福井大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/07/14

※この記事は約14分で読めます。


こんにちは!四谷学院の奥野です。

今回ご紹介する福井大学は、教育学部と医学部、工学部、国際地域学部の4つの学部を持つ大学です。
福井県内に文京キャンパスと松岡キャンパスの2つのキャンパスを構えています。

2021年度卒業・修了者の全国大学実就職率ランキング(大学通信調査)によると、就職率は96.7%と高く、複数の学部を持ち、単年度の卒業生1,000人以上の国立大学で15年連続1位を獲得しています。

この記事では、福井大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格に向けた効率的な勉強方法をご紹介します。福井大学の受験を考えている方はぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2023年6月4日現在のものです。最新の情報は福井大学の公式ホームページでご確認ください。

福井大学の入試問題で必要とされる能力

まず福井大学が求めている人物像と、入試難易度を解説します。

福井大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

福井大学では、学術と文化の拠点として、高い倫理観のもと、人々が健やかに暮らせるための科学と技術に関する世界的な水準の教育・研究を推進し、地域、国及び国際社会に貢献し得る人材の育成を理念・目標に掲げ、以下を教育目標として掲げています。

  1. 確かな専門能力に裏打ちされた実践力
  2. 実践的な語学力によるコミュニケーション力
  3. 地域から世界までを視野に入れて自ら行動できる人間力が必須であるとし、国際通用性の高い教育課程と教務システムや、社会を主体的・能動的に担っていく人間形成を目指した組織的な学生支援によって、それらをきめ細かく徹底的に厳しく養成します。
参考:福井大学 教育内容紹介

福井大学の入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)では、上記の教育理念・目標を理解したうえで、以下に掲げる基礎学力や意欲などを有する学生を求めています。

  1. 高度専門職業人として地域社会や国際社会に貢献する強い意欲を有する人
  2. 高等学校教育またはそれに準ずる教育課程において,専門分野の基礎となる知識・技能を修得している人
  3. 正確な文章読解,論理的な記述,適切な表現などの基本的な言語運用能力を有する人
  4. 豊かな人間性,周囲との協調性,奉仕の精神を有する人
引用:福井大学 アドミッション・ポリシー

福井大学ではこのほか、学部ごとにカリキュラム・ポリシーとディプロマ・ポリシーを定めています。詳細は福井大学の公式ホームページをご確認ください。

福井大学の入試の特徴

福井大学は、大学入学共通テストと福井大学が実施する個別学力検査(教科)などを行う一般選抜を中心とした試験で結果が決まります。

一般選抜以外にも、総合型選抜や学校推薦型選抜、私費外国人留学生選抜(工学部・国際地域学部のみ)など、さまざまな入学試験が実施されています。

ここではそれぞれの選抜方法を確認していきましょう。

一般選抜(前期・後期)

一般選抜(前期日程)では、大学入学共通テストを課し、文系型・理系型の選抜では、専門分野の学力を評価する学力検査が行われます。

実技型(音楽、体育)の選抜では、実技検査や実技型小論文などで評価し、音楽は個人面接も併せて評価します。

一般選抜(後期日程)では、大学入学共通テストに加えて、教育や文化、科学・技術、人間の発達に関する課題を扱った小論文が課されます。

この小論文を通じて、論理的思考力や表現力など、専門分野の学習に必要な能力が評価されます。

総合型選抜

総合型選抜Ⅰと総合型選抜Ⅱがあり、総合型選抜Ⅱには大学入学共通テストが課されます。

総合型選抜Ⅰが実施されるのは教育学部と国際地域学部で、総合型選抜Ⅱは工学部で実施されます。

参考:福井大学 令和5年度 入学者選抜要項

出願要件や提出書類、選抜方法などは、福井大学の公式ホームページでご確認ください。

その他の選抜

その他、学校推薦型選抜や、工学部・国際地域学部では私費外国人留学生選抜などの試験も行っています。

福井大学の受験を考えている方は、いずれも最新の学生募集要項をご確認ください。福井大学の公式ホームページで入学者選抜要項などを閲覧できます。

福井大学の入試の概要


ここからは、福井大学の入試の概要を解説します。

出願資格について

福井大学の出願資格は入試の選抜方法ごとに異なります。ここでは一般選抜における出願資格を一部ご紹介します。

一般選抜での出願資格は、学部・学科等が指定した大学入学共通テストの教科・科目をすべて受験し、以下の項目のいずれかに該当する人です。

  1. 高等学校(特別支援学校の高等部を含む)若しくは中等教育学校を卒業した者または入学年の3月31日までに卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者または入学年の3月31日までに修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者で、次のいずれかに該当する者または入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
    1. 外国において学校教育における12年の課程を修了した者若しくは入学年の3月31日までに修了見込みの者またはこれらに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
    2. 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程若しくは相当する課程を有するものとして認定または指定した在外教育施設の当該課程を修了した者若しくは入学年の3月31日までに修了見込みの者
    3. 専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者または入学年の3月31日までに修了見込みの者
    4. 文部科学大臣の指定した者(昭和23年文部省告示第47号)
    5. 高等学校卒業程度認定試験の合格者または入学年の3月31日までに合格見込みの者で、入学年3月31日までに18歳に達するもの(大学入学資格検定合格者を含む。)
    6. 学校教育法第90条第2項の規定により大学に入学した者である場合は、本学において、大学における教育を受けるにふさわしい学力があると認めた者
    7. 本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年の3月31日までに18歳に達する者
参考:福井大学 令和5年度 入学者選抜要項

試験科目や配点

ここからは、福井大学の試験科目や配点を一部の学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、教育学部文系型と医学部医学科における一般選抜(前期日程)の内容です。
その他の試験内容については、福井大学 令和5年度 一般選抜要項にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2023年6月4日現在のものです。

教育学部文系型(初等教育・中等教育コース)
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 「国語」 「国語総合・現代文B・古典B」 500
地歴

公民

「世界史A」、「世界史B」、「日本史A」、「日本史B」、「地理A」、「地理B」、「現代社会」、「倫理」、「政治経済」、「倫理・政治経済」
上記から2科目選択
200
数学 ① 「数Ⅰ・数A」
② 「数Ⅱ・数B」、「簿記」、「情報」 から1科目選択
200
理科 ①「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」から2科目

または

②「物理」、「化学」、「生物」、「地学」から1科目選択

100
外国語 「英語」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、「韓国語」から1科目選択 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」 500
その他 「調査書」
合計 900 600 1,500
医学部医学科
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 「国語」 200
地歴

公民

「世界史B」、「日本史B」、「地理B」、「倫理・政治経済」から1科目選択 100
数学 ①「数Ⅰ・数A」
②「数Ⅱ・数B」、「簿記」、「情報」から1科目選択
「数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B」 400
理科 ②「物理」、「化学」、「生物」 から2科目選択 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」から2科目選択 400
外国語 「英語」 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」 400
その他 面接

調査書

100
合計 900 700 1,600

志願者数や合格者数のデータ

福井大学の志願者数や合格者数は以下のとおりです。
なお、ここで取り上げるのは2023年度(令和5年度)の一般選抜(前期日程)のデータです。

学部 募集人数 志願者数 合格者数
教育学部[初等教育/中等教育]文系型 21 63 25
教育学部[初等教育/中等教育]理系型 19 32 22
教育学部[初等教育/中等教育]実技型(音楽) 3 6 3
教育学部[初等教育/中等教育]実技型(体育) 5 15 6
医学部医学科 55 208 55
医学部看護学科 30 42 30
工学部機械・システム工学科 75 122 92
工学部電気電子情報工学科 68 93 73
工学部建築・都市環境工学科 30 76 36
工学部物質・生命化学科 75 100 82
工学部応用物理学科 18 52 34
国際地域学部国際地域学科 30 46 34

参考:福井大学 令和5年度 一般選抜(前期日程)合格者状況一覧

各科目の試験問題の特徴や難易度と対策


福井大学の入試対策のために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。

ここでは、福井大学一般選抜での個別学力検査における問題の特徴と対策について、医学部医学科 の一部科目を抜粋してご紹介します。

英語

110分の試験で、大問は4問あり、大問1~3は長文問題、大問4は英作文です。
大問1は穴埋め問題で、難度はそこまで高くありませんが、時間配分に注意する必要があります。

長文問題の難易度は標準~やや難しく、特に大問2の小説・エッセイ問題の難度が高い傾向にあります。
そのため、大問2はその他の問題が一段落してから取り組むとよいでしょう。

化学

理科は大きく分けて、化学・物理・生物が用意され、そのうち2科目を選択します。2科目を合わせて試験時間は120分となっています。
化学の大問は年度によって異なり、例年2問~3問と推測されます。

難易度は標準~やや難しく、解く前に全体の問題を確認し、見通しを立てるのがおすすめです。
問題集を丁寧に解き、そのあとは過去問を使って時間配分に注意しながら解いていきましょう。

物理

物理の大問は2問です。出題内容は年度によって異なります。
難易度は標準レベルですが、どの分野から出題されるのかがわからないため、幅広い分野を学習する必要があります。

生物

生物の大問は例年3問です。分子生物や体内環境はほぼ毎年出題されており、細胞生物と神経の分野も頻繁に出題されています。
難易度は標準~やや難で、考察問題が多いため優先的に対策するのがおすすめです。

数学

数学の試験時間は110分で、大問は4問です。

難易度は標準~やや難で、各大問の小問は後半になるほど難しくなります。ボリュームは適正かやや少なめで、見直しの時間も十分に取れるでしょう。

出題分野には偏りがありますが、複素数平面を絡めた多分野融合問題や数Ⅲ微積(特に空間図形の体積を含んだ問題)、確率の対策は必須です。

入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、福井大学の入試の偏差値は51~77、共通テスト得点率は59~88%となっています。

以下は、学部別の偏差値データです。

学部 偏差値
教育学部 51~62
医学部 56~77
工学部 51~60
国際地域学部 60~66

参考:Benesse マナビジョン 福井大学

福井大学に合格するための勉強方法

ここからは、福井大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

福井大学に入るには、何をすればいい?

福井大学への偏差値に届いていない場合、効率的に受験勉強を進める必要があります。
まずは志望学部の入試情報を確認し、必要科目や配点などを把握しましょう。

大学や学部によって科目や配点、出題範囲は異なりますので、入試情報を参考に重要な科目から優先的に対策を進めることが重要です。

受験期の過ごし方

受験期である高校3年生は、約1年の期間で合否の確率が変わる重要な時期です。漫然と勉強するのではなく、長期的なスケジュールを立てて受験勉強に取り組みましょう。

ここでは、受験生の1年間を4つの時期に分け、それぞれの時期に取り組むべき内容を紹介します。

  • 春(4~7月):基礎学力を徹底的に身に付けましょう。教科書の内容を丁寧に学び、苦手分野の洗い出しが重要です。英語では英単語や文法の暗記、数学では青チャートレベルの問題に取り組むことが推奨されます。1学期は受験勉強の初めの時期であり、まだスイッチが入っていないことも多いですが、しっかりと基礎を固めておくことでほかの受験生と差を付けられます。
  • 夏休み:苦手分野を克服することに集中しましょう。基礎固めとともに基本~標準レベルの問題演習に取り組むのがおすすめです。特に長期休暇中は自分のペースで学習できるため、成績向上を目指す絶好の機会です。勉強時間や問題集のページ数などを区切ったスケジュールを組むと、モチベーションを維持しやすくなります。
  • 秋(9~12月):第一志望の過去問にチャレンジし始める時期です。夏休みまでに築いた基礎力を活かし、応用レベルを含めた問題演習を行います。解いた問題に対してはただ解くだけでなく、間違えた原因について考察することが大切です。
  • 冬(1月~):直前期には過去問演習を中心に学習しましょう。問題解答の正確性に加えて、時間配分に注意することも大切です。3学期に入ると受験が迫り緊張感が高まりますが、取り組むべきことは変わりません。過去問演習を通じて見落とした点を補完していきましょう。

予備校で勉強する場合

予備校での勉強においては、単に通っているだけでは成績向上につながりません。
特に、集団授業は個別指導と比較して知識の定着が難しいため、自分から積極的に質問や復習に取り組む必要があります。

また、予備校の授業が自分のレベルに合っているか、復習を怠っていないかも重要です。

勉強計画を立てずに授業を受けただけで満足してしまい、わからないことを放置してしまうと成績向上の妨げになります。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由

四谷学院のカリキュラムのご案内

四谷学院の「ダブル教育」システムなら、上記のような予備校の欠点をカバーすることが可能です。ここからは、ダブル教育システムで採り入れている「2つのポイント」をチェックしていきましょう。

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業は科目と能力の両面でクラス分けを行い、個別の学力に合わせた授業が提供されます。

例えば国語科目は、現代文・古文・漢文で別々にレベル判定します。

定期的なレベル診断テストも行われ、学力の伸びに合わせた授業の受講が可能です。これにより、効率的な成績向上が期待できます。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

55階個別指導

55段階個別指導では、テストを受験し、知識や考え方の穴を段階的にチェックして補完していきます。

55段階は中1から東大レベルまでの順序立てられた学習内容であり、段階を上げるごとに難易度が上がります。これにより、確実かつ合理的に学力を向上させることが可能です。

55段階個別指導の詳細はこちら!

まとめ:福井大学入試はミスなく解ききる力が重要!

【福井大学の入試概要】

  • 一般選抜が中心。一般選抜以外にも、総合型選抜や学校推薦型選抜、私費外国人留学生選抜などさまざまな入学試験が実施されている。
  • 難易度は標準~やや難。

【福井大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜(前期日程)の学部での実質倍率1.3~3.8倍(令和5年度)。

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識を十分に身に付ける
  • 入試情報を参考に重要な科目から優先的に対策を進める
  • 幅広い分野の知識を付ける

福井大学は入試難易度が標準からやや難レベルの国立大学です。

福井大学に合格にするには、基礎を理解したうえで、いかにミスなく問題を解ききるかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」システムです。

自分の理解レベルに合った授業により、効率的な成績アップが望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2023年6月4日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会参加が重要!

予備校選びは大学受験の合否に直結するといっても過言ではありません。
インターネットの口コミや予備校のパンフレットだけでは、得られる情報に限りがあります。自分に合った予備校を選ぶには、実際に説明会に足を運び、自身の目で確かめるのが一番です。

以下の記事では、予備校の入学説明会について詳しく解説しています。
ぜひ一度目を通して、予備校の説明会に参加する際に感じがちな疑問や不安を解消してみてください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

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