ICU(国際基督教大学)の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2020/05/22
最終更新日:2020/05/21


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皇族の佳子様が入学したことでも話題になった、ICU(国際基督教大学)。外国語学習に力を入れており、講義の約3割が英語で行われているなど、グローバルな学びができると人気の大学です。そんなICUは、入試が日本の他大学と比べて特殊。

そこでこの記事では、ICUの入試概要を解説します。求める人材や難易度、入試方式、科目別の試験問題の特徴などをご説明します。ICU受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2020年5月22日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

ICU(国際基督教大学)で問われる能力と難易度

1949年創立のICU(国際基督教大学)は、キリスト教の理解と普及を目的に米国式リベラル・アーツ・カレッジの方式を踏襲して作られた大学です。数多くの著名人を輩出しており、近年では秋篠宮佳子様が入学したことでも話題になりました。

そんなICUは、キリスト教大学としての歴史を今なお色濃く残しており、「地球市民」や「国際的社会人」として人類の平和に貢献することを理念に掲げています。日本の他大学では体験できないような講義も行われているので、グローバルな人材を目指す方にはぴったりの大学だと言えるでしょう。

 

ICUはどんな人材(学生)を求めているか?

ICUがHPにて公開しているアドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)は、以下の4つ。

・文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心と創造力
・的確な判断力と論理的で批判的な思考力
・多様な文化との対話ができるグローバルなコミュニケーション能力
・主体的に問題を発見し、果敢に問題を解決してゆく強靭な精神力と実行力
(引用元:ICU 教育方針

ICUは国際社会で活躍できる人材の育成を目標としているため、学問への積極性や新しい考えや知識に対する柔軟性を重視しています。なかでも注目して欲しいのが、「文系・理系にとらわれない」という部分。ICUの入試方式にも影響を与えている「科目の垣根を越えた学問」は、ICUのリベラルアーツを象徴しています。

 

ICUの難易度は?

関東の難関大学が「早慶上理ICU」と総称されていることからも分かるように、ICUの難易度は高め。「THE世界大学ランキング日本版2019」において、私立大学内では総合1位、国公立を含めた中では11位を獲得するなど、世界から見ても名門大学だということが分かるでしょう。

偏差値は65程度ですが、ICUの入試は特殊です。偏差値だけでは判断できない、ということを理解しておきましょう。

 

ICUの入試の特徴

ICUの入試は特殊であると上述したように、他大学の入試対策と同じように対策をしてICUの入試に臨むと、全く点数がとれない可能性が高いでしょう。それは、ICUが単純な学力だけではなく、科目の垣根を越えた知識や理解を求めているからです。「リベラルアーツ」と呼ばれるこの教育を取り入れたICUの入学試験は、専用の対策をしておく必要があります。

以下の項でICUの入試についてもっと詳しくご説明するので、チェックしてみてください。

 

ICUの入学試験の概要と詳細


ICUの入学試験は、主に以下の2つがあります。

・一般入学試験
・ICU特別入学選考

特別入学選考とはAO入試のことで、多種多様な才能や経験を持った人が受験し、書類選考と面接で合否が判定されます。

 

一般入試の2つの方式【A方式とB方式】

一般的に受験生が選ぶ入試方式が、一般入試。ICUの一般入試には2つの方式があり、それぞれ試験科目が異なります。以下でその違いを確認しておきましょう。なお、A方式とB方式は併願可能です。

・A方式
A方式の試験科目は、以下の通り。250点満点で合否が判定されます。合格最低点は、2019年度の入試では146.1点、2018年度の入試では137.0点と、例年6割程度です。

科目 試験時間 配点
人文・社会科学 80分 80点

※いずれか1科目を選択

自然科学
総合教養【ATLAS】(リスニングを含む) 80分 80点
英語(リスニングを含む) 90分 90点

・B方式
B方式は、試験が1次選考と2次選考の2段階に分かれているのが特徴です。1次選考では総合教育の試験が行われ、1次選考の合格者のみ2次選考に進みます。

科目 試験時間 配点
1次選考 総合教養【ATLAS】(リスニングを含む) 80分 80点
英語
2次選考 個別面接

1次選考の英語はIELTSまたはTOEFLの公式スコアで合否が判断され、合格最低点はIELTSが6.5、TOEFL iBTが79(PBT 550)と定められています。つまり、B方式を受験するためには、あらかじめIELTSまたはTOEFLで基準値以上のスコアを獲得しておく必要があるので、注意しましょう。

 

ICUの入試の特徴と科目別の試験問題の特徴

上でご紹介した入試方式や試験科目から、ICUの入試がかなり特殊であることは分かったと思います。

そこでここでは、それぞれの科目の特徴を解説します。

 

ICUの入試の特徴

ICUの一般入試におけるA方式では、「人文・社会科学」または「自然科学」のいずれか1つを選択する必要があります。しかし、「人文・社会科学」も「自然科学」も一般的な受験科目にはないので、どのような内容なのか想像できない方も多いでしょう。それぞれの試験内容は、以下の通り。

・人文・社会科学
文学、哲学、芸術、宗教、政治、経済、歴史、社会の領域からテーマが出題されます。そのテーマについての資料を読み、それに関する設問に答える方式です。

・自然科学
数学、物理、化学、生物の4分野の中から2分野を選択して解答します。それぞれの出題範囲は、以下の表の通りです。

分野 出題範囲
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)
物理 物理基礎・物理
化学 化学基礎・化学
生物 生物基礎・生物

人文・社会科学が体系的な知識、読解力などを必要とするのに対し、他の大学の受験勉強と同じような対策ができるのが自然科学。文系の方は人文・社会科学を選択するしかないので独自の試験対策が必要ですが、理系であれば選択科目についてはそこまで難しく考える必要はないでしょう。

 

総合教養ATLAS(マーク式80分80問)

ICUの入試の中でも一際独特なのが、総合教養【ATLAS】。リベラルアーツのベースである人文科学、社会科学、自然科学の3要素が統合されており、「数量的領域」「言語的領域」「分析的領域」に加えて「講義を聴く」力が求められる科目です。具体的な試験の流れは、以下の通り。

まず始めに「人文・社会科学」または「自然科学」(いずれか1科目)に関する15分ほどの講義を聴き、講義の内容に関する論文を読み、それぞれの設問に回答します。

これは、ICUで行われているリベラル・アーツの授業を疑似体験するような試験方式。与えられた資料や講義に対しての判断力、思考力、柔軟な問題解決能力が問われます。IQテストのような試験だと、イメージするとわかりやすいかもしれません。

 

英語

「ICUは英語ができないと入学できない」というイメージを抱いている人が多くいますが、英語でものを考え、英語で回答する能力が問われるICUの英語の難易度は、とても高いというわけではありません。それでもICUの入試における英語が難しいと言われている理由は、語彙力のレベルの高さと、リスニングの比重の大きさの2つ。

試験はリスニング30分、リーディング60分の2つのパートに分かれており、リスニングの分量が多いのが特徴です。さらに、リスニング内の会話や講義は1度しか流れないので、高いリスニング能力が必要になります。

とはいえ、設問自体は他大学でも出題されるような形式なので、語彙の学習とリスニングの訓練を徹底して行えば十分に対策は可能でしょう。

 

ICUの募集人員・出願資格

ICU(国際基督教大学)を受験する際には、募集人員や出願資格もチェックしておきましょう。なお、以下でご紹介するのは2020年度の一般入学試験におけるデータです。

 

募集人員

ICU(国際基督教大学)が募集しているのは300名。そのうちA方式が290名でB方式は10名とされています。しかし同点での合格者や辞退する合格者がいることを見越して300人よりも多く合格者が出されています。

実際に、2020年度の合格者はA方式が397名、B方式で17名でした。

 

出願資格

ICUが定めている出願資格は、以下の3条件のうち、いずれか1つに当てはまっていることです。

1.高等学校または中等教育学校を卒業した者、および受験する年の3月31日までに卒業見込みの者
2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および受験する年の3月31日までに修了見込みの者
3.高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、および受験する年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
(引用元:2020年度 ICU一般入学試験 概要

ただし、上記に当てはまっていなくても、ICUが独自に行っている教養学部入学資格認定を取得すれば受験は可能です。以下のページから、認定を受けられるかチェックしてみてください。
国際基督教大学教養学部入学資格認定について

 

ICUに合格するために有効な試験対策


ICUの試験は独特なので、試験対策をどのように行えば良いのか、悩んでしまう受験生はとても多いのではないでしょうか?

そこでここでは、ICUに合格するために有効な試験対策をご紹介します。

 

身に付けるべき力

ICUの合格を目指すために身に付けるべき力は、大きく分けて以下の3つです。以下を身に付ければ、効率良く合格を目指せるので、自分で学習を進める際には意識してみてください。

・英語対策
ICUの試験において、学習がそのまま得点につながりやすいのが英語です。設問自体の難易度はそこまで高いわけではないので、単語や熟語の学習をやり込んでおけば点数が獲得しやすいでしょう。

さらに、1度しか会話文などが流れないリスニングも、訓練次第で点数を伸ばすことができる分野です。何度も繰り返し過去問やリスニング演習を行うことで、英語に耳を慣らしておきましょう。

・読解力
どの試験方式を選んだとしても、必要になってくるのが読解力。総合教養や選択科目で、テーマに関する論文や論述、資料を読み解く必要があります。

特に「人文・社会科学」ではA4×10枚ほどの論文を読んで設問に解答しなければならないため、読むスピードと正しく理解する力が重要です。

長文に慣れておくのはもちろん、硬めの文章に日ごろから慣れておくことも対策のポイント。

・論文読解のための背景知識
2つ目と少し被りますが、論文の読解を深く正しく行うためには「背景知識」が必要です。つまり、与えられた論文から正しい判断を行ったり、思考を発展させたりするためには、出題分野である哲学や言語、歴史や宗教などの基礎知識が必須だということです。

そのためには、他大学の試験対策はもちろん、読書などから得られる教養が大切だと言えるでしょう。

 

ICUに合格したい方は四谷学院へ

四谷学院には、効率の良い学習を実現する、独自の「ダブル学習システム」があります。ここでは「ダブル学習システム」を構築する、2つの要素を詳しくご説明します。

 

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業とは、科目と能力の2つでクラス分けを行う方式。一般的な予備校で行われている「総合得点でのクラス分け」ではなく、科目ごとに、自分の学習レベルに合ったクラスの授業を受けることで、暇を持て余したり、授業レベルについていけなくなったりすることがありません。

さらに、自分の学習レベルに合った授業を受けることで、理解のスピードが速くなり、結果的に理解が深まるのも、科目別能力別授業のポイント。各科目における自分の学習レベルを正確に把握することで、得意不得意を客観的に捉えられる利点もあります。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業と併用して行うのが、55段階個別指導。「知識のインプット」を行う集団授業に対し、「知識のアウトプット」を行います。実は、知識はインプットしただけでは活用できないケースがほとんど。

自分で知識を思い出し、応用し、活用できるようにするためには、繰り返しの訓練が必要です。

四谷学院の55段階個別指導はマンツーマンで「理解」「実践」を繰り返し行うので、知識の定着を効率良く図ることができます。生徒の理解度に合わせた演習問題を行い、着実なステップアップを目指します。

 

ICUに合格するためには独自の試験対策が必要

ICU(国際基督教大学)の入試概要】
・一般入試はA方式とB方式の2種類
・出題方式はかなり特殊
・設問自体の難易度はそれほど高くないが、知識量が必要

【ICU(国際基督教大学)の入試データまとめ】
・合格最低得点率は60%程度
・英語は学習が得点に結びつきやすい

【ICU(国際基督教大学)まとめ】
・入試問題が独特なので、予備校の対策クラスなどで独自の対策が必要
・読解力や思考力が必要になるので、過去問で訓練しておくと良い

世界的に評価の高いICU(国際基督教大学)は、国内でも珍しいリベラル・アーツ・カレッジ。学部や学科、科目に捉われない体系的な学習をすることで、深い教養を身に付けることができます。

ICUは、自分1人で入試対策を行うのがかなり難しい大学でもあります。四谷学院の「科目別能力別集団授業」と「55段階個別指導」を組み合わせたダブル教育システムを利用し、効率良く合格を目指しましょう。体験授業もご用意しています。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2020年5月22日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


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