
総合型選抜は、大学入試方式の一つです。近年では、国立大学の9割以上が総合型選抜を実施しています。入試対策を進めるためにも、総合型選抜の特徴を知っておきましょう。
この記事では、総合型選抜の特徴や、一般選抜との違い、選抜方式のパターンなどをご紹介します。総合型選抜に興味のある方は、ぜひ本記事を読んで、進路決定の参考にしてみてください。



大学入試の総合型選抜とは?

大学入試の総合型選抜について、概要を解説します。
旧AO入試から名称変更された選抜方式
総合型選抜は、2021年度入試から従来のAO入試に代わって導入された名称です。選抜の考え方も見直され、大学ごとのアドミッション・ポリシーに基づき、出願者の能力や適性を多面的に評価します。
アドミッション・ポリシーとの適合を重視
総合型選抜では、大学が掲げる「どのような学生を求めているか」というアドミッション・ポリシーとの適合が重視されます。アドミッション・ポリシーの内容は大学によってさまざまです。受験する大学のアドミッション・ポリシーを熟読し、求められる内容を理解する必要があります。
学力を含む「学力の3要素」を多面的・総合的に評価
総合型選抜では、知識・技能だけでなく、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性を含む「学力の3要素」を多面的・総合的に評価します。選考方法は大学によって異なりますが、書類選考や面接、小論文などをもとに合否を判断するのが一般的です。
なお、2027年度入試からは、面接・プレゼンテーション・口頭試問などによる評価が必須となっています。
総合型選抜と一般選抜との違い

総合型選抜と一般選抜との違いについて解説します。
学力だけでなく意欲・適性・活動なども評価する
一般選抜では、学力試験を軸に合格者を選抜します。
一方、総合型選抜では、学力試験の結果だけでなく、大学で学びたいという意欲や適性、これまでの活動実績なども含めて評価されます。点数では測れない自分の経験や強みを、志望理由書や面接などで具体的に伝えることが重要です。
各大学独自の出願条件
一般選抜の出願条件は、以下の3つが一般的です。
- 高校を卒業した者
- 卒業見込みの者
- 高校卒業と同等の学力を認められる者 など
一方で、総合型選抜では、大学や学部ごとに出願条件や選考方法が設定されています。評定平均や資格、活動実績などを条件とする場合もあるため、志望校の募集要項を早めに確認することが大切です。
早めの選抜スケジュール
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期から出願や選考が行われるのが特徴です。総合型選抜の場合、多くの学校で12月までに合否を確定させる傾向があります。
- 一般選抜:1月~3月頃
- 総合型選抜:9月~翌2月頃
早い段階から志望理由書や活動実績などの準備が必要になるため、計画的に対策を進めましょう。
学校推薦型選抜との違い
学校推薦型選抜は、出身高校の学校長の推薦を受けて大学を受験する選抜方式です。公募制と指定校制の2つのタイプがあり、公募制はどの高校でも出願できる一方、指定校制は大学側が指定した高校でしか出願できません。
総合型選抜と学校推薦型選抜は、どちらも学力試験だけではなく多面的な評価を行います。学校推薦型選抜では高校での成績や小論文、面接をもとに選考が行われ、試験は11月から12月にかけて実施されるのが一般的です。
総合型選抜の主な選考方法

総合型選抜の主な選考方法は以下の4つに分けられます。
- 書類審査
- 面接・口頭試問・プレゼンテーション
- 小論文・学力試験・大学入学共通テスト
- 実技・体験授業・グループ討論
各選考方法の内容を簡単にみていきましょう。
書類審査
書類審査では、志望理由書や活動報告書、調査書などを通して、出願者の学習意欲や経験、大学との適合性などが評価されます。書類だけで自分の強みや志望理由が伝わるよう準備しましょう。
面接・口頭試問・プレゼンテーション
面接や口頭試問、プレゼンテーションでは、志望理由や学びたい内容に加え、思考力や表現力などが評価されます。質問に対して自分の考えを明確に伝えられるよう、事前に練習を重ねておくことが大切です。
小論文・学力試験・大学入学共通テスト
小論文では、与えられたテーマについて論理的に考え、自分の意見を文章で表現する力が問われます。また、大学によっては学力試験や大学入学共通テストを選考に利用する場合もあります。
実技・体験授業・グループ討
実技や体験授業、グループ討論などを取り入れ、出願者の技能や適性、主体性、協働性などを評価する大学もあります。志望する学部・学科でどのような選考が行われるか確認しましょう。
総合型選抜の出願から合格までの流れ

総合型選抜の出願から合格までの流れについて解説します。
募集要項とアドミッション・ポリシーを確認する
志望大学・学部の募集要項やアドミッション・ポリシーを確認し、出願条件や必要書類、選考方法、スケジュールを把握しましょう。大学が求める学生像を理解することで、どのような面をアピールすべきかわかります。
出願書類を準備・提出する
志望理由書や活動報告書、調査書など、大学が指定する出願書類を準備します。書類の内容は選考結果にもかかわるため、自分の経験や志望理由、大学で学びたいことを具体的にまとめましょう。
選考を受け、合格後に入学手続きを行う
出願後は、書類審査や面接、プレゼンテーションなど、大学が指定する選考を受けます。合格した場合は、期限までに入学手続きを行う必要があるため、手続き内容や期限を確認しておきましょう。
総合型選抜で大学受験をする場合の対策とは?

総合型選抜で大学受験をする場合の対策について解説します。
大学・学部研究と自己分析を行う
総合型選抜では、大学の教育方針に沿った学生であるかが合否に大きく影響します。志望する大学・学部の教育方針やアドミッション・ポリシー、学べる内容などを詳しく調べ、大学がどのような人物を求めているのか研究しましょう。
併せて、これまでの経験や活動、興味・関心、将来の目標を振り返り、自分の強みを整理することが大切です。大学の特色に合わせて、アピールポイントを絞りましょう。
志望理由書・活動報告書を作成する
志望理由書や活動報告書では、大学で学びたい理由やこれまで取り組んできた活動を具体的に伝える必要があります。自分の経験を振り返り、大学での学びや将来の目標と結び付けて整理しておきましょう。
小論文・面接・プレゼン対策を行う
小論文では論理的に考えて文章にまとめる力、面接では自分の考えをわかりやすく伝える力が求められます。プレゼンテーションを実施する場合は、内容だけでなく話し方や時間配分も含めて練習しましょう。
関連記事:【2027年度入試】総合型選抜・学校推薦型選抜で面接重視へ!今から始める準備とは
基礎学力と一般選抜対策も継続する
総合型選抜の対策だけに集中せず、基礎学力の定着や一般選抜対策にも取り組みましょう。大学によっては学力試験や大学入学共通テストを利用する場合もあるため、一般選抜を見据えた学習を継続することが大切です。
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最後に、総合型選抜に関するよくある質問について解説します。
Q1. 評定が低くても出願できますか?
評定条件は大学・学部で異なります。条件がなくても調査書は使われるため、募集要項を見てみましょう。
Q2. 活動実績がなくても合格できますか?
活動実績がなくてもすぐに不合格になるわけではありません。実績の有無や大きさだけではなく、取り組んだ過程や学びを志望理由につなげることが大切です。
Q3. 総合型選抜は併願できますか?
大学によっては併願可能です。併願可否や専願条件は大学ごとに異なるため、出願前に確認しましょう。
総合型選抜対策なら予備校の四谷学院にご相談を
今回は、従来のAO入試から改称された総合型選抜について解説しました。
この選抜方法における最大の特徴は、各大学側で独自の出願条件や選抜方法を設定できることです。総合型選抜を使った大学受験に向けてどのような対策をすべきかわからない人は、一般選抜を見据えた総合的な対策もできる、予備校の四谷学院にぜひご相談ください。
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