専修大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説

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専修大学は、東京都千代田区に本部を構える私立大学です。前身は1880年に創立した高等教育機関の「専修学校」で、当時、経済学と法律学を日本語で学べる学校は専修学校のみでした。

創立から140年以上の歴史を持つ専修大学は、関東の中堅大学の総称である「日東駒専」の一つで、全国的な知名度も高い大学です。

この記事では、専修大学の偏差値や難易度、入試の特徴や合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。専修大学の受験を予定している方、成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2025年4月22日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

専修大学の概要

1880年に創立した専修大学は「報恩奉仕」を建学の精神として掲げており、「質実剛健・誠実力行」を学風としています。専修大学の特徴の一つとして、少人数制教育の実践が挙げられます。近年は、就職活動のサポートが充実している点も特色です。

また、アドミッション・ポリシーとして、以下を掲げています。


専修大学は、教育目標である「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」に向けた教育を行うために、多様な入学者選抜の方式により、大学入学までの教育課程において、以下の能力を身につけている人材を求めます。
(1)本学での学修の基礎となる知識と技能
(2)社会の諸課題の解決に取り組むための思考力やコミュニケーション能力
(3)主体性を持って社会知性の開発を目指す態度
引用:専修大学 三つの方針(卒業認定・学位授与、教育課程編成・実施、入学者受入れ)について(学部)|専修大学

アドミッション・ポリシーは、学部ごとにも定められています。詳しくは、大学公式ホームページの三つの方針(卒業認定・学位授与、教育課程編成・実施、入学者受入れ)について(学部)をご確認ください。

専修大学にはキャンパスが2つあり、学部によって使用するキャンパスが異なります。


大学名:専修大学
設立年:1880年
学生数:17,739人(2024年5月1日時点)
所在地:

  • 神田キャンパス
    〒101-8425
    東京都千代田区神田神保町3-8
    【学部】法学部、商学部、国際コミュニケーション学部、二部(経済学部、法学部、商学部)
  • 生田キャンパス
    〒214-8580
    神奈川県川崎市多摩区東三田2-1-1
    【学部】経済学部、経営学部、文学部、ネットワーク情報学部、人間科学部
公式ホームページ:専修大学
X(旧Twitter):@senshu_univ

専修大学の学部別偏差値と難易度(レベル)

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、専修大学の入試の偏差値は52~65、大学入学共通テストの得点率は60~84%となっています(2025年4月22日時点)。

以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
経済学部54~61
法学部57~64
経営学部54~62
商学部56~63
文学部53~62
ネットワーク情報学部52~55
人間科学部56~65
国際コミュニケーション学部56~65

参照:専修大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

専修大学と近い偏差値・難易度(レベル)の大学

ここでは、専修大学と近い偏差値・難易度(レベル)の大学をいくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「法学部」
成蹊大学 法学部(偏差値56~64)
成城大学 法学部(偏差値56~61)
東洋大学 法学部(偏差値53~63)

■偏差値の近い大学「経営学部」
駒澤大学 経営学部(偏差値57~63)
東京経済大学 経営学部(偏差値55~58)
東洋大学 経営学部(偏差値55~62)

■偏差値の近い大学「文学部」
駒澤大学 文学部(偏差値54~66)
東海大学 文学部(偏差値48~62)
立正大学 文学部(偏差値51~60)

専修大学入試の特徴

専修大学の入試は、大きく分けると以下の3つに分類できます。学部・学科によって対応している方法が異なる場合があるため、併願の際などにはご注意ください。

大学入学共通テスト利用

大学入学共通テストの点数を用いる選抜方法です。前期入学試験と後期入学試験があり、いずれも2次試験(個別学力検査)は実施されません。

前期入学試験は全学部対象ですが、後期入学試験は以下の学部のみが対象となります。

  • 経済学部
  • 法学部
  • 経営学部
  • 商学部
  • 文学部(英語英米文化学科)
  • ネットワーク情報学部

一般選抜

1つの試験で複数の学部・学科の併願ができる全国入学試験と、スカラシップ入学試験(奨学生入試)、前期入学試験、後期入学試験からなる選抜方法です。全国入学試験は、全国17会場で受験できます。

前期入学試験では、全学部入学試験のほか、複数の方式による学部個別入学試験も実施されます。

学校推薦型選抜・総合型選抜・特別入学試験

専修大学では、大学入学共通テスト利用や一般選抜のほかに、以下の選抜方法が実施されています。

  • 公募制推薦入学試験
  • 全国商業高等学校長協会推薦入学試験(経営学部)
  • 全国商業高等学校長協会推薦入学試験(商学部)
  • 指定校制推薦入学試験
  • 教育交流提携校推薦入学試験
  • 教育課程指定連携型推薦入学試験
  • スポーツ推薦入学試験
  • スポーツ推薦Ⅱ期入学試験
  • 総合型選抜(国際経済学科)
  • 総合型選抜(ネットワーク情報学部)
  • 総合型選抜(異文化コミュニケーション学科)
  • 外国人留学生入学試験
  • 付属高等学校推薦入学試験
  • 編入学試験
  • 学士入学試験
それぞれの選抜方法について詳しくは、大学公式ホームページの入試制度(入試方式から選ぶ)をご確認ください。

専修大学の入試科目別の出題範囲とその対策

専修大学の入試対策をするためには、試験問題の特徴や傾向をつかんでおくことが大切です。ここでは、一般選抜(前期入学試験)での試験問題の特徴をご紹介します。

英語の対策と勉強法

英語は大問が5~6問程度の構成で、試験時間は60分です。長文問題や空欄補充問題、整序問題、会話文問題などが出される傾向にあります。

毎年、語法・語彙に関する問題が出されるため、単語集や問題集で対策しておきましょう。新聞などで、時事問題について日頃から触れておくことも重要です。

数学の対策と勉強法

数学は大問3つの構成で、試験時間は60分です。基礎問題が中心に出されるため、教科書の内容をしっかり学習しておくことが求められます。また、記述式で部分点も期待できるため、答案を丁寧に作成することを心がけてください。

国語の対策と勉強法

国語は大問が2つの構成で、試験時間は60分です。ネットワーク情報学部のみ、大問2の解答は不要となります。現代文と古文が出題され、難易度は標準レベルです。

現代文は答えが問題文中に書かれていることが多いため、丁寧に読み込む力が重要です。古文は読解問題だけでなく、文学史や文法などの知識問題も出されます。基本単語や用語、文法を確実に覚えておきましょう。

日本史の対策と勉強法

日本史は大問が3つの構成で、試験時間は60分です。難易度は標準レベルで、すべてマーク解答方式となっています。全時代から出題されますが、近・現代史が多く出題される傾向にあります。

用語をただ暗記するだけでなく、時代背景をきちんと理解し、日本と深いかかわりのある国についても押さえておくことが重要です。

世界史の対策と勉強法

世界史は大問が3つの構成で、試験時間は60分です。正誤問題が中心で、すべてマーク解答方式となっています。

あらゆる時代・地域からまんべんなく出題されるほか、イラストや地図などが使われる問題もあります。基礎的な事項を幅広く押さえつつ、過去問で形式に慣れておきましょう。

専修大学試験の概要


ここからは、専修大学試験の概要を解説します。

出願資格について

専修大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。ここでは、一般選抜における出願資格から一部をご紹介します。

  1. 高等学校または中等教育学校を卒業した者および入学年の3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
参照:専修大学 2025(令和7)年度 入学試験要項(PDF)

上記出願資格の3は、さらに細かく定められています。詳細については、最新の要項をご確認ください。

入試日と出願の受付期限

入試日と出願期間は、選抜方法によって異なります。ここでは、2025年度の一般選抜の日程をご紹介します。

入試方式出願期間試験日
スカラシップ入学試験

 

郵送:2025年1月4日(土)~1月22日(水)消印有効2025年2月1日(土)・2日(日)
前期入学試験郵送:2025年1月4日(土)~1月31日(金)消印有効2025年2月9日(日)・10日(月)・12日(水)・13日(木)
後期入学試験郵送:2025年2月15(土)~2月24日(月)消印有効

窓口:2025年2月25日(火)生田キャンパス

2025年3月3日(月)

参照:専修大学 2025入学ガイド

入試科目や配点

ここからは、専修大学の入試科目や配点をご紹介します。今回取り上げるのは、2025年度の一般選抜(前期入学試験・全学部入学試験)の内容です。なお、以下のデータはすべて2025年4月22日現在のものです。

教科科目配点
国語現代の国語

言語文化

(漢文を除く)

100点
日本史歴史総合,日本史探究1科目選択100点
世界史歴史総合,世界史探究
地理地理総合,地理探究
政治・経済公共,政治・経済
数学数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学A,数学B(数列),数学C(ベクトル)
英語英語コミュニケーションⅠ

英語コミュニケーションⅡ

英語コミュニケーションⅢ

論理・表現Ⅰ

論理・表現Ⅱ

論理・表現Ⅲ

100点
合計300点

参照:専修大学 2025(令和7)年度 入学試験要項(PDF)

ネットワーク情報学科は、上記3教科に加え、大学入学共通テストの「数学Ⅰ,数学A」の受験が必須です。さらに、国語の配点は60点で、現代文のみが合否判定に使用されます。

また、英語外部試験によって「英語」の受験が免除される場合があります。詳しくは、最新の要項をご確認ください。

出願者数や合格者数のデータ

専修大学の出願者数や合格者数は、以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2024年度一般選抜(前期入学試験・全学部入学試験)の結果です。

学部出願者数受験者数合格者数実質倍率
経済学部1,6281,5346592.3
法学部1,3891,2874492.9
経営学部9578883272.7
商学部9969132353.9
文学部1,9711,8437202.6
人間科学部7687092752.6
国際コミュニケーション学部7757252642.7
ネットワーク情報学部188170543.1

参照:専修大学 2025入学ガイド

専修大学の受験料と学費目安

専修大学の入学検定料は1日35,000円で、受験日数によって金額が変わります。同一年度内に複数日受験する場合、2日目以降の入学検定料は10,000円です。

入学金は200,000円、年間の授業料は学部によって異なり、750,000円~926,000円です。そのほかの費用として、1年次には以下が必要になります。

  • 施設費:230,000円~250,000円
  • 教育充実費:20,000円~90,000円
  • 自治会費:4,000円
  • 育友会費:10,000円
  • 校友会入会金:10,000円
参照:専修大学 学部の学費|専修大学

専修大学卒業後の進路

専修大学の2023年度卒業生の進路は、いずれの学部でも大半が就職しており、進学者はごく少数にとどまっています。全体的に就職率が高く、就職率100%の学部・学科も多く見られます。

各学部の就職状況を業種別に見ると、「卸・小売」や「教育・公務」など、さまざまな業種での就職実績があります。その一方で、ネットワーク情報学部は「情報通信」への就職者が大半を占めています。

専修大学が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ

専修大学のオープンキャンパスは、以下の日程で開催が予定されています。

日程場所
2025年3月20日(木・祝)
10:00~15:00
生田キャンパス
2025年6月15日(日)
10:00~15:00
生田キャンパス
2025年7月13日(日)
10:00~15:00
神田キャンパス
2025年8月2日(土)・3日(日)
10:00~15:00
生田キャンパス
2025年8月23日(土)・24日(日)
10:00~15:00
神田キャンパス

講座説明やキャンパス見学、個別相談など、さまざまなプログラムが予定されているため、専修大学の受験を考えている方は足を運んでみるとよいでしょう。

なお、参加には予約が必要です。オープンキャンパスの詳しい内容や予約開始時期については、専修大学オープンキャンパス2025特設サイトで、最新の情報をご確認ください。

専修大学に合格するための勉強方法


ここからは、専修大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

専修大学に入るにはどのような対策をすればいい?

専修大学の偏差値は52~65、大学入学共通テストの得点率は60~84%で、やや難レベルといえます。

専修大学は準難関大学を表す「日東駒専」のうちの1校で、簡単に入れる大学ではありません。1問のミスが合否を左右する可能性もあるため、丁寧に解くことを心がけましょう。

また、入試方式によっては、自分が得意とする科目の配点が高くなります。自分の学力や得意科目を把握して、自分にとって有利な選抜方法を選ぶのも重要です。

受験期の過ごし方と勉強のコツ

高校3年生の1年間は、合否に直結するとても大切な期間です。計画性とスケジュール管理を徹底して行えるかどうかで、合否は大きく左右されます。

効率的に学習を進めるために、以下の学習計画を参考にしてみてください。

  • 春(4~5月):基礎学習を徹底して行う時期です。特に英語の単語や国語のことわざ、慣用句などは、ここでしっかり学習しておきましょう。
  • 夏(6~8月):夏休みは、苦手分野をなくすことに注力する期間です。「週に○ページ問題集を進める」など、短期間の目標を設定するとモチベーションを維持しやすくなります。
  • 秋(9~11月):基礎固めを完璧にして、知識のアウトプットを訓練する期間です。応用問題にも取り組み、間違えた問題については、間違えた理由や対処法などをしっかりと考えましょう。
  • 冬(12月~):過去問演習を中心に行い、受験本番に備えましょう。このとき、本番どおりの時間に沿って行うことで、入試当日のシミュレーションになります。過去問を解くだけではなく、解答や解説を見て、復習が必要な箇所がないか確認することも大切です。

専修大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

専修大学は、MARCHなどの上位大学を第一志望とする方が滑り止めとして受験するケースも多く、近年は難易度が高まっています。独学での受験勉強で合格を目指すには、計画性や実行力、勉強を継続する強い意志などがないと厳しいでしょう。

専修大学合格を目指して効率よく学習を進めるには、プロの指導を受けられる予備校を利用するのがおすすめです。近年の出題傾向や入試情報などのデータを持つ予備校に通えば、効率的に入試対策ができるでしょう。

予備校には、大勢のライバルたちと競いながら学力向上を目指す集団授業や、少人数で細やかな指導が受けられる個別指導など、特徴の異なる授業形態があります。

自分に合う予備校を選ぶことで、より高い学習効果が得られます。大学受験に向けた予備校選びでは、予備校の特徴を十分に比較検討することが大切です。

四谷学院のカリキュラムのご案内

四谷学院独自の「ダブル教育」なら、効率的な学習が実現できます。以下で、ダブル教育を構成する2つの要素を詳しく見ていきましょう。

科目別能力別授業

一般的な予備校の集団授業では、志望校や入塾テストの総合得点でクラス分けが行われていることがほとんどです。この場合、個々の得意不得意は考慮されないため、得意科目は物足りず、苦手科目はついていけないという事態に陥ってしまうことがあるでしょう。

一方で、四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けを行うのが特徴です。自分の学習レベルに合った授業を受けることで、より理解力を高められます。

55段階個別指導

知識の定着には、講師の説明を聞いているだけの集団授業は不向きといえます。授業を聞いているだけで、「自分はわかっている」と思い込んでしまうケースがあるためです。

対して、四谷学院の55段階個別指導は、生徒の理解度に合わせて段階的に演習問題に取り組みます。これにより、知識の定着を実感しやすいでしょう。

マンツーマンで、プロの講師による丁寧な指導が受けられるため、受験に必要な「解答力」を高められます。

専修大学に合格するには丁寧に解く力が重要!

【専修大学の入試概要】

  • 入試方式が多彩で、得意科目の配点が多くなる入試方式もある
  • マーク解答方式がほとんどだが、科目によって記述式もある
  • 難易度はやや難レベル

【専修大学の入試データまとめ】

  • 2025年度一般選抜(前期入学試験・全学部入学試験)では、実質倍率が2.3~3.9倍

【勉強方法まとめ】

  • 教科書や資料集を丁寧に読み込み、基礎知識を定着させる
  • スピードも求められるので、過去問で練習しておく

全国的な知名度も高い専修大学は、少人数制の教育を行う大学です。学生一人ひとりへのフォロー体制が充実しており、就活でも充実したサポートを受けることができます。

専修大学に合格したい方には、「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」とを組み合わせた、四谷学院のダブル教育がおすすめです。

自分のレベルに合った授業を受けることで学習効果を実感し、効率的に合格を目指せます。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2025年4月22日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

競争率が高い大学に合格するには、自分に合ったスタイルの予備校を選ぶことが大切です。

パンフレットやインターネットだけではわからない情報もあるため、予備校の説明会・相談会に足を運んでみましょう。実際の授業や講師の雰囲気を知ることで「ここで頑張りたい」と思える予備校を見つけられる可能性が高まります。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会に参加する際のチェックポイントを解説しています。ぜひご一読ください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

大学受験合格ブログ編集部A

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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