、論述問題で部分点をもぎとっていく必要があります。

商学部

商学部の問題では西洋史の比重が大きく、特にアメリカ史からの出題が多いです。年代については近現代史からの出題が比較的多く、時事問題などが問われることもあります。また、商学部という特性から、経済史の出題が非常に多く、ほぼ毎年出題されています。
選択問題の中には、文学作品の著された年代と政治・社会史の年代を同時に問うものもあるので、基礎的な用語でも年代は詳細に把握しておきたいところです。そして、例年100字程度の論述問題が出題されており、19世紀以降の内容が問われます。

普段から正確な知識と歴史の流れをおさえるように心がけましょう。一部、教科書に載っていない用語や高校世界史の内容から逸脱した問題が問われることもありますが、その多くも消去法で答えを絞り込むことができるので、諦めずに自分の知識と照らし合わせて解くことが大切です。

社会科学部

社会科学部の問題では地域・年代ともに万遍なく出題されているので、特定の分野だけ未対策ということがないように気をつけましょう。また、社会科学部という特性上、移民・女性の権利・環境問題といった社会史の内容や貿易などを扱う経済史関連の設問も散見されるので、テーマ史の対策も行えるとよいでしょう。

2021年度から30字程度の小論述が出題されるようになりましたが、歴史用語の説明をする易しいものなので、特別な対策は必要ありません。小論述以外の全てが選択問題で、選択問題の選択肢の中には受験レベルを超える難度の高い選択肢があるので、消去法で解答できない場合もあります。「これは確実に合っている」と思った選択肢は、その場で正解の第一候補にしてしまい、見知らぬ選択肢は選ばない勇気ある選択も必要になります。

文学部

文学部の問題は他学部と比べると、比較的古代~中世からの出題が多くなっています。大問数は7~9題と多く、幅広い地域・年代・テーマから出題されています。文学部という特性から文化史の比重が大きく、例年最後の大問では文化史が出題されています。絵画・建築・彫刻などの写真を使った問題もあるので、普段から図説・資料集を確認する癖をつけておきましょう。
過去には小論述問題も出題されていますが、歴史の流れが捉えられていれば解答できる問題ですので、丁寧に学習を進めていけば問題なく対処できます。

合格ラインに必要な点数は、標準レベルまでの内容を問う問題を解答できれば確保できます。選択肢の中には難度の高い文章もたまに含まれていますが、標準レベルの用語の正しい知識を持ち合わせていれば、自信を持って選択肢を選べるでしょう。

文化構想学部

文化構想学部の出題傾向は文学部と似ており、古代~中世の出題頻度が高くなっています。大問数も2022年度までは8~9題と多くありましたが、2023年度は大問数が5つに減少し、1つの大問で複数の年代や地域から出題をするようになりました。とはいっても、文化構想学部という特性上、文化史が重視されている風潮は残っており、最後の大問では美術作品の写真を見て解答する問題が出題されています。絵そのものは知っていなくても解ける問題もあるので、問題文をよく読んで、何が問われているか確認して正解を導き出しましょう。

難易度は文学部と同程度で、標準レベルまでの問題を取りこぼしなく解答することがカギとなります。ただ、選択肢に含まれる年号がやや細かいものもあり、手強い問題もいくつかあるのでその点は注意が必要です。

教育学部

教育学部の問題は2021年度から全問が選択問題で構成されています。出題地域は例年西洋史と中国史がメインで3題出題されており、もう1題が東南アジア・中央アジア・イスラーム史などを扱っています。時代は万遍なく出題されており、一国の古代~近代までといった形で問われることが多いので、特定の時代のみならず、各国史や同年代で何が起こったかを把握する勉強が望ましいでしょう。

用語のレベルは大部分が教科書レベルですが、一部用語集の説明文レベルの単語が混じることもあります。全体的に教育学部の問題は早稲田の中でもオーソドックスで、「癖が強くない」のが印象的です。しかし文化史や政治史などは背景知識や年代まで詳しくおさえる必要があるので、内容の理解を徹底した学習を心がけましょう。

人間科学部

人間科学部の問題は全問が選択問題で構成されています。地域については、中国史が頻出といった特徴はありますが、全体的に万遍なく出題されています。時代も古代から現代まで幅広く出題されていますが、他学部に比べて先史時代の内容が出題されやすい印象です。
問題の多くは正誤問題が主流ですが、2021年度までは地図問題も出題されていたので、注意が必要です。

人間科学部は早稲田の他の学部に比べると易しい作りになっています。しかし、選択肢の中には一部用語集の説明文にしか載っていない内容が含まれていることもあります。正誤問題でミスを減らすためにも、基礎~標準レベルの正しい知識を身につけ、正解の選択肢を素早く選択できるよう意識しましょう。

まとめ「【2023年度最新】早稲田の世界史 入試対策 学部別の特徴と難易度を解説!」

今回は早稲田大学の世界史について解説しました。
早稲田大学の世界史を攻略するためには、基礎~標準レベルの問題を確実に解答することが欠かせません。そのために、基礎的な用語でも内容の理解や年代、地図といった関連する部分までおさえることを心がけましょう。

 四谷学院の55段階個別指導や科目別能力別クラス授業では、まず基礎力の徹底によりどんな出題形式にも対応できる土台となる学力を効率的に培います。   
その上で、実戦問題、さらに早稲田大学に特化した問題に取り組んでいきます。四谷学院で早稲田大学合格への最短ルートを歩みましょう!

大学受験合格ブログ編集部

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