学習院大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2020/10/09
最終更新日:2022/10/28


※この記事は約14分で読めます。


学習院大学は、政界を始めとした数々の著名人を輩出しています。

この記事では、学習院大学に合格するために必要な知識を全てご紹介します。入試の特徴や難易度はもちろん、合格者数などのデータ、効率良く成績を向上させる勉強方法についても解説するので、ぜひチェックしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2020年10月9日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

学習院大学の入試問題で問われる能力

ここでは、学習院大学が求めている人材や、入試問題の特徴などをご説明します。

 

学習院大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

学習院大学は、「精深な学術の理論と応用とを研究教授し、高潔な人格及び確乎とした識見並びに健全で豊かな思想感情を有する、文化の創造発展と人類の福祉に貢献する人材を育成すること(出典:学習院大学 理念・目的)」を大学の理念として掲げており、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)もその理念に則って設定されています。

学部ごとに設定されているアドミッション・ポリシーは異なりますが、共通しているのは以下の3つです。

●学ぶ上で必要な知識・教養が身に付いていること
●思考が柔軟で、多様性があること
●主体的に学問に取り組めること

もっと詳しく知りたい、という方はホームページをチェックしてみてください。

 

学習院大学の入試の特徴

学習院大学の入試には様々な方式がありますが、主に受験生に選ばれているのは一般選抜です。

一般選抜には以下の3種類があり、2021年度から開始される入試方式もあるので、それぞれの違いを確認しておきましょう。

●コア試験
全学部・学科で実施される入試方式。試験問題は各学部独自のもので、一般選抜のメインとなる試験です。一般的な大学入試における「個別学力検査」にあたります。

●プラス試験
2018年度から始まった、他学部のコア試験日に他学部のコア試験問題で受験できる入試方式。試験日選択の可能性が広がり、同一学部を2回受験できるチャンスでもあるので、利用するのがおすすめです。

●大学入学共通テスト利用入学者選抜
2021年度から始まる大学共通テストの成績のみで合否を判定できる入試方式。こちらも併願が可能なうえ、科目数によって異なる型が複数あるので、上記の2つの入試と組み合わせれば最大4回受験することが可能になります。

本年度(2021年度)は新型コロナウイルスの影響で中止されましたが、例年は所定の英語資格・検定試験の成績で英語の試験が免除になる入試方式もあります。英語が苦手な方は利用を考えてみても良いでしょう。

 

各科目の試験問題の特徴

ここでは、各科目の試験問題の特徴をご紹介します。

頻出問題などを知っておくことで、効率的に試験対策が可能になるので、ぜひチェックしてみてください。なお、ここでは文系の試験問題について解説しています。

 

英語

読解に文法、英作文など、幅広い分野から出題されるのが特徴です。

難易度としてはそこまで高くないですが、基礎知識が身に付いていないと難しい問題ばかりです。単語集などで語彙力を高めると共に、少し難しめの長文読解演習をしておくとスムーズに解けるでしょう。

 

数学

難易度は標準レベル。

微分・積分、三角関数、確率が頻出問題なので、重点的に対策しておくと良いでしょう。特に微分・積分は必ず出ると言っても過言ではないほどなので、要対策。

また、証明問題も例年出題されます。先生に添削してもらうなどして、分かりやすくて見やすい解答を作成しましょう。

易しめの問題が多いので、1つのミスが命取りになってしまう可能性があります。できるだけミスのないように、丁寧に解く練習をしておくのがおすすめです。

 

国語

現代文と古文、文学部のみそれに追加して漢文が出題されます。

どれも難易度は標準レベル。特に古文と漢文は基礎知識を問われる問題が出題されるので、教科書や用語集などでしっかり対策しておきましょう。

また、現代文では「国語常識」を問う問題が近年出題されています。本や新聞を読むなど、日頃から「正しい日本語」に触れておくと良いでしょう。

 

日本史

こちらも難易度は基礎〜標準レベル。

ただし、記述式なので正確に書けることが重要になります。さらに、最後の論述問題は配点が大きいので落としたくないポイント。用語を正しく覚えるだけでなく、その用語の時代背景や他の用語との関係性を、一緒に覚えておくと良いでしょう。

 

世界史

教科書の注釈部分から出題されることが多いので、教科書を隅々まで読み込んでおきましょう。こちらも日本史と同じく最後に欧米史とアジア史から1題ずつ論述問題が出題されるので、過去問などで対策しておくのがおすすめ。

 

政治・経済

教科書レベルの基礎知識を問う問題がほとんど。得点調整で素点が下げられる可能性が高いので、8割以上得点するのを目標にして学習しましょう。

選択肢問題などが多いですが、まれに短文記述問題も出題されます。用語の背景などを把握し、簡潔にまとめられるように演習しておくのがおすすめです。

 

学習院大入試の難易度

学習院大学の難易度は、標準レベル。理学部の偏差値が55なのに対して最も人気の国際社会科学部が60と、学部によってあまり差がないのが特徴です。つまり、どの学部を目指すにしても偏差値60程度を目標に掲げれば良いということです。

 

学習院大学の入試問題で問われる能力


学習院大学について色々とご説明してきましたが、受験生が気にするポイントは「倍率はどのくらいか?」という点でしょう。明確な目標を立てるために、以下でご紹介する入試データを参考にしてみてください。

 

受験資格について

学習院大学の定めている受験資格は、以下の通り。

ただし、以下の⑥⑦に該当する人は、指定期日までに大学のアドミッションセンターに申し出る必要があります。詳しくはホームページをご覧ください。

1.外国において学校教育における12年の課程を修了した者及び入学年の3月31日までに修了見込みの者、 またはこれらに準ずる者で文部科学大臣の指定したもの。
2.文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者、及び入学年の3月31日までに修了見込みの者
3.専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者、及び入学年3月31日までに修了見込みの者
4.文部科学大臣の指定した者
5.高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)に合格した者、及び入学年の3月31日までに合格見込みの者で、入学年の3月31日までに18歳に達する者
6.学校教育法第90条第2項の規定により大学に入学した者であって、学習院大学において、大学における教育を受けるにふさわしい学力があると認めたもの
7.学習院大学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年3月31日までに18歳に達するもの
参照元:学習院大学 入学者選抜要項

 

試験科目や合格要件

学習院大学の学部ごとの試験科目や配点は、以下の通り。

なお、ここではコア試験における試験科目などについて解説します。

 

法学部

科目 出題範囲 配点
外国語 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」、「ドイツ語」、「フランス語」の3科目のうち1科目選択 150
国語 国語総合+古典B 100
地歴・公民・数学 「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」の5科目のうち1科目選択 100

 

経済学部

科目 出題範囲 配点
外国語 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」、「ドイツ語」、「フランス語」の3科目のうち1科目選択 150
国語 国語総合 120
地歴・公民・数学 「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」の5科目のうち1科目選択 120

 

文学部

科目 出題範囲 配点
外国語 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」、「ドイツ語」、「フランス語」の3科目のうち1科目選択 150
国語 国語総合+現代文B +古典B 150
地歴・公民・数学 「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」の5科目のうち1科目選択 100

 

理学部

科目 出題範囲 配点
外国語 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」 150
数学 数学Ⅰ十数学Ⅱ十数学Ⅲ十数学A ( 場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル) 150
理科 物理学科:「物理基礎+物理」

化学科:「物理基礎+物理」「化学基礎+化学」の2科目のうち1科目選択

数学科/生命科学科:「物理基礎+物理」「化学基礎+化学」「生物基礎+生物」の3科目のうち1科目選択

150

 

国際社会科学部

科目 出題範囲 配点
外国語 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」 150
国語 国語総合 100
地歴・公民・数学 「日本史B」、「世界史B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」の4科目のうち1科目選択 100

出典:2021(令和3)年度学習院大学の一般選抜

 

出願者数や合格者数のデータ

学習院大学の出願者数や合格者数は、以下の通りです。

なお、ここでご紹介するのは、2020年度の一般入学試験におけるデータです。

学部 区分 募集人員 受験者数 合格者数 競争率
法学部 コア 150 1919 512 3.7
プラス 15 186 34 5.5
政治 コア 120 1165 356 3.3
プラス 15 162 35 4.6
経済学部 経済 コア 150 1938 408 4.8
プラス 20 261 51 5.1
経営 コア 130 1776 315 5.6
プラス 15 236 55 4.3
文学部 コア 60 565 157 3.6
60 907 202 4.5
日本語日本文 75 812 201 4.0
英語英米文化 80 702 170 4.1
ドイツ語圏文化 30 251 86 2.9
フランス語圏文化 40 351 103 3.4
心理 コア 60 915 148 6.2
プラス 5 29 8 3.6
教育 コア 30 526 115 4.6
プラス 5 22 6 3.7
理学部

 

 

物理 コア 35 353 92 3.8
プラス 5 68 18 3.8
コア 35 380 75 5.1
プラス 5 85 16 5.3

 

コア 34 410 88 4.7
プラス 6 180 20 9.0
生命科 コア 35 335 80 4.2
プラス 5 67 13 5.2
国際社会科学部 国際社会科 コア 80 1196 229 5.2
プラス 20 400 63 6.3

入試データ結果の詳細は、大学ホームページをご確認ください。
学習院大学  | 入試情報

 

学習院大学に合格するための勉強方法


ここでは、学習院大学に合格する確率を大きく上げる、効率の良い勉強法をご紹介します。

 

学習院大学に入るには、何をすればいい?

学習院大学の入試の難易度は高くないので、ある程度の知識があれば、それなりの点数をとることができます。

だからといって油断するのはNG。ライバル達もそれなりの点数をとることができてしまうため、どれだけミスをしないかが合否を分ける要因になります。

教科書を丁寧に読み込んで、単語や熟語、文法などの知識を身に付けておくのはもちろん、たまにある論述・記述問題で確実に点数をとっていくのが重要です。過去問を何度も行って、頻出問題の分野やパターンを把握しておきましょう。

 

受験期の過ごし方

受験期で最も重要なのが、高校3年生の1年間。

この1年をどう過ごすのかによって、合格の可能性は大きく変わります。以下を参考にして、1年間のスケジュールを立ててみましょう。

•春(4〜6月):春は、基礎を徹底する期間。学習院大学は基本的な知識を問う問題が多いので、基礎の徹底は必須です。教科書を中心に丁寧に学習しましょう。
•夏(7〜9月):夏は、春の学習で発覚した苦手分野を克服する期間。夏休みを利用して、集中的に学習しましょう。夏休みだけの短期的な目標を掲げて、1日ごとのスケジュールを立てるのもおすすめです。
•秋(10〜12月):大学共通テストを利用する場合は、その対策を始めましょう。
•冬(1月〜):入試直前は、最後の追い込みの期間。過去問を本番同様に解くことで、時間配分の練習をすることができます。

 

予備校で勉強する場合

予備校に通う場合も、「予備校に通っていれば安心」というわけではありません。

というのも、予備校は講師から生徒への一方通行で終わってしまうケースが多く、知識の定着や実践力を養うところまでは至らないことが多いからです。

予備校に通っていればスケジュール管理やモチベーションについての悩みはほぼなくなりますが、予習・復習や予備校以外の問題集での演習など、主体的な取り組みがなければ、思うような成績の向上は期待できません。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校にありがちな「知識の定着と実践力を養うところまで至らない」という欠点を補うことができるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。入試で最も必要な実践力を養うことで、効率の良い成績向上と合格率UPを目指せます。

以下で、ダブル教育システムの2つの柱を詳しく見ていきましょう。

 

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けを行うのが特徴です。

一般的な予備校では、総合得点でクラス分けを行うので、苦手科目はついて行けず、得意科目は暇をもてあましてしまい、大幅に時間の無駄が生じてしまいます。

対して、科目別能力別授業では全ての科目において自分のレベルに合った授業が受けられるので、苦手科目でもスムーズに理解が進められ、得意科目はさらに伸ばすことが可能です。

苦手科目のフォローと得意科目をさらに伸ばすことが同時に行えるのは、科目別能力別授業ならではのメリットです。

 

55段階個別指導

いかに理解しやすい授業だったとしても、予備校の集団授業は一方通行なので限界があります。

そこで併せて行いたいのが、55段階個別指導です。理解した知識を定着させ、自分のレベルに合った演習問題を解くことで「実践力」を養うことができます。

マンツーマンなので、集団授業では分からなかった部分も気軽に質問できるのがポイント。次回の授業まで分からない部分を残しておかないことで、効率的な学習が可能になります。

 

学習院大学入試は基礎知識の徹底が重要!

【学習院大の入試概要】
•柔軟な思考を持っている人材や、学問に主体的に取り組める人材を求めている
•コア試験とプラス試験の2種類に加え、2021年度からは大学共通テスト利用入試が登場
•学部によっては最大4回の受験が可能
•難易度は標準

【学習院大の入試データまとめ】
•コア試験における倍率は2.9〜6.2倍。プラス試験では9.0倍になる学部もあるなど、学部によって大きく異なるのが特徴。

【勉強方法まとめ】
•どの科目も標準レベルで、基礎知識を問う問題が多いので、教科書や資料集を丁寧に読み込むことが重要
•論述・記述問題は書き慣れることと、予備校の講師や高校の先生に積極的に添削してもらうのがおすすめ

学習院大学に合格するためには、基礎知識の徹底が重要です。四谷学院の「ダブル教育システム」であれば、効率良く知識の定着と実践力を養うことが可能になります。

勉強方法次第で、学習効率や合格の可能性は大きく変わります。体験授業もありますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2020年10月9日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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