東京医科歯科大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2021/05/28


※この記事は約13分で読めます。


東京医科歯科大学は、医学部、歯学部を有する日本で唯一の医療系国立総合大学です。
1928年に設置された日本初の歯科医学教育機関「東京高等歯科医学校」が前身。1790年設立の昌平坂学問所が開かれた近代教育発祥の地・東京都文京区湯島に本部を置く、歴史ある大学です。

この記事では、東京医科歯科大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。東京医科歯科大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2021年5月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

東京医科歯科大学の入試問題で問われる能力

初めに、東京医科歯科大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

 

東京医科歯科大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

東京医科歯科大学は、基本理念として「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」と掲げています。

「知」は知識、技術、自己アイデンティティを、「癒し」は教養、感性、多様性を受け入れるコミュニケーション能力を指しているそう。それらが融合した先に、優れた技術を持つ医療人として尊敬される存在、つまり「匠」への道が拓かれると説きます。

人々や社会への貢献を目指す東京医科歯科大学では、アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)を次のように定めています。

《求める学生像》
東京医科歯科大学は、本学の基本理念に共感し、本学で学ぶという強い意志をもった多様な人材を国内各地のみならず世界各国から受け入れたいと考えています。
本学で学ぶために必要な基礎学力と、それをさらに発展させる力、自ら考え学習する能力と、それを生涯にわたって継続する力と意志、年齢相応の成熟度を備え、社会に貢献するために必要な倫理観およびこれから伸びる力を有している人材を求めます。

抜粋:東京医科歯科大学 入学者選抜要項(PDF)

大学全体のアドミッション・ポリシーの全文は、東京医科歯科大学 入学者選抜要項(PDF)で閲覧できます。

また学部、学科ごとの詳細なアドミッション・ポリシーも定められていますので、詳細は東京医科歯科大学公式ホームページ「アドミッション・ポリシー」か、東京医科歯科大学 入学者選抜要項(PDF)でご確認ください。

 

東京医科歯科大学入試の特徴

東京医科歯科大学は国立大学なので、基本的には大学入学共通テストと個別学力試験(2次試験)を受験します。入試方式は、大きく分けて次の2つです。

 

一般選抜(前期日程、後期日程)

大学入学共通テストを受験したあと、一般選抜前期日程で個別学力試験を受験するのが、最も受験者数が多い入試方式です。大学入学共通テストでは、志望する学科ごとに指定された教科をもれなく受験してください。

東京医科歯科大学では、学科により2段階選抜(いわゆる足切り)が行われる場合があり、注意が必要です。

前期日程では医学部医学科と歯学部歯学科で募集人員の約4倍の応募があった場合、後期日程では医学部医学科で募集人員の約12倍、歯学部歯学科で募集人員の約6倍の応募があった場合に、大学入学共通テストの得点と調査書の内容で、第1段階の選抜を行います。

第1段階選抜の結果は公式HPに合格者の受験番号が掲載されるほか、志願者全員に文書で通知が届きます。合格者には面接の通知等が一緒に送付されるので、募集要項に記載された期日までに届かない場合は、大学の学部入試係に問い合わせてください。

 

特別選抜

特別選抜では、次の5つの選抜方法があります。

「地域特別枠推薦選抜(医学部医学科)」
「特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)」
「特別選抜Ⅰ(国際バカロレア選抜)」
「特別選抜Ⅱ(帰国生選抜)」
「私費外国人留学生特別選抜」

例えば「特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜)」は学校長の推薦をもって出願するいわゆる推薦入試で、選抜方法は出願書類と小論文、面接試験です。ただし医学部医学科は大学入学共通テストで指定された教科・科目をすべて受験する必要があり、総得点で原則8割以上が求められます。

その他、特別選抜の詳細は東京医科歯科大学 入学者選抜要項(PDF)か、大学HP「入試制度」から、ご確認ください。

 

各科目の試験問題の特徴

東京医科歯科大学の入試対策をするためには、試験問題の特徴や傾向を掴んでおきましょう。ここでは、東京医科歯科大学一般選抜(前期日程)個別試験問題の特徴を科目ごとに紹介します。

 

英語

東京医科歯科大学の英語は、長文1問が出題され、学科により解答する設問番号が指定される形式です。試験時間は90分。全体で6つの設問がありますが、例えば医学部医学科ではそのうち4問に答えるよう指示されています。

出題の本文は医学や生物学に関する1500文字ほどの超長文で、例年問題冊子の数ページにもわたる分量。医学関連の単語や表現が含まれているので、過去問や他大学医学部の問題などで見られる単語などは積極的に押さえておきましょう。

全学科共通で正誤判定や下線部和訳、部分要約が出題されるほか、医学科・歯学科では英問英答記述、保健衛生学科・口腔保健学科では、同義選択、指示語内容記述といった内容で出題されます。本文の語彙数が多いので、読みながら要約解答を同時進行するなど解答のテクニックも必要です。過去問などから自分なりの解答方法を身に付けておく必要があります。

 

数学

医学科、歯学科、保健衛生学科(検査技術学専攻)で必要です。大問は3つで試験時間は90分。幅広い範囲から出題されますが、微積分・空間図形が出題されやすい傾向です。一般的には難しいレベルの出題であるものの、医科歯科大受験生にとっては解けないような難問ではありません。出題者の意図を読み取りつつ正確に解けるよう、過去問などで演習をしっかり積んでおきましょう。

 

理科

医学科、歯学科、保健衛生学科(検査技術学専攻)で、物理・化学・生物から2科目を選択して受験する方式。試験時間は2科目で120分です。

物理は大問が2つで、学科ごとに指定された問題数を解く仕組み。問題の分量が多く、かつ面倒な計算や作図などの解答も多いので、過去問などで解答時間の配分をシミュレーションしておく必要があります。

化学は大問が3つで、標準からやや難レベルと言われています。実験を中心とした問題構成で、単純な用語から計算問題、思考力を問う記述問題など、幅広く出題されます。近年は易化しているとも言われますが、ケアレスミスで差がつかないよう、解答に正確さが求められます。

生物は大問3つの構成。3つともボリュームのある問題文が提示され、その内容から出題されます。基本的な内容も出題されますが、思考力や応用力を問う問題、描図問題なども出題されるので、過去問研究を行い、傾向をつかんでおきましょう。

 

東京医科歯科大学入試の難易度

東京医科歯科大学の入試の偏差値は、医学部で55.0~70.0、歯学部で55.0~62.5。大学入学共通テストの得点率は、医学部で74%~94%、歯学部では64%~83%と高めになっています。

 

東京医科歯科大学試験の概要


ここからは、東京医科歯科大学の入試概要を解説します。

 

受験資格について

東京医科歯科大学の一般選抜では、まず大学入学共通テストで指定された教科・科目をすべて受験し、そのうえで次のいずれかを満たす場合、受験が可能です。

1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年3月卒業見込みの者
2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び受験年3月修了見込みの者
3.学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び受験年3月31日までにこれに該当する見込みのある者
4.本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、受験年3月31日までに18歳に達する者

引用:東京医科歯科大学 入学者選抜要項(PDF)

上記3、4に該当する場合は、詳細を大学に問い合わせてください。また特別選抜については選抜方法ごとに受験資格が定められていますので、東京医科歯科大学 入学者選抜要項(PDF)などでご確認ください。

 

試験科目や合格要件

東京医科歯科大学の試験科目や配点を見てみましょう。ここでは一般選抜前期日程を受験する場合の、大学入学共通テストの受験教科・科目と、個別学力検査の内容を一部取り上げます。ここでは受験生の多い医学部医学科と歯学部歯学科のみを掲載します。他の学科や詳細な内容については、東京医科歯科大学 一般選抜要項(PDF)をご確認ください。

なお、以下のデータは全て2021年5月28日現在のものです。

 

【医学部医学科、歯学部歯学科】大学入学共通テストの選択科目

区分 教科 科目 備考 配点
医学科、歯学科 国語 国語 必須 200点(40点)
地歴公民 世界史B、日本史B、地理B、倫理・政経 4科目から1科目を選択 100点(20点)
数学 数Ⅰ・A、数Ⅱ・B いずれも必須 200点(40点)
理科 物理、化学、生物 3科目から2科目を選択 200点(40点)
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語 5科目から1科目を選択 200点(40点)
合計点数 900点(180点)

東京医科歯科大学では、大学入学共通テストの科目ごとの点数を0.2倍した数値を配点としています。表内の配点の()内の点数が、0.2倍した点数です。

 

【医学部医学科、歯学部歯学科】個別学力検査の教科と範囲

教科 科目 範囲 注意事項 試験時間 配点
数学 数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲ、数A 全範囲 左の範囲から出題する 90分 120点
数B 数列・ベクトル
理科 物理基礎・物理 「原子」を除く全範囲 左の3科目から2科目を出願時に選択 120分 120点
化学基礎・化学 「高分子化合物の性質と利用」を除く全範囲
生物基礎・生物 「生態と環境」を除く全範囲
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ 全範囲 左の範囲から出題する 90分 120点
合計点 360点
面接試験 医療人を目指す学生としての資質および適正について評価し、面接評価結果が一定の水準以上のものを合格とする

 

【医学部医学科、歯学部歯学科】大学入学共通テストと個別試験の配点

区分 大学入学共通テスト 個別試験
医学科、歯学科 180点(科目ごとに点数を0.2倍した合計) 360点

大学入学共通テストは科目ごとの点数を0.2倍した合計です。共通テストと個別試験の配点は上記のように1:2になっています。つまり、個別試験のない国語でも40点配点、地歴公民で20点配点となり、理系の学生が苦手としがちな文系科目の点数も重要になってくる点をチェックしておきましょう。

 

出願者数や合格者数のデータ

東京医科歯科大学の出願者数や合格者数は以下の通りです。なお、ここで取り上げるのは2021年度一般選抜前期日程の結果です。

学部 学科 専攻 2段階選抜予告倍率 募集人員 志願者数 志願倍率 受験者数 合格者数
医学部 医学科 4倍 79 316 4.0 297 90
保健衛生学科 看護学専攻 なし 35 76 2.2 68 40
検査技術学専攻 27 87 3.2 80 31
歯学部 歯学科 4倍 33 118 3.6 112 36
口腔保健学科 口腔保健衛生学専攻 なし 20 37 1.9 31 23
口腔保健工学専攻 8 22 2.8 21 10

出典:東京医科歯科大学 令和3(2021)年度入学者選抜試験の実施結果(PDF)

 

東京医科歯科大学に合格するための勉強方法


ここからは、東京医科歯科大学に合格するための学習方法をご紹介します。

 

東京医科歯科大学に入るには、何をすればいい?

東京医科歯科大学の入試ではハイレベルな受験生が集まる中で、いかに失点なく得点を積み上げるかが重要になります。個別学力試験の合格ラインも高くなるのはもちろんのこと、大学入学共通テストでの失点も防ぎたいところ。

特に共通テストは科目に関係なく0.2掛けで配点されますので、数学や理科と同じく国語にも40点の配点になるところがポイント。国語は理系の受験生の中で苦手とする人もあり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

また個別試験も独特の出題スタイルになっているため、過去問などを使い、出題傾向や解答スタイルを掴んでおく必要があります。

 

受験期の過ごし方

高校3年生の1年間の過ごし方で、合否の確率は変わってきます。手当たり次第に勉強するのではなく、受験までの長期的なスケジュールを立て、計画的に受験勉強をすすめましょう。

・ 春(4〜6月):まずは基礎を徹底して身に付けましょう。教科書を中心に丁寧に学習するのがおすすめ。単語集や用語集といった暗記ものは、早くから進めておくのが重要です。またこの期間に苦手分野の洗い出しをしておきます。

・ 夏(7〜9月):苦手分野を克服する時期と考えます。夏季休暇中は「1日に問題集を10ページ進める」など短いスパンでどんどん進められるよう、スケジュールをたてるとよいでしょう。

・ 秋(10〜12月):大学入学共通テストの対策を本格的に始める時期。基礎固めを十分しておけば、私大入試対策にもなります。合わせて応用力も磨いておきます。

・ 冬(1月〜):入試直前には過去問を集中的に学習し、出題傾向を掴んで演習を積んでおきます。個別学力検査対策には、自分に合った解答スタイルを身に付け、時間配分に慣れるようにして、最後の仕上げをします。

 

予備校で勉強する場合

独力で受験勉強に取り組むのは、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しいと言わざるを得ません。しかし、だからと言って「予備校にさえ通っていれば安心」とも言えないのを知っていますか?

その理由は、集団授業にあります。大手予備校ともなれば、一度に大勢の生徒が同じ授業を受ける場合が多いもの。人気のある講師ともなれば、なおさらです。しかし大規模な授業では講師の授業を受け身で聞いて分かった気になっている場合もあり、知識が定着しない心配があります。

また、集団授業に流されて、苦手分野が取り残される可能性もあります。授業で十分理解できなかったところは、自分で講師に聞きに行くなど積極性がないと、期待したほどの学習の効果が出ない場合もあります。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

 

東京医科歯科大学入試は丁寧に解く力が重要!

【東京医科歯科大学の入試概要】
・ 近代教育発祥の地で、尊敬される医療人を目指す
・ 個性的な個別試験攻略と共通テスト対策が重要
・ 難易度はやや難~難

【東京医科歯科大学の入試データまとめ】
・ 倍率は2021年度入試合計で4.2倍。学科や入試方式により大きな差がある。

【勉強方法まとめ】
・ 個性的な出題に慣れ、傾向を掴んだうえで学習を進めましょう
・ 解答スタイルを身に付けて時間配分の練習をしましょう

東京医科歯科大学は、医療系国立大学としてハイレベルな受験生が集まるため、合格最低点も高く厳しい戦いになりやすい大学。基礎を徹底するのはもちろんのこと、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルにあった授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2021年5月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


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