弘前大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/07/14

※この記事は約14分で読めます。

こんにちは!四谷学院の奥野です。

弘前大学は、5学部からなる総合大学です。青森県弘前市にキャンパスを構える特徴から、広大な土地に日本最大級の植物園を有したり、以下の4大テーマを大学としての重点分野に位置付け、地域資源を活かした教育研究を推進している特徴があります。

  • 再生可能エネルギー
  • 環境
  • 被ばく医療

この記事では、弘前大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。弘前大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2023年2月20日現在のものです。最新の情報は弘前大学の公式ホームページにて必ずご確認ください。

弘前大学の入試問題で問われる能力

はじめに、弘前大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

弘前大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

弘前大学のAP入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)では、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)と、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)を理解したうえで、以下に掲げる学力・行動力・意欲を有する学生を求めるとしています。

  • 入学後に修める教養教育と専門教育の基礎となる学力
  • 自立した個人として、または多様な人々と協働して、国際社会や地域社会に参画していこうとする行動力
  • 生涯にわたって知的好奇心を持ち続け、知的・人格的に成長していこうとする意欲

引用:弘前大学 アドミッション・ポリシー(AP)

弘前大学の入学者受入れ方針で示す3つのキーワード(学力・行動力・意欲)は、以下2つの要素に分類できます。

  • 学力:入学時に学生が身につけておくべき力
  • 行動力・意欲:卒業時に学生が身につけておくべき力

弘前大学がこれらの要素を大切にする理由は、大学教育を効果的に実践し、学生を主体的で能動的な知的探究者として社会に送り出していくためには、学生が入学前に身につけてきた学力の芽を大きく育て、花開かせることが重要だと考えているからです。

なお、学生が入学時に身につけておくべき力は、初等中等教育において身につけるべき「学力の3要素」となります。

① 基礎的な知識・技能
② 知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力
③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

弘前大学の入学者選抜では、この「学力の3要素」を多面的かつ総合的に評価します。

弘前大学への入学を希望する方は、入学者受入れの方針に関連するカリキュラム・ポリシーとディプロマ・ポリシーも弘前大学の公式ホームページよりご確認ください。

弘前大学入試の特徴

弘前大学は、国立大学です。そのため、大学入学共通テストを受験後、一般選抜に臨む方法が中心となります。ただ、それ以外にも、総合型選抜など多彩な入学試験が実施されています。それぞれの概要を紹介しましょう。

一般選抜(前期・後期)

大学入学共通テストで大学から指定された教科・科目を受験後、個別学力検査を受験する選抜方法です。前期日程と後期日程があります。

前期日程は全5学部で実施され、医学部医学科では、2段階選抜が行なわれます。後期日程は、小学校コース以外の教育学部と医学部では実施されません。注意しましょう。

総合型選抜

大学入学共通テストを免除する総合型選抜Ⅰと、免除されない総合型選抜Ⅱがあります。

総合型選抜Ⅰは、人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学生命科学部で実施されます。一方で、総合型選抜Ⅱは、教育学部、医学部の医学科・保健学科、農学生命科学部の生物学科・分子生命科学科での実施です。

出願要件や提出書類、選抜方法などは、各学部学科で異なります。

その他の選抜

社会人選抜、私費外国人留学生選抜が行なわれています。

弘前大学の受験を考えている場合は、いずれも最新の学生募集要項を必ずご確認ください。弘前大学ホームページにて入学者選抜要項などの閲覧が可能です。

弘前大学入試の概要

ここからは、弘前大学の入試概要を解説します。

出願資格について

弘前大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。ここでは一般選抜での出願資格を一部ご紹介します。

一般選抜での出願資格は、大学が指定した大学入学共通テストの教科・科目をすべて受験し、以下の8項目に該当する人になります。

  1. 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者及び令和5年3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び令和5年3月修了見込みの者
  3. 専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者及び令和5年3月31日までに修了見込みの者
  4. 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者及び令和5年3月31日までに修了見込みの者、又はこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
  5. 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者及び令和5年3月31日までに修了見込みの者
  6. 文部科学大臣の指定した者(昭和23年531日文部省告示第47号)
  7. 高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)による高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧大学入学資格検定に合格した者を含む。)及び令和 5 年3月31日までに合格見込みの者で、令和5年3月31日までに18歳に達する者
  8. 本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、令和5年3月31日までに18歳に達する者

詳細は、弘前大学 令和5(2023)年度 入学者選抜要項(PDF)などでご確認ください。また、一般選抜以外の選抜方法における出願資格も、それぞれの募集要項に記載されています。

試験科目や合格要件

ここからは、弘前大学の学部ごとの試験科目や配点を一部学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、人文社会科学部(文化創生過程・社会経営過程(国語選択))と医学部医学科における一般選抜(前期日程)の内容です。その他の試験内容については、弘前大学 令和5(2023)年度 入学者選抜要項(PDF)にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2023年2月20日現在のものです。

人文社会科学部(文化創生過程・社会経営過程(国語選択))
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 国語

200

国語総合

300

500
地歴 世A、世B、日A、日B、地理A、地理B、から1科目

100

100
公民 現社、倫、政経、倫・政から1科目

100

100
数学 数Ⅰ、数Ⅰ・数A 数Ⅱ、数Ⅱ・数B、簿、情報から1または2科目

※数学と理科から組み合わせて選択

100または200

(数学と理科で300)

300
理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学から1~3科目

※数学と理科から組み合わせて選択

100または200

(数学と理科で300)

外国語 英語

200

英(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現Ⅰ・Ⅱ)

300

500
合計 900 600 1,500
医学部 医学科
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 国語

200

200
地歴

公民

世A、世B、日A、日B、地理A、地理B

現社、倫、政経、倫・政

※地歴と公民から1科目

100

100
数学 数Ⅰ・数Aから1科目

数Ⅱ・数Bから1科目

200

200
理科 物理、化学、生物、から2科目

300

300
外国語 英語

200

200
その他 総合問題(300)

個人面接(200)

500
合計 1,000 500 1,500

出願者数や合格者数のデータ

弘前大学の出願者数や合格者数は以下のようになっています。なお、ここで取り上げるのは2022年度(令和4年度)の結果です。

学部 募集人数 出願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
人文社会科学部 265人 906人 630人 300人 2.1倍
教育学部 160人 711人 472人 175人 2.6倍
医学部 322人 1,246人 1,093人 332人 3.2倍
理工学部 360人 1,423人 937人 390人 2.4倍
農学生命科学部 1,322人 4,938人 3,549人 1,437人 2.4倍

引用:令和4 (2022)年度 弘前大学入学者選抜結果(総括)(PDF)

各科目の試験問題の特徴や難易度

弘前大学の入試対策のために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、弘前大学一般選抜での試験問題の特徴について、一部科目を抜粋してご紹介します。

英語

弘前大学の英語は、試験時間が90分、記述式で大問は4問程度です。
出題傾向と対策のポイントは、標準的な長文読解と英作文を正確かつスピーディーにこなせるようなることになります。また、記述式での出題となるため、基本的な英単語や英文法は、身につけておく必要があります。

国語

試験時間は90分です。3つの大問のなかで、現代文・古文・漢文が1題ずつ出題されています。
選択式のほかに記述式の問題も出題されるため、漢字なども書けるようにしておくことが大切です。また、漢文・古文は得点源にしやすい科目となるため、早い時期から学習に取り組んでおくとよいでしょう。

数学

試験時間90分の記述式です。大問は3つになります。弘前大学の数学は全体的には標準レベルであるものの、幅広い分野から出題される傾向があります。

たとえば、基本的な内容としては、数と式・平方根の計算、指数・対数不等式、数列などから多彩な問題が出題されています。
一方で、少し難易度が上がった標準レベルでは、微分および積分法からの面積、空間ベクトルの成分表示などの出題が多いです。偏りなく幅広い分野の学習をする必要があるでしょう。

弘前大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、弘前大学の入試の偏差値は49~67、共通テスト得点率は51~78%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部 偏差値
人文社会科学部 54~59
教育学部 49~54
理工学部 50~56
医学部 53~67
農学生命科学部 50~56

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

弘前大学に合格するための勉強方法

ここからは、弘前大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

弘前大学に入るには、何をすればいい?

弘前大学の入試は国立大学となるため、一般選抜が中心です。一般選抜の場合、大学入学共通テストを受験後、各学部の個別学力検査に臨む流れになります。また、総合型選抜の場合は、各学部学科によって選抜方法などが異なります。

一部例外もありますが、この記事で紹介した人文社会科学部(文化創生過程・社会経営過程(国語選択)などを見ると、共通テストよりも個別学力検査の配点のほうがおおむね高くなっています。

そこで重要になってくるのが、大学入学共通テスト対策も含め、基礎を徹底すること。さらに、どれだけミスなく解き切るかというポイントです。

多くの受験生は、過去問などから自分が志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強して入試に臨みます。つまり、1つのミスが合否を分ける事態になってしまうのです。

受験期の過ごし方

受験期である高校3年生をどう過ごすかによって、合否の確率が変わるといっても過言ではないでしょう。やみくもに勉強するのでは、あまり効果的とは言えません。年間を通じた長期的なスケジュールを立てて、受験勉強に取り組んでください。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身につける時期。教科書の内容をベースにして丁寧に学習し、苦手分野の洗い出しを行いましょう。暗記ものは単語集や用語集を使い、できるだけ早く取りかかるのがおすすめです。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、自分のペースで学習に取り組み、ぜひ成績アップを狙いましょう。「1日に問題集を10ページ取り組む」というように、短いスパンでスケジュールを組むのも、モチベーションを保つコツです。
  • 秋(10~12月):基礎固めが完璧にできたら、大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固めはもちろんのこと、応用力も磨くことで、個別学力検査対策にも役立ちます。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期。個別学力検査対策には、時間配分も重要なポイントです。試験時間に注意しながらミスなく問題を解くようにし、最後の仕上げをします。過去問を解いて終わり、ではなく、解答や解説を見て復習が必要な箇所がないか確認しましょう。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組む場合は、勉強を続ける強い意志に加え、情報収集力もないと、かなり厳しい戦いになってしまいます。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れないのをご存じでしょうか。

その理由は、多くの予備校が取り入れている集団授業。大手予備校ともなれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることは日常的です。講師の授業を受け身で聞き、なんとなくわかった気になっているだけの場合では、知識が定着しない心配があります。

また集団授業のなかでは、苦手分野が取り残されがちです。授業でわからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなど積極的に取り組まないと、十分な学習の効果が出ない可能性もあります。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。]

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

55段階個別指導の詳細はこちら!

まとめ:弘前大学入試は丁寧に解く力が重要!

【弘前大学の入試概要】

  • 国立大学なので一般選抜が中心。その他、総合型選抜や社会人選抜、私費外国人留学生選抜なども実施されている。
  • 難易度は標準~やや難。

【弘前大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜(前期日程)の学部での実質倍率は2.1~3.2倍(令和4年度)。

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識を十分に身につけ、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ。
  • 時間が足りなくなる科目が多いので、時間配分の練習をしておく。

弘前大学は、難易度は標準からやや難レベルの国立大学です。弘前大学に合格にするには、基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2023年2月20日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会参加が重要!

予備校選びは合否に直結すると言っても過言ではありません。ネットで口コミを調べたり予備校のパンフレットを見たりするだけでは、得られる情報に限界があります。自分に合った予備校を選ぶには、説明会に参加して、ご自身の目で確かめるのが一番!

以下の記事では、予備校の入学説明会について詳しく解説しています。ぜひチェックして、予備校の説明会に参加するときに感じがちな疑問や不安を解消してください。

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