記憶の仕組みを知っている浪人生は受験に強い
公開日:2017/10/09
最終更新日:2022/10/31
こんにちは、四谷学院で受験コンサルタントをしている山中です。
「やってもやってもすぐ忘れる・・・」「この問題、前もやったのに・・・」こんな悩みを抱えてはいませんか?
人の記憶には「長期記憶」と呼ばれる忘れにくい記憶と「短期記憶」という一時的に保管されるだけの記憶の2種類があります。いわずもがな、受験では多くの記憶を「長期記憶」にすることが勝敗に大きく影響してきます。今日は、その「長期記憶」を得るために必要なことを特別にお話したいと思います。
長期記憶と短期記憶とは?
長期記憶というのは、簡単に言うと「脳に定着していて忘れにくい記憶」のことです。例えば、自分の名前なんかがそうですね。
一方で短期記憶とは、「瞬間的に記憶しただけで、すぐに忘れてしまう記憶」のことです。「一週間前に見たはずなのに単語が思い出せない・・・」というようなものは、短期記憶というわけです。
では、記憶を定着しやすく(長期記憶にしやすくする)するためには、どうしたらいいのでしょうか?
そのカギは「復習」にあります。
受験勉強は復習がポイント
記憶は、何度も何度も時間をおいて繰り返すことで定着します。繰り返すということは、つまり復習するということですね。
一度やっただけで覚えられる人はほとんどいません。
もちろん皆さんもこのことは分かっていると思うのですが、しかし、受験勉強となると復習の時間をしっかり確保できている生徒は少ないです。逆に、復習の時間をしっかり確保している生徒はやはり伸びていきます。
復習方法の詳細や復習の大切は、別の記事でもお話していますので、よければ読んでみてくださいね。
1受験は復習をしないと落ちます
【受験豆知識】記憶の仕組み
豆知識としてお話したいのですが、心理実験でエビングハウスの忘却曲線という実験結果があるのは知っていますか?
これは、人間が覚えたことをどのくらい忘れているのかを時間との関係から調べたものなのですが、
これによると、学習直後は100%覚えていたものが、1日後には26%にまで落ちてしまうそうなのです。しかもこの数字には個人差があまりないと言われています。
つまり、復習して繰り返し学習しないと、やったそばからどんどん忘れてしまうということですね。
受験勉強「やりっぱなし」は厳禁!
受験勉強では、インプットする情報量が膨大ではありますが、少しでも短期記憶から長期記憶へと移していけると良いですね。そのためには復習が欠かせませんから、しっかり「自分の勉強を振り返る時間」を作っていきましょう。復習の方法に迷う場合は、受験コンサルタントの先生に相談できるといいですね。

大学受験合格ブログ編集部
このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。
こんな記事も読まれています
前の記事 » 偏差値40台、E判定から第一志望に現役合格した人がやったこととは?
次の記事 » 運動部の部長を続けながら大学受験を両立 偏差値50から難関国立大に現役合格するには?