専修大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説
公開日:2020/05/15
最終更新日:2021/04/20
関東の中堅大学の総称である「日東駒専」の1つである専修大学は、歴史ある大学。全国的な知名度も高いです。
そこでこの記事では、専修大学に設置されている学部・学科の特色や難易度、入試概要をご紹介します。また、専修大学合格のための勉強ポイントについても解説するので、専修大学の受験を予定している方は、ぜひチェックしてみてください。
※本記事に記載されている情報は2020年5月15日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
専修大学の学部・学科と特色
1880年に創立した専修大学は「報恩奉仕」を建学理念に掲げており、「質実剛健・誠実力行」を学風としています。どんな困難があっても学窓の灯りを絶やさないその精神は、教育の基本と言って良いでしょう。
そんな専修大学は、少人数教育を実践しているのが特徴。実際に学生数は約17460人(2020年5月時点)と、有名大学の中では少ない部類に入ります。
近年は就活のサポートが充実しているのも特色で、受験生の人気が高いのはもちろん、在学生の満足度が高い大学でもあります。
専修大学の学部・学科
専修大学に設置されている学部・学科について、簡単にご説明します。
経済学部
経済学部に設置されている学科は、以下の3つ。現代経済学科と生活環境経済学科は2020年4月に開設された新しい学科です。
・現代経済学科
・生活環境経済学科
・国際経済学科
現代経済学科は4つのプログラムが用意されており、金融や経済政策などから、自分の興味のある分野を専門的に学ぶことができます。それに対して生活環境経済学科は、雇用などの身近な環境にある経済について学びます。
国際経済学科では海外特別研修や海外留学などを通して、グローバルな学びができるのが特徴です。
法学部
法学部に設置されている学科は、以下の2つ。
・法律学科
・政治学科
それぞれ3つのコースがあり、専門分野を詳しく学べるのが特徴の法学部。教師が少人数クラスを担当しているアカデミックアドバイザー制度が導入されているので、分からないことがあればすぐに解決できるのはもちろん、進路相談などもできるのが大きなメリットと言えるでしょう。
経営学部
経営学部に設置されている学科は、以下の2つ。
・ビジネスデザイン学科
・経営学科
2019年に新設されたビジネスデザイン学科は、近年多様化するビジネスに対応できるように、「ビジネス創造」にスポットを当てた学科です。経営学科では企業側の考えを学ぶことができ、どちらの学科でも理論と実践の2つを大切にしています。
商学部
商学部に設置されている学科は、以下の2つ。
・マーケティング学科
・会計学科
経済学部や経営学部と異なり、より身近なモノとお金の流れを学ぶことができる学科。2020年からはカリキュラムが一新され、ビッグデータやAI分析などの、近年社会で活用できる知識を得ることができます。
文学部
文学部に設置されている学科は、以下の7つ。
・日本文学文化学科
・英語英米文学科
・哲学科
・歴史学科
・環境地理学科
・人文・ジャーナリズム学科
・ジャーナリズム学科
※日本学科は、2020年度から国際コミュニケーション学部日本語学科に再編されています。
文学部で最も重要視しているのは「オリジナル」。歴史や文学などの原点を知ることから、本質を見抜く力を身に付けることができます。実習や調査が多い学科でもあるので、学問を肌で感じられるでしょう。
人間科学部
2010年に創設された人間科学部に設置されている学科は、以下の2つ。
・心理学科
・社会学科
1年生からゼミナールで少人数制の教育が受けられる人間科学部。実験や実習を重視している学部で、学問に対する積極性やディスカッションの能力が身につきます。
国際コミュニケーション学部
2020年4月に新設された国際コミュニケーション学部に設置されている学科は、以下の2つ。
・日本語学科
・異文化コミュニケーション学科
「国際化の進む日本国内で」 「日本から海外に向かって」の2方向からグローバル化に対応できる人材を育てる学部。校舎にあるグローバルフロアでは異文化交流イベントなどが開かれており、国際理解と広い視野を養うことができます。
ネットワーク情報学部
ネットワーク情報学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。
・ネットワーク情報学科
IT技術が台頭してきている近年、最も社会での需要が高いと言っても良い学部。最新技術の知識と実践力を身に付け、高度な技術力のある人材を養成します。
専修大学の入試概要
受験生が、必ずチェックしておきたいのが入試方式。入試方式の選択で、合否が変わるということもあります。ここでは、専修大学の入試方式や合格最低点などをご紹介します。
専修大学の入試方式
専修大学の入試方式は、大きく以下の4つに分かれており、そこからさらに細かく方式が分かれています。それぞれの違いを知って、自分にはどの入試方式が適しているかを考えましょう。
・スカラシップ入学試験
「奨学生入学試験」のこと。英語、国語、選択科目の3教科の合計得点で合否が判定されます。全国17都市で開催されるので、地方在住でも受験しやすいメリットがあります。
・全国入学試験
1回の試験で全学部・全学科が併願できる入学試験。こちらも英語、国語、選択科目の3教科の合計得点で合否が決まり、全国17都市で開催されます。
・全学部統一入学試験
全国入学試験と似ている入試方式。1回の試験で全学部・全学科が併願でき、こちらも英語、国語、選択科目の3教科の合計得点で合否が決まります。ただしこちらは開催される都市が全国12箇所なので、注意が必要です。
・学部個別入学試験
学部が独自に作成した試験問題で受験する入試方式。学部によって得意科目や英語を重視する配点になっているので、何か突出してできる科目がある場合はかなり有利に働きます。それぞれの学科でどのような入試方式を導入しているかは、以下をご覧ください。
各学部の試験科目
専修大学には様々な入試方式があるので、どの科目を受験したら良いのか混乱してしまう方も多いでしょう。ここでは、学部個別入学試験の中でも受験者数が最も多い3教科同一配点(A方式)においての受験科目をご紹介します。
教科 | 配点 | 試験時間 |
英語 | 100点 | 60分 |
国語 | 100点 | 60分
※ネットワーク情報学科は50点。現代文のみを判定に使用します。 |
日本史B | 100点
|
60分(いずれか1科目選択) |
世界史B | ||
地理B | ||
政治・経済 | ||
数学Ⅰ・Ⅱ・A | ||
倫理
※人間科学部社会学科と文学部(環境地理学科以外)でのみ選択可能 |
また、専修大学では指定の英語外部試験で一定のスコアや級以上を獲得している場合、受験科目から「英語」が免除されるシステムを導入しています。スコアや級によって80点か100点に換算されますし、申請した上で英語を受験するとより高い得点で合否を判定してくれるので、取得している人は利用するのがおすすめです。
基準スコアなど詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
英語外部試験が利用できます!
各科目の出題傾向
専修大学の入試難易度は標準レベルです。さらに、各科目の出題傾向を知っていればさらに効率良く学習できます。ここでは、専修大学の各科目の出題傾向をご紹介します。
英語
英語は、試験時間が60分で大問が5問出題されます。長文問題のほかに頻出問題は、文法、語彙問題、整序問題の3つです。
数学
ネットワーク情報学部以外の学部で行われる数学の試験では、基礎問題がほとんど。たまに応用問題も出題されますが、結果よりも推論過程が重視されます。対してネットワーク情報学部の試験では、長文の文章題が出題されることがあるので要注意。
国語
現代文、国語常識、古典の3つが出題されます。基礎レベルの問題がほとんどで、答えが問題文中に書かれていることが多いので、丁寧に読み込む力が重要です。
日本史
時代の偏りはなくまんべんなく出題されますが、特に国際関係を含む近・現代史は要チェック。難問や奇問などは出題されないので、教科書や資料集をベースに勉強しておけるといいですね。
世界史
マーク方式で行われる世界史も基本知識が問われるので、教科書や資料集を読み込むことが重要です。センター試験と似ているので、センター試験対策と並行して行うのも良いでしょう。
地理
基本的な統計データや地名の知識が問われます。近年は環境問題や地形図・統計問題、外国を中心とした地誌問題が頻出しています。
公民
政治経済は全てマークシート方式ですが、倫理においては1問だけ論述があるので対策が必要です。東洋思想を含めて出題に偏りがないため、まんべんなく学習しておく必要があります。
専修大学の合格最低点と平均点
全国入学試験での各学部の合格最低点、受験者平均点をご紹介します。なお、以下は2019年度のデータです。最新の情報は大学ホームページで必ずご確認ください。
学部 | 学科 | 合格最低点 | 受験者平均点 |
経済学部 | 経済学科 | 197 | 165.5 |
国際経済学科 | 196 | 167.0 | |
法学部 | 法律学科 | 201 | 172.3 |
政治学科 | 217 | 182.0 | |
経営学部 | 経営学科 | 197 | 165.2 |
ビジネスデザイン学科 | 188 | 151.7 | |
商学部 | マーケティング学科 | 200 | 163.9 |
会計学科 | 205 | 165.0 | |
文学部 | 日本語学科 | 196 | 157.2 |
日本文学文化学科 | 199 | 165.5 | |
英語英米文学科 | 223 | 199.1 | |
哲学科 | 187 | 165.5 | |
歴史学科 | 197 | 170.5 | |
環境地理学科 | 187 | 157.8 | |
ジャーナリズム学科 | 192 | 161.8 | |
人間科学部 | 心理学科 | 211 | 169.3 |
社会学科 | 199 | 172.4 | |
ネットワーク情報学部 | ネットワーク情報学科 | 191 | 149.7 |
専修大学に合格するための勉強方法
ここからは、合格に必要な勉強ポイントや受験期の過ごし方をご紹介します。
専修大学に入るには、何をすればいい?
上述したように、専修大学の入試問題は基礎〜標準レベルがほとんどです。しかし、難易度がそれほど高いわけではないからこそ、合格最低点は7割程度と高め。1問のミスが合否を分ける結果にもなり得るので、丁寧に解くことを心掛けましょう。
また、受験方式によっては自分の得意科目の配点が多くなります。自分の学力や得意科目を把握して、自分が有利に戦える受験方式を選ぶのも重要です。
受験期の過ごし方
高校3年生の1年間は、合否に直結するとても大切な期間。計画性とスケジュール管理を徹底して行えるかどうかで、合否は大きく左右されます。効率的に合格を目指すために、以下を参考にしてみてください。
・春(4〜6月):基礎学習を徹底して行う時期。特に英語の単語や選択科目の用語、国語のことわざや慣用句などはここでしっかり学習しておきましょう。
・夏(7〜9月):夏休みは苦手分野をなくす期間。これまでの総復習をして、苦手分野をなくしておきましょう。
・秋(10〜12月):知識のアウトプットを訓練する期間。英語の長文読解など、知識の応用問題にも取り組みます。
・冬(1月〜):過去問演習を中心に行い、受験に備えましょう。本番通りの時間で行うことで、入試当日のシミュレーションになります。
勉強ポイント
各科目の勉強ポイントは、以下の通り。
・英語:マークシート方式ではありますが、2問が読解問題なのである程度の読むスピードが要求されます。
・国語:基礎レベルなので、ことわざや慣用句、古文の語句の意味などをしっかり学習しておきましょう。
・数学:論理的な推論がなされていれば部分点がもらえるので、基礎を徹底しておくと良いでしょう。また、何を問われているのかを理解し、分かりやすく解答する力も重要です。
・地理・歴史・公民:基本的な知識を問われる問題がほとんどなので、用語集や単語集、教科書や資料集を中心に演習しましょう。
四谷学院のカリキュラムのご案内
四谷学院独自の「ダブル学習システム」なら、効率の良い学習を実現できます。以下で「ダブル学習システム」を構築する2つの要素を詳しく見ていきましょう。
科目別能力別授業
一般的な予備校の集団授業は、模試などの総合得点でクラス分けが行われていることがほとんどです。しかしそれだと得意科目はもてあまし、苦手科目はついていけない。という事態に陥ってしまうことも。
対して四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けを行っているのが特徴です。自分の学習レベルに合った授業を受けることで、より深い理解が可能になりますし、各科目における自分の学習レベルを正確に把握できます。成績を上げるために必要なことが明確になるので、効率の良い学習が可能になるのです。
55段階個別指導
知識を定着させるためには、実は集団授業だけでは不十分です。聞いているだけだと「自分は分かっている」と思い込んでしまうことが多々あるのです。そこで必要なのは、知識のアウトプット。
四谷学院の55段階個別指導は、生徒の理解度に合わせた演習問題を行えるシステムなので、確実に知識が定着します。マンツーマンで丁寧に指導するので、受験に必要な「実践力」を身に付けられるのが大きなポイントです。
専修大学は基礎を徹底して行うことで合格を目指せる
【専修大学の入試概要】
・得意科目の配点が多くなる入試方式もある
・マークシート方式がほとんどだが、科目によって記述式もある
【専修大学の入試データまとめ】
・合格最低得点率は70%程度と高め
【勉強方法まとめ】
・教科書と資料集を丁寧に読み込み、基礎知識を定着させる
・読解スピードも求められるので、過去問で練習しておくと良い
全国的な知名度の高い専修大学は、少人数制を敷いている大学。学生一人ひとりへのフォロー体制が充実しており、就活でも充実したサポートを受けることができます。
そんな専修大学に合格したい方は、四谷学院の「科目別能力別集団授業」と「55段階個別指導」を組み合わせたダブル教育システムを利用するのがおすすめ。自分のレベルを知ることで教育効果を実感し、効率的に合格を目指すことができます。気になった方はぜひ、四谷学院への入学をご検討ください。
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