芝浦工業大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説

こんにちは！四谷学院の奥野です。

1927年に設立された芝浦工業大学は、創立100周年に向けて世界に貢献できるグローバル理工系人材を育成することを目指しています。2014年には、文部科学省の取り組みである「スーパーグローバル大学創成支援事業」において、理工系単科大学では唯一の私立大学として採択されました。

そのほかに、実学重視の技術者育成教育や、大学と企業が連携して研究を行う産学連携が進んでいるのも特徴です。

この記事では、芝浦工業大学合格を目指す方に向けて、入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。芝浦工業大学受験を考えている方や、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2025年6月13日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

芝浦工業大学の概要

1927年に東京高等工商学校として設立され、1949年に新制大学として設置された芝浦工業大学は、東京都江東区の豊洲に本部を置く私立大学です。

工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部の4学部を擁し、建学の精神である「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」に基づき、深い工学の研究によって世界文化に貢献することを目指しています。

また、一般学術教養と専門的な工業教育を施し、学生の人間性を育てて、優れた技術者を輩出することを目的としています。

グローバル化と多様性を重視しているのも、芝浦工業大学の特徴です。グローバルな視野を手に入れたい学生、世界的な技術者を目指す学生に適した大学といえるでしょう。

なお、芝浦工業大学は、豊洲と大宮にキャンパスを持っています。

• 豊洲キャンパス：工学部（3・4年）・デザイン工学部（3・4年）・建築学部（1～4年）
• 大宮キャンパス：工学部（1・2年）・システム理工学部（1～4年）・デザイン工学部（1・2年）

公式ホームページ：芝浦工業大学
X（旧Twitter）：@shibaura_it
Instagram：shibaura_instituteoftechnology
YouTubeチャンネル：芝浦工業大学 – SIT

 

芝浦工業大学の学部別偏差値と難易度（レベル）

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、芝浦工業大学の偏差値は46～63で、大学入学共通テストの得点率は78～88％です（2025年6月13日時点）。

学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部	偏差値
工学部	46～60
システム理工学部	49～60
デザイン工学部	54～57
建築学部	52～63

参照：芝浦工業大学／偏差値・共通テスト得点率（入試難易度）【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】｜マナビジョン｜Benesseの大学受験・進学情報

 

芝浦工業大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学

ここでは、芝浦工業大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学をいくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「工学部」
神奈川大学（私立）　工学部（偏差値47～52）
工学院大学（私立）　工学部（偏差値50～54）
東京電機大学（私立）　工学部（偏差値44～54）

■偏差値の近い大学「システム理工学部」
東京都市大学（私立）　理工学部（偏差値47～55）
東京電機大学（私立）　理工学部（偏差値43～50）
国士館大学（私立）　理工学部（偏差値49～52）

■偏差値の近い大学「デザイン工学部」
東京電機大学（私立）　システムデザイン工学部（偏差値49～56）
東北芸術工科大学（私立）　デザイン工学部（偏差値50～67）

■偏差値の近い大学「建築学部」
東京都市大学（私立）　建築都市デザイン学部（偏差値52～58）
工学院大学（私立）　建築学部（偏差値52～55）

 

芝浦工業大学入試の特徴

芝浦工業大学の入試は、一般入学者選抜と特別・推薦入学者選抜に分けられます。ここでは、主要な選抜方法である一般入学者選抜を取り上げ、以下4つの方式をご紹介します。

• 大学入学共通テスト利用方式（前期・後期）
• 前期日程（A方式・B方式）
• 全学統一日程（A方式・B方式）
• 後期日程

 

大学入学共通テスト利用方式（前期・後期）

大学入学共通テストの点数のみで、合否を判断する入試方式です。前期と後期があり、前期では数学・理科・外国語が必須で、国語・地理歴史・公民・情報の文系科目から1科目を選択して受けます。

 

前期日程（A方式・B方式）

学部・学科・課程・コースごとに異なる日程で、大学独自の試験を行う入試方式です。

A方式では、英検のCSEスコアもしくは大学入学共通テストの英語の得点を、100点満点に換算して使用します（両方持っている場合は高得点のものを採用）。

B方式では、英検やTOEFLテストなどの英語資格・検定試験のスコアが、基準値以上であることを出願資格としています。

 

全学統一日程（A方式・B方式）

全学部が同一日程で大学独自の試験を行う入試方式です。

こちらも、A方式では英検のCSEスコアもしくは大学入学共通テストの英語の得点を100点満点に換算して使用します（両方持っている場合は高得点のものを採用）。

B方式では、英検やTOEFLテストなどの英語資格・検定試験のスコアが、基準値以上であることを出願資格としています。

 

後期日程

入試期間の最後に行われる入試方式で、全学部が同一日程で大学独自の試験を行います。前期日程・全学統一日程A方式と同様に、英検のCSEスコアもしくは大学入学共通テストの英語の得点を100点満点に換算して使用します（両方持っている場合は高得点のものを採用）。

それぞれの詳細や特別・推薦入学者選抜については、芝浦工業大学のホームページをご確認ください。

 

芝浦工業大学の入試科目別の出題範囲とその対策

芝浦工業大学合格を目指して勉強するなら、試験問題の特徴と傾向をつかんでおくことが大切です。ここでは、芝浦工業大学の試験問題について一部科目を抜粋し、その対策と勉強法を解説します。

 

数学の対策と勉強法

芝浦工業大学の数学は大問4つで、そのうち2問は空所補充問題、もう2問は完全記述式で構成されています。試験時間は90分です。

数学は、教科書レベルの基礎学力がしっかりと身についているか、論理的な思考とそれを表現する力が身についているか確認することを出題方針としています。したがって、まずは教科書レベルの知識を抜け漏れなく身につけることが必要になるでしょう。

そのうえで、思考を的確に表現するために、記述式解答も丁寧に練習しておくのがおすすめです。

 

物理の対策と勉強法

物理は大問4つの構成で、試験時間は90分です。教科書レベルの基本的な知識に加え、物理的な思考力・判断力・計算力・表現力を応用した問題解決能力が求められます。難易度はやや難で、公式を単に暗記するだけで高得点を狙うのは難しいでしょう。

まずは教科書レベルを確実にして、その知識をベースに応用レベルの問題集を丁寧に繰り返し解くのがおすすめです。

 

化学の対策と勉強法

化学は大問4つの構成で、試験時間は90分です。

化学では、大学入学後に学ぶ専門科目を理解するための基礎学力が備わっているか判断することを出題方針としています。前述の物理より、難易度はやや低い傾向があります。

化学の基本概念や原理・法則の理解を必要とする問題が多く出されるため、教科書レベルの内容は完璧にマスターしておくことが大切です。また、計算問題が多いことから、問題集などを使って計算に慣れておき、ケアレスミスをしないように心がけましょう。

 

生物の対策と勉強法

生物の試験は、全問番号を選んで記入する解答形式で、大問5つで構成されています。試験時間は90分です。生物は、システム理工学部の生命科学科と数理科学科のみ選択可能です。

大学入学後に学ぶ専門科目を理解するために必要な基礎学力が備わっているか判断するための出題になっており、教科書レベルはしっかり身につけておく必要があるでしょう。解答形式から、比較的解きやすい傾向があります。

 

芝浦工業大学の試験の概要

ここからは、芝浦工業大学の試験の概要について解説します。

 

出願資格について

芝浦工業大学では、以下3つを出願資格としています。なお、ここでご紹介する出願資格は、2025年度のものです。

また、下記（3）については、外国で12年の学校教育課程を修了した者や、文部科学大臣の指定した者など、6つのパターンが設定されています。詳しい内容は、最新の入学者選抜要項をご確認ください。

参照：芝浦工業大学　2025年度 一般入学者選抜要項

 

入試日と出願の受付期限

入試日と出願期間は選抜方法によって異なります。ここでは、2025年度一般入学者選抜の日程をご紹介します。

参照：芝浦工業大学　2025年度 一般入学者選抜要項

 

入試科目や配点

芝浦工業大学の学部ごとの試験科目や配点は、以下のとおりです。ここでは、2025年度一般入学者選抜の全学統一日程A方式における入試科目と配点をご紹介します。

参照：芝浦工業大学　2025年度 一般入学者選抜要項

 

出願者数や合格者数のデータ

芝浦工業大学の学科別の出願者数・合格者数は、以下のとおりです。ここでご紹介するのは、2025年度一般入学者選抜の前期日程A方式のデータです。

参照：芝浦工業大学　2025年度　芝浦工業大学　一般入学者選抜結果（PDF）

 

芝浦工業大学の受験料と学費目安

芝浦工業大学の入学検定料は、以下のとおりになっています。ここでご紹介するのは、2025年度一般入学者選抜における金額です。

また、芝浦工業大学の2025年度入学生の入学金は280,000円、1年次の授業料は入学時599,500円、後期599,500円となっています。

 

芝浦工業大学卒業後の進路

芝浦工業大学の2024年3月卒業生の就職内定率は99.4％であり、高い数値を誇っています。

主要就職先を見てみると、自動車関連、電気・電子関連、建設関連と幅広く、卒業生が理工系のスキル・知識を活用しながら多岐にわたる分野で活躍していることがわかります。加えて、大手企業への就職が多いのも特徴的です。

 

芝浦工業大学が気になった方はオープンキャンパスや入試説明会へ

芝浦工業大学が気になった方は、ぜひオープンキャンパスに参加してみてください。キャンパスツアーのほか、各学部の展示や特別企画、研究室見学などが行われます。

2025年度のオープンキャンパスは、以下の日程で開催される予定です。

どちらも参加には事前のWeb予約が必要です。詳細は、大学公式ホームページの入試情報サイトをご確認ください。

また、芝浦工業大学では自由見学も受け付けています。こちらも事前予約制となっているので、大学公式ホームページの自由見学の申込みから手続きを行ってください。

 

芝浦工業大学に合格するための勉強方法

ここからは、芝浦工業大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

 

芝浦工業大学に入るにはどのような対策をすればいい？

芝浦工業大学の試験問題では、教科書レベルの基礎的な内容をマスターするだけでは足りず、その先の能力も求められます。

記述式の問題が多いことから、公式や重要語句などをただ暗記するだけでは対応できない可能性があります。得点率を高めるためには、応用問題で公式や重要語句を活用し、思考を正確に表現できるようにする練習が必要でしょう。また、命取りになるミスを減らす対策も必要です。

教科書レベルの問題集を繰り返して知識を固めたうえで、応用問題や過去問に取り組み、記述式に慣れておきましょう。

 

受験期の過ごし方と勉強のコツ

芝浦工業大学に合格するには、与えられた時間のなかで、日頃の学習で身に付けた基礎力と応用力を発揮できるだけの対策が必要です。

そのためには、ただ闇雲に勉強するのではなく、しっかりとスケジュールを立てて、自身の課題と向き合わなければなりません。

特に、受験本番までの1年は重要なため、具体的に学習計画を立てる必要があるでしょう。

芝浦工業大学に合格するには、限られた時間の中で、日頃の学習で身につけた基礎力と応用力を発揮できるようにする訓練が必要です。そのためには、やみくもに勉強するのではなく、しっかりとスケジュールを立てて、自身の課題と向き合わなければなりません。

特に、入試本番までの1年は重要なため、下記を参考に学習計画を立てて取り組みましょう。

 

芝浦工業大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

受験勉強への取り組み方は人それぞれです。中には、独学で勉強をするか予備校を利用するか迷っている方もいるでしょう。

独学で取り組む場合は、モチベーションを維持するための強い意志が必要です。また、受験に必要な情報や、有利に学習を進めるための情報が得られない可能性もあります。

志望校合格を勝ち取るために学習を効率的に進めたいなら、やはり予備校の利用がおすすめです。予備校では、受験のプロから的確なアドバイスを受けられるほか、現状に適した学習計画を作成してもらえるなど、受験に関するさまざまなサポートが受けられます。

ただし、「予備校に通っている」だけで安心していては危険です。

大手予備校では、一度に多くの生徒が同じ授業を受ける集団授業スタイルが一般的ですが、集団授業だと不明点をなかなか質問できず、わからないまま授業が進んでしまうことがあります。また、授業をただ聞いているだけで理解した気になってしまい、期待した学習効果が得られないケースも珍しくありません。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

一般的な予備校の授業にありがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院独自の「ダブル教育」です。以下では、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。

 

予科目別能力別授業

多くの予備校では、入塾テストの結果や志望校によってクラス分けをします。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。

これにより、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を伸ばせます。

また、毎月行う「レベル診断テスト」に合格すると学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。

チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。
講師との1対1のやりとりで、できていなかったところの理解はもちろんのこと、思考力や記述力アップも期待できます。

 

芝浦工業大学に合格するには丁寧に解く力が重要！

【芝浦工業大学の入試概要】

• 一般入学者選抜には、大学入学共通テスト利用方式（前期・後期）、前期日程（A方式・B方式）、全学統一日程（A方式・B方式）、後期日程がある
• 入試方式によっては、英検やTOEFLなどの外部試験のスコア利用や、文系科目を用いた受験が可能

【芝浦工業大学の入試データまとめ】

• 一般入学者選抜（前期日程A方式）の倍率は、2.2～7.2倍（学部・学科・課程・コースによって差がある）

【勉強方法まとめ】

• 標準～やや難しい問題が多いため、基礎知識の土台を早めに固めたうえで、応用力をつける問題演習などの対策が必要
• 与えられた90分間を有効活用するために、過去問を使った時間配分のトレーニングも大切

基礎だけでなく応用力も必要な芝浦工業大学合格を真剣に考えている方は、ぜひ四谷学院への入学をご検討ください。四谷学院の「ダブル教育」なら、自分のレベルに合った授業で効率的に成績をアップさせることができます。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2025年6月13日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要！

芝浦工業大学合格を目指すなら、予備校選びも重要なポイントです。インターネット上の口コミや予備校のパンフレットだけでは、得られる情報に限界があります。予備校選びに失敗しないためには、実際に説明会・相談会に参加し、自分の目で校舎や授業の雰囲気などを確かめることが大切です。

以下の記事では、説明会・相談会に参加する際にチェックすべきポイントや、不安の解消法などを解説しています。ぜひ参考にしてください。

予備校の入学説明会って何をやるの？どうやって参加する？