こんにちは!四谷学院の奥野です。
自治医科大学は、栃木県下野市に本部を置く、医学部と看護学部を擁する私立大学です。1972年に設立され、全国の都道府県が共同設立した学校法人により運営されています。
医学部は、設立趣旨である「へき地等における医療の確保向上・地域住民の福祉の増進」に基づき、各都道府県から2~3名(栃木県は地域枠3名を含む5~6名)の学生を選抜する、独自の入試を実施することが特徴です。
また、全国でもトップクラスの医師国家試験合格率を誇ることでも知られています。
この記事では、自治医科大学の偏差値や難易度、入試の特徴、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。自治医科大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2024年11月27日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
目次
自治医科大学の概要
自治医科大学は、へき地等における地域住民の医療を確保するために、下記の建学の精神に基づいて、地域医療に対して高い意識を持つ医師や看護師の養成に取り組んでいる大学です。
●建学の精神
全国の都道府県が共同で設立した自治医科大学は、医療に恵まれない地域の医療を確保し、地域住民の保健・福祉の増進を図るため、医の倫理に徹し、かつ高度な臨床的実力を有し、更に進んで地域の医療・福祉に貢献する気概ある医師を養成するとともに、併せて、医学の進歩を図りひろく人類の福祉にも貢献することが建学の精神である。
また、自治医科大学では医学部・看護学部それぞれに、ミッションやアドミッション・ポリシーが定められています。
例えば、医学部はミッションとして「医療の谷間に灯をともす」を掲げ、以下をアドミッション・ポリシーとしています。
<医学部>
■求める学生像
医師として社会に貢献する自覚をもち、地域医療に進んで取り組む気概のある、次のような人を求める。
《適性》
- コミュニケーション能力が高く、行動力がある。
- 高い倫理観と幅広い教養を兼ね備える。
- 困難に直面しても、目標に向かって努力を継続できる。
《基本的学力》
- 論理的思考力が高い。
- 文章や発表における表現力が高い。
- 医学習得に必要な能力と十分な意欲を有する。
《地域医療への意欲》
- 総合的診療能力を有する医師を目指す。
- 医療を通じて地域社会のリーダーを目指す。
医学部では、総合医として活躍するために必要な広範かつ高度な臨床医学能力の習得に向けて、全寮制で6年間の一貫教育が実施されています。
卒業後は出身地へ戻り、公務員(医師)として地域医療に従事するのが基本です。そのため、アドミッション・ポリシーにもあるように、地域医療に対して高い意欲を持つ人が求められています。
さらに、自治医科大学は独自の修学支援が充実しており、学生に広く門戸が開かれていることも特徴です。
医学部では、修学に必要な学生納付金相当額や教科書等の購入に必要な費用(入学時学業準備費)を入学者全員に貸与する「修学資金貸与制度」が設けられています。
この修学資金貸与制度は、卒業後に知事が指定する公立病院等に定められた期間(貸与を受けた期間の1.5倍の期間)勤務した場合に、返還が免除となる制度です。
これにより、入学金や授業料が実質不要になります。
加えて、勉強にかかる費用に限らず、生活費などにも利用できる「奨学資金貸与制度」も設けられています。制度利用に条件はありませんが、卒業後に割賦による返還が必要です。
この制度は半数以上の学生に利用されています。
また看護学部では、独自の奨学金制度として「自治医科大学看護学部奨学金」が設けられています。
それぞれの制度の詳細は、大学公式ホームページの各学部の入試案内や、自治医科大学概要2023-24(PDF)などから、最新の情報をご確認ください。
自治医科大学は、キャンパス内に学部棟や附属病院、学生寮などが集約されており、JR宇都宮線の自治医大駅から徒歩10分でアクセスできます。
大学名:自治医科大学
設立年:1972年
学生数:1,179人(2024年時点)
所在地:
〒329-0498
栃木県下野市薬師寺3311-1(看護学部3311-159)
YouTube:@HelloJichiika
自治医科大学の学部別偏差値と難易度(レベル)
Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータによると、自治医科大学の偏差値は54~72です(2024年12月16日時点)。
学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
学部 | 偏差値 |
医学部 | 72 |
看護学部 | 54 |
参照:自治医科大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
自治医科大学と近い偏差値・難易度(レベル)の大学
ここでは、自治医科大学と近い偏差値・難易度(レベル)の大学をいくつかご紹介します。
■偏差値の近い大学「医学部医学科」
慶應義塾大学 医学部医学科(偏差値74)
東京慈恵会医科大学 医学部医学科(偏差値71)
順天堂大学 医学部医学科(偏差値70)
■偏差値の近い大学「看護学部」
日本福祉大学 看護学部(偏差値53~56)
愛知医科大学 看護学部(偏差値55~56)
広島国際大学 看護学部(偏差値54~56)
自治医科大学入試の特徴
自治医科大学で導入されている選抜方法を、学部ごとにご紹介します。
医学部
医学部の入試は、一般選抜のみです。各都道府県で第1次試験が実施され、第1次試験合格者を対象に第2次試験が実施されます。大学入学共通テストは課されません。
第1次試験ではマークシート式の学力試験と面接試験が実施され、学力試験で及第点に達した方のみが面接試験に進みます。
第2次試験は記述式の学力試験と面接試験です。
合否は、両試験の内容と必要書類により総合的に判断され、各都道府県から若干名ずつ選抜されます。
参照:自治医科大学 令和7(2025)年度 自治医科大学 医学部 入学者募集要項(PDF)
看護学部
看護学部の入試には、一般選抜と学校推薦型選抜(指定校制)があります。いずれも大学入学共通テストは課されません。
一般選抜では、第一次試験でマークシート式の筆記試験と調査書で基礎学力を評価し、合格者のみ第二次試験の面接試験に進みます。面接試験は10分程度の個人面接です。
学校推薦型選抜(指定校制)は、小論文と10分程度の個人面接試験で、合否は試験結果と調査書、提出書類により総合的に判定されます。
自治医科大学の入試科目別の出題範囲とその対策
自治医科大学の入試対策のために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、自治医科大学医学部における第1次試験での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。
英語の対策と勉強法
英語の試験時間は60分で、大問が3つです。英文を読んで問題に適した答えを選ぶ、英問英答形式となっています。
すべてが長文問題ですが、大問1つの解答には20分かけられるため、落ち着いて解くことが大切です。語彙力が求められる設問もあるので、計画的に単語の学習を進めて実力をつけておきましょう。
数学の対策と勉強法
数学の試験時間は80分です。一問一答形式の大問と3~4問程度の小問を持つ大問3つという構成で、合計25問が出されます。
指定範囲からまんべんなく出題されており、難易度は標準レベルで典型的な問題といえるでしょう。1問にかけられる時間が少ないため、パッと見て解答の流れが浮かぶものからどんどん解いていくようにしてください。
過去問の演習を繰り返し、時間配分や問題の取捨選択に慣れるようにしましょう。
理科の対策と勉強法
理科の試験時間は80分です。物理・化学・生物のうち、出願時に選択した2科目を受験します。
難易度はいずれの科目も標準レベルとされますが、各科目25問、計50問が出されるため、ハイスピードで解く力が求められます。
中には解答に時間を要する問題もあるため、時間が足りなくなってわかる問題を残してしまうことがないように注意しましょう。
自治医科大学試験の概要
ここからは、自治医科大学試験の概要について解説します。
出願資格について
自治医科大学の出願資格は、学部・選抜方法ごとに定められています。ここでは、医学部の出願資格をご紹介します。
本学に入学を志願することのできる者は下記の全てを満たす者とします。
- 自治医科大学医学部での勉学を強く希望し、合格した時に入学を確約できる者。
- 本学卒業後、出願都道府県が作成する「キャリア形成プログラム」に基づき、一定期間、出願都道府県の知事の意見を聴いて指定する公立病院等に医師として勤務することを確約できる者。
次の1~9のいずれかに該当する者であって、「出願する都道府県の選択」に基づき、出願地を選択できる者。
- 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者および入学年の3月卒業見込みの者
- 他大学・専修学校(注)に在籍中若しくは卒業した者
- 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月修了見込みの者
- 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者および入学年の3月31日までに修了見込みの者、またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
- 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者および入学年の3月31日までに修了見込みの者
- 専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者および入学年の3月31日までに修了見込みの者
- 文部科学大臣の指定した者
- 高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧規程による大学入学資格検定に合格した者を含む。)および入学年の3月31日までに合格見込みの者で、入学年の3月31日までに18歳に達する者
- 1~8のいずれかを満たし、社会経験をした者
(注)専修学校に在籍中若しくは卒業したものとは、上記1・3~8のいずれかを満たす者とする。
医学部では出願資格に入学の確約が設定されていますが、他大学との併願ができないわけではありません。
ただし、自治医科大学に合格すると、入学手続日の関係上、国公立大学の個別試験(前期・後期)が受験できなくなるため、併願先として国公立大学は適していません。
なお、出願時に選択する都道府県は、受験時だけでなく卒業後に一定期間勤務する都道府県になり、本人の現住所地や出身学校の所在する都道府県などの規定が設けられています。
詳細については、最新の募集要項をご確認ください。
入試日と出願の受付期限
自治医科大学の入試日と出願の受付期限は、学部および選抜方法によって異なります。ここでは、2025年度の医学部および看護学部(一般選抜)の日程をご紹介します。
学部 | 出願期間 | 試験日 |
医学部 | 2025年1月6日(月)~1月22日(水)17:00必着 ※消印有効期限1月21日(火) | 第1次試験: [学力]2025年1月27日(月) [面接]2025年1月28日(火) 第2次試験:2025年2月5日(水) |
看護学部(一般選抜) | 2025年1月6日(月)~1月13日(月・祝)消印有効 | 第一次試験:2025年1月25日(土) 第二次試験:2025年2月2日(日) |
参照:
自治医科大学 令和7(2025)年度 自治医科大学 医学部 入学者募集要項(PDF)
学生募集要項 | 自治医科大学
入試科目や配点
ここからは、自治医科大学の入試科目や配点をご紹介します。今回取り上げるのは、医学部における2025年度試験の内容です。なお、以下のデータはすべて2024年11月27日現在のものです。
医学部 第1次試験(マークシート式)
教科 | 科目・出題範囲 | 配点 |
数学 | 数学Ⅰ(全範囲)、数学Ⅱ(全範囲)、数学Ⅲ(全範囲)、数学A(全範囲)、数学B(数列)、数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面) | 25 |
理科 | 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」より2科目選択 | 50 (1科目25) |
外国語 | 英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ | 25 |
合計 | 100 |
※面接は学力試験で及第者のみ対象
医学部 第2次試験(記述式)
教科 | 科目・選択範囲 | 配点 |
数学 | 数学Ⅰ(全範囲)、数学Ⅱ(全範囲)、数学Ⅲ(全範囲)、数学A(全範囲)、数学B(数列)、数学C(ベクトル・平面上の曲線と複素数平面) | 12.5 |
外国語 | 英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ | 12.5 |
合計 | 25 |
※面接は集団面接・個人面接を都道府県単位で実施
参照:自治医科大学 令和7(2025)年度 自治医科大学 医学部 入学者募集要項(PDF)
出願者数や合格者数のデータ
自治医科大学の2024年度試験における学部別出願者数や合格者数は、以下のとおりです。
医学部
出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
2,026 | 1,944 | 123 | 15.8 |
看護学部(一般選抜)
出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
228 | 224 | 75 | 3.0 |
参照:
自治医科大学 入試データ | 自治医科大学
自治医科大学 看護学部/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社
自治医科大学の受験料と学費目安
自治医科大学の受験料と学費目安は、以下のとおりです。
学部 | 受験料 | 学費(初年度納付額) |
医学部 | 20,000円 | 4,600,000円 |
看護学部 | 30,000円 | 1,850,000円 |
なお、医学部の学費は修学資金貸与制度に基づき、大学から全額貸与されます。
自治医科大学卒業後の進路
自治医科大学卒業後の進路について、学部別にご紹介します。
医学部では、卒業後に出身都道府県へと戻り、公務員(医師)として地域医療に貢献します。例えば、2021年度では、卒業生115名のうち78名が病院勤務となりました。
なお、9年間の義務年限を終了すれば学費の返還が不要になる制度によって、2024年12月16日時点の卒業生総数4,978名のうち、3,572名が義務年限を終了しています。義務年限終了後は、引き続き公務員のまま医師として勤務するほか、病院・診療所・大学などに勤務する、開業する、海外留学するなど、さまざまな道で活躍しています。
看護学部の卒業生は例年9割以上が就職しており、2023年度卒業生では88%が看護師として就職しています。就職先は医療機関が94%で、その内訳は附属病院が48%、大学病院・専門病院が30%、附属さいたま医療センターが16%です。
自治医科大学が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ
自治医科大学では、オープンキャンパスや入試説明会が例年学部ごとに開催されます。
2024年度の医学部のオープンキャンパスは、以下のスケジュールで実施されました。
2024年7月21日(日) | 第1部 10:00~13:00 第2部 14:30~17:30 |
2024年8月9日(金) | 第1部 10:00~13:00 第2部 14:30~17:30 |
2024年10月13日(日) 薬師祭(学園祭)において実施 | 10:30~13:00 |
医学部オープンキャンパスの内容は、大学説明会や模擬講義、施設見学、各種相談などです。大学説明会は、全国各地でも実施されているため、興味がある方は参加してみるとよいでしょう。
看護学部のオープンキャンパスは、以下のとおりです。
2024年5月18日(土) | 13:25~16:00 |
2024年8月23日(金) | 9:25~12:00 13:25~16:00 |
2024年8月24日(土) | 9:25~12:00 13:25~16:00 |
2025年3月24日(月) | 9:25~12:00 13:25~16:00 |
看護学部オープンキャンパスの内容は、学部説明会や模擬授業、施設見学、サークル紹介、個別相談などです。このほかには、大学職員が直接回答する進学相談会も、関東を中心に実施されています。
自治医科大学に合格するための勉強方法
ここからは、自治医科大学に合格するための勉強方法をご紹介します。
自治医科大学に入るにはどのような対策をすればいい?
自治医科大学の入試は、医学部では一般選抜のみとなっており、募集も都道府県単位で行うなど、特殊な方法が採用されています。
大学入学共通テストは課されず、3教科での受験なので、受験者はかなり絞り込んで勉強して入試に臨むことが考えられます。難問・奇問はなく平易な設問ではあるものの、問題の数が多いことから、1つのミスが合否を分けることになるでしょう。基礎力を高めるのはもちろんのこと、どれだけミスなく解き切るかが重要になります。
自治医科大学では、過去の入試問題と解答が大学公式ホームページで公開されています。出題傾向や分量に慣れるために、必ず確認しておきましょう。
受験期の過ごし方と勉強のコツ
高校3年生という受験期をどのように過ごすかによって、合否の確率が変わるといっても過言ではありません。無計画に勉強するのではなく、年間を見通した長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組んでください。その際は、以下のスケジュールを参考にするとよいでしょう。
- 春(4~5月):徹底して基礎を身につける時期です。教科書の内容をベースに学習し、苦手分野の洗い出しも進めておきましょう。暗記ものは単語集や用語集を使い、1日でも早く始めるのがおすすめです。
- 夏(6~8月):苦手分野を徹底して克服する時期です。長期休暇中は多くの時間を使って学習に取り組めるので、ぜひこの時期に成績アップを狙いましょう。モチベーションを保つには、「週に問題集を○ページ進める」など、短期スケジュールを組むのもおすすめです。ただし、計画どおりに進まないこともあるので、日程に余裕を持たせたうえで学習に取り組みましょう。
- 秋(9~11月):入試レベルの勉強を始める時期として、基礎固めをしつつ応用力も磨きましょう。積極的に模試を受けるのもおすすめです。大学入学共通テストを受験する場合には、その対策も始めます。夏にうまく勉強を進められなかった方は、この時期までに遅れを取り戻しましょう。
- 冬(12月~):過去問を集中的に学習し、繰り返し演習を積む時期です。第一志望校の過去問は、できれば10年分をこなすことをおすすめします。時間配分に気を付けながらミスなく問題を解くようにし、最後の仕上げをしていきます。少しでも不安なところが見つかった場合には、しっかりと復習を行いましょう。
自治医科大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう
独学で受験勉強に取り組む場合、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになります。したがって、効率的に学習を進めたい方には、予備校に通うことをおすすめします。
予備校に通えば、大学受験を熟知した講師から志望校合格に向けた指導を受けられるうえに、学習計画や進路に関するアドバイスを受けられます。さらに、予備校には各大学の入試に関する情報がそろっていることも大きなポイントです。
とはいえ、「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。その理由は、予備校の授業形式にあります。
多くの予備校が実施している、一度に多くの生徒が同じ授業を受ける集団授業では、学習姿勢が受け身になりがちで、わかった気になってしまうことも少なくありません。そうなると、本当の理解に至らず、知識が定着しないおそれがあります。
また、集団授業では、苦手分野が取り残されることも考えられます。授業でわからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなどして積極的に取り組まないと、思うような学習の効果が出ないこともあるため注意が必要です。
予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。
予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由
四谷学院のカリキュラムのご案内
予備校の集団授業のデメリットをカバーできるのが、四谷学院の「ダブル教育」です。ここからは、ダブル教育の柱である「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」について、特徴やメリットを詳しく解説します。
科目別能力別授業
大抵の予備校では、志望校や入塾テストの総合得点でクラス分けを行います。そのため、苦手科目では授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがちです。
四谷学院の科目別能力別授業では科目と能力の2つでクラス分けを行うため、どの科目でも自分に合ったレベルの授業が受けられます。無理なく効率的に成績向上を目指せるシステムです。
55段階個別指導
科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。
過去の入試問題を徹底分析して作られた記述式の55テストを通じて、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところをチェックし、解答力が身についているかを細かく確認します。テスト後はその場でプロ講師が採点し、マンツーマンで指導を行うので、中学レベルから志望校合格レベルまで着実に実力を伸ばしていくことができます。
自治医科大学に合格するには丁寧に解く力が重要!
【自治医科大学の入試概要】
- 医学部は一般選抜のみ、看護学部は一般選抜と学校推薦型選抜(指定校制)がある
- 医学部の難易度は難レベル、看護学部は普通レベル
【自治医科大学の入試データまとめ】
- 一般選抜での実質倍率は、医学部15.8倍、看護学部3.0倍(2024年度試験)
【勉強方法まとめ】
- 基本的な学力を十分に身につけ、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ
- 時間が足りなくなる科目が多いので、過去問などを活用して時間配分の練習をしておく
自治医科大学の医学部は選抜方法が特殊なうえ、卒業後の勤務状況により貸与された納付金の返還が免除される制度があります。また、入試日程の関係で、大学入学共通テストを受験後に出願が可能なため、志望者が大変多くハイレベルな戦いになることが予想されます。
志望校合格を叶えるには、基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要です。「ダブル教育」を実施している四谷学院なら、自分の学習レベルに合った授業を受けられるので、苦手部分を克服でき、基礎も身につけられるので効率的な成績向上が望めます。
さらに、プロの受験コンサルタントが情報面から強力にサポートするので、最短で志望校合格を目指せます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
※本記事でご紹介した情報は2024年11月27日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!
大学受験を成功させるには、どの予備校を選ぶかが重要です。パンフレットやインターネットで調べるだけでは得られる情報が限られるため、予備校の説明会・相談会に参加して、雰囲気や指導方法などを自分の目で確かめるのがおすすめです。
下記の記事では、予備校の説明会・相談会に参加する際に確認したいポイントや、参加時の不安を解消する方法などを解説しています。自分に合った予備校を選ぶために、ぜひご活用ください。