明治学院大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説

こんにちは！四谷学院の奥野です。

明治学院大学は、東京都港区と神奈川県横浜市にキャンパスを擁する、日本最古のミッションスクールです。ヘボン式ローマ字の考案者で知られるジェームス・カーティス・ヘボンが1863年に開設した英学塾「ヘボン塾」を起源としており、1949年に明治学院大学が設置されました。

この記事では、明治学院大学の入試の概要や特徴、難易度、倍率のほか、明治学院大学に合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。

明治学院大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2025年7月18日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

明治学院大学の概要

f治学院大学の出願者数や合格者数は、次のようになっています。なお、ここで取り上げているのは、2025年度の一般入学試験（A
明治学院大学は1949年に設立された大学で、文学部・経済学部・社会学部・法学部・国際学部・心理学部・情報数理学部の7学部17学科を擁します。

「キリスト教による人格教育」を建学の精神とし、教育理念に“Do for Others（他者への貢献）”を掲げているのが特徴です。

2024年に新設された大学初の理系学部である情報数理学部と連携し、全学生がAI・データサイエンス教育を受けられるカリキュラムを整えました。この取り組みによって、数値やデータをもとに客観的根拠を示して、世の中の問題を解決できる「文理複眼」の考え方を持った人材育成を目指しています。

また、明治学院大学のアドミッション・ポリシー（入学者の受入れに関する方針）は、以下のとおりです。

＜求める人材像＞

＜入学者選抜の基本的方針＞
引用：明治学院大学　人材養成上の目的・教育目標 | 明治学院大学 “Do for Others”

なお、アドミッション・ポリシーは学部・学科ごとにも掲げています。詳細は、大学公式ホームページの人材養成上の目的・教育目標をご確認ください。

公式ホームページ：明治学院大学
X（旧Twitter）：明治学院大学
Instagram：明治学院大学/Meiji Gakuin University
YouTubeチャンネル：明治学院大学 Meiji Gakuin University

明治学院大学の学部別偏差値と難易度（レベル）

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、明治学院大学の偏差値は58～73で、大学入学共通テストの得点率は68～85％です（2025年7月18日時点）。

学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部	偏差値
文学部	58～67
経済学部	61～66
社会学部	60～68
法学部	59～66
国際学部	63～66
心理学部	63～73
情報数理学部	58～61

参照：明治学院大学／偏差値・共通テスト得点率（入試難易度）【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】｜マナビジョン｜Benesseの大学受験・進学情報

明治学院大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学

ここでは、明治学院大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学を、学部を抜粋していくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「文学部」
成城大学（私立）　文芸学部（偏差値57～65）
東洋大学（私立）　文学部（偏差値56～67）
日本女子大学（私立）　文学部（偏差値60～64）

■偏差値の近い大学「経済学部」
成蹊大学（私立）　経済学部（偏差値61～68）
駒澤大学（私立）　経済学部（偏差値57～66）
國學院大學（私立）　経済学部（偏差値64～67）

■偏差値の近い大学「情報数理学部」
工学院大学（私立）　情報学部（偏差値51～63）
成蹊大学（私立）　理工学部（偏差値55～60）
昭和女子大学（私立）　総合情報学部（偏差値57～61）

明治学院大学入試の特徴

明治学院大学の選抜方法には「一般選抜」と「総合型・その他選抜」があります。

一般選抜は「一般入学試験」「大学入学共通テスト利用入学試験」に分けられ、総合型・その他選抜は「自己推薦AO入学試験」「国際キャリア学科AO（A）／編入学」「編入学試験」「社会人入学試験」「私費外国人留学生入学試験」などがあります。

ここでは、特に出願者数が多い一般入学試験、大学入学共通テスト利用入学試験、自己推薦AO入学試験をご紹介します。

一般入学試験（全学部日程、A日程、B日程）

最も出願者数の多い入試方式で、2月に全学部日程とA日程、3月にB日程の試験を実施します。

全学部日程は、同じ日に全学部・学科が一斉に試験を実施します。「3教科型」と「英語外部検定試験利用型（出願資格方式）」という2つの型があり、それぞれの型で異なる学科に2学科ずつ出願できます。つまり、合わせて4学科までの併願が可能です。

A日程は最も募集人員が多く、「3教科型」「英語外部検定試験利用型（得点換算方式）」の2つの型があります。試験日は4日間あり、1日に4～5つの学科の試験を実施します。試験日程が異なる学科であれば、基本的に併願が可能です。ただし、同じ試験日に、3教科型と英語外部検定試験利用型（得点換算方式）を両方行う学科では、どちらか一方の型のみ受験でき、学科内での併願はできません。

B日程では「英語」のほか、「論文」「論述重点」「講義」など、学科ごとにユニークな試験が行われます。社会学部社会福祉学科・法学部法律学科・消費情報環境法学科・グローバル法学科・政治学科で実施されます。

大学入学共通テスト利用入学試験（前期、後期）

大学入学共通テストの得点を用いて合否を判定する入試方式で、大学独自の学力試験はありません。大学入学共通テスト前に出願する前期と、大学入学共通テスト後に出願できる後期があります。

前期では法学部グローバル法学科以外の全学科に併願して出願できるため、最大16学科まで併願が可能です。また、学科によって試験科目が異なります。ほとんどの学科の試験科目は3教科ですが、心理学部心理学科のみ3教科型か5教科型を選択できます。

後期を実施するのは文学部英文学科・経済学部経済学科・国際経営学科・社会学部社会学科の4学科のみで、すべて併願が可能です。

自己推薦AO入学試験

自己推薦AO入学試験は、学力試験だけでは測りきれない個性や意欲を重視し、総合的に評価する入試方式です。

アドミッション・ポリシーに該当し、出願資格を満たしていれば出願できます。ほかの大学との併願も可能ですが、明治学院大学に合格した場合は必ず入学しなければなりません。

二段階選抜方式となっており、第一次選考では「書類審査」、第二次選考では「筆記試験・面接」または「面接」のみが実施されます。

なお、自己推薦AO入学試験の願書は、自身でダウンロードする必要があります。詳しくは、大学公式ホームページの自己推薦AO入学試験をご確認ください。

明治学院大学の入試科目別の出題範囲とその対策

明治学院大学に合格するためには、過去問を分析し、出題傾向に合った対策をすることが必要です。ここでは、一般入学試験（全学部日程）での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

英語の対策と勉強法

明治学院大学の英語は大問4つで、長文読解・会話文・要約問題・英作文という構成です。マーク式と記述式で出題されます。試験時間は70分です。

長文は文章量が多めですが、難易度は標準レベルのため、基礎的な事項を確実に身につけておくことが重要です。英作文は難易度がやや高めのため、和文英訳の問題集や過去問に取り組み、学校の先生や予備校の講師に添削を依頼するとよいでしょう。

国語の対策と勉強法

明治学院大学の国語は大問3題で、現代文・漢字問題・古文の構成です。マーク式と記述式で出題されます。試験時間は60分です。

全体の難易度は基礎レベルですが、現代文の文章量が多く、時間配分に注意が必要です。一部クセのある出題形式もあるため、過去問をしっかりと分析しておきましょう。

数学の対策と勉強法

明治学院大学の数学は大問2つで構成されており、大問1はマーク式の小問集合、大問2は記述式の問題が出されます。試験時間は60分です。

難易度は基礎～標準レベルです。マーク式問題では計算過程を示せないため、解法がわかっていても計算ミスで点数を落としてしまうことがあります。日頃から、正確に計算する意識を持って学習に取り組みましょう。記述式の問題では、考え方のプロセスを採点者に伝えることを意識して、答案を作ることが重要です。

日本史の対策と勉強法

明治学院大学の日本史は大問3つで構成されており、大問1・2はマーク式、大問3は記述式の問題が出されます。試験時間は60分です。

基礎レベルや標準レベルの問題がほとんどですが、幅広い分野から出題されるため、教科書の内容をしっかりと押さえておく必要があります。記述式では、国や人物、条約などの名称を書く問題が出されます。一問一答や問題集を解く際は、実際に書いて演習するとよいでしょう。

世界史の対策と勉強法

明治学院大学の世界史は大問4つで構成されており、すべて記述式の問題となっています。試験時間は60分です。

大問1・2・3は、それぞれあるテーマについて書かれた文章の空欄を補充する問題が出されます。大問4は、説明から導き出される建築物の名称を答える問題です。

教科書や資料集を使って通史を理解したうえで、標準レベルの語句を暗記し、空欄補充の問題集を多く解いて対策しましょう。

明治学院大学試験の概要

ここからは、明治学院大学試験の概要を解説します。

出願資格について

明治学院大学の一般選抜は、次に示す大学入学資格のいずれかを有する方、または入学年の3月31日までに有する見込みの方が出願できます。

参照：明治学院大学　2025年度入学試験要項

入試日と出願の受付期限

明治学院大学の入試日と出願期間は、選抜方法によって異なります。ここでは、2026年度一般入学試験の出願期間と試験日をご紹介します。

参照：明治学院大学　一般入学試験 | 明治学院大学 “Do for Others”

なお、学部学科によって試験日や実施される区分は異なります。詳しくは、最新の要項をご確認ください。

入試科目や配点

ここからは、明治学院大学の一般入学試験（A日程）における入試科目や配点を、学部を抜粋してご紹介します。

なお、一般入学試験（A日程）の合否判定は「偏差値方式」と「素点調整方式」の2つです。

偏差値方式では、3科目の素点をそれぞれ偏差値に換算し、3つの偏差値の合計順位によって合否を判定します。素点調整方式は、地理歴史・公民・数学の素点を同じ平均点になるよう調整後、国語と外国語の素点と合算し、その順位によって合否を判定します。

＜文学部英文学科（偏差値方式）＞

＜経済学部国際経営学科（素点調整方式）＞

参照：明治学院大学　A日程　各学科の試験科目や配点の詳細はこちら

出願者数や合格者数のデータ

明治学院大学の出願者数や合格者数は、次のようになっています。なお、ここで取り上げているのは、2025年度の一般入学試験（A日程）のデータです。

参照：明治学院大学　入試結果　2025年度入試

明治学院大学の受験料と学費目安

明治学院大学における一般入学試験の入学検定料は、1学科35,000円です。全学部日程で複数の学科を併願する場合、2志願目は20,000円、3志願目は10,000円、4志願目は10,000円が追加されます。

大学入学共通テスト利用入学試験の入学検定料は1学科15,000円で、併願する場合、2学科目以降は10,000円ずつの追加となります。また、大学入学共通テスト利用入学試験を利用する場合は、大学入学共通テストの検定料も必要になります。大学入学共通テストの検定料は、3教科以上受験の場合18,000円、2教科以下受験の場合12,000円です。

明治学院大学の入学金は200,000円です。年間の授業料は学科ごとに異なり、866,000円～1,036,000円と幅があります（9月入学生は異なる）。このほかに、施設費や設備費、教育充実維持費等も必要です。

詳しくは、大学公式ホームページの学納金等について（入学金、授業料等）をご確認ください。

明治学院大学卒業後の進路

明治学院大学の2024年度学部卒業者の進路は、就職者の割合が87.9％、進学者の割合が2.9％でした。就職率はほとんどの学部・学科で9割を超えており、多くの卒業者が就職を希望し、就職していることがわかります。

就職先として比率が高い業種は、学部・学科によって異なります。詳しくは、大学公式ホームページ就職関連データをご確認ください。

明治学院大学が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ

明治学院大学では、以下の日程で2025年度オープンキャンパスの開催が予定されています。

• 2025年8月2日（土）～8月3日（日）横浜キャンパス
• 2025年8月22日（金）～8月23日（土）白金キャンパス

※10：00～16：00

明治学院大学のオープンキャンパスに参加するには、事前予約が必要です。詳しくは、大学公式ホームページの明治学院大学オープンキャンパスをご確認ください。

明治学院大学に合格するための勉強方法

ここからは、明治学院大学に合格するための学習方法をご紹介します。

明治学院大学に入るにはどのような対策をすればいい？

明治学院大学の難易度は「MARCH」と「日東駒専」の間くらいで、準難関レベルといえます。入試問題は基礎～標準レベルといわれますが、「MARCH」以上の大学を受験する人も併願する大学です。そのため、しっかり受験勉強しておかないと、簡単には合格を勝ち取れないでしょう。

また、明治学院大学は英語教育に力を入れており、入試でも英語の読み書き両方の能力を試される内容になっています。難問レベルではありませんが、しっかりと基礎固めをしておく必要があるでしょう。

受験期の過ごし方と勉強のコツ

高校3年生の1年間は、どう過ごすかで合否の確率が変わる重要な期間です。ノープランで手あたり次第に勉強せず、以下を参考に長期的なスケジュールを立てて受験勉強を進めましょう。

明治学院大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

明治学院大学に合格したいなら、予備校を活用することをおすすめします。予備校では大学受験に特化した授業を受けられるため、独学と比べて効率よく入試対策ができます。大学合格を目指す仲間とともに学ぶことで、勉強のモチベーションも維持しやすいでしょう。

ただし、「予備校に通ってさえいれば大丈夫」と考えるのは危険です。一般的な予備校の授業は集団授業であるため、講師の授業を受け身で聞くだけに終わり、授業についていけなくなる可能性があります。

また、苦手分野が苦手なままになってしまうこともあるでしょう。授業でわからなかったところを自分で聞きに行くなど、積極的に学習しなければ、思うような効果を得られないことがあります。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業にありがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院独自の「ダブル教育」です。以下では、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。

科目別能力別授業

多くの予備校では、入塾テストの結果や志望校によってクラス分けが行われます。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。

これにより、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を高められます。

また、毎月行う「レベル診断テスト」によって、学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。

チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。講師との1対1のやりとりで、できていなかったところが理解できるうえに、思考力や記述力アップも期待できます。

明治学院大学に合格するには丁寧に解く力が重要！

【明治学院大学の入試概要】

• 偏差値は58～73
• 難易度は基礎～標準レベル

【明治学院大学の入試データまとめ】

• 実質倍率は2.4～5.4倍（2025年度一般入学試験A日程）

【勉強方法まとめ】

• 基礎～標準レベルの問題が多いので、教科書や用語集を丁寧に学習し、標準レベルの問題集に取り組むのがおすすめ
• 記述対策として、正確に重要用語が書けるようにしておく

キリスト教の精神を掲げる明治学院大学の入試問題は、基礎～標準レベルといわれます。しかし「MARCH」以上の大学の併願校にもなることから、簡単には合格できないでしょう。

基礎を徹底したうえで、記述問題にも対応できる力をいかに身につけておくかが重要になります。そこで役立つのが、四谷学院の「ダブル教育」です。

科目ごとに自分の学習レベルに合った授業が受けられ、個別のサポートで効率的な解答力向上が期待できます。気になる方はお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2025年7月18日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要！

予備校選びは、大学受験の合否に直結するといっても過言ではありません。インターネットの口コミや予備校のパンフレットだけでは、得られる情報に限りがあります。自分に合った予備校を選ぶには、実際に説明会・相談会に足を運び、自身の目で確かめるのが一番です。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会について詳しく解説しています。ぜひ一度目を通して、予備校の説明会・相談会に参加する際の疑問や不安を解消してください。

予備校の入学説明会って何をやるの？どうやって参加する？