三重大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2024/02/02

※この記事は約14分で読めます。

こんにちは!四谷学院の奥野です。

「三重大学」は、人文学部と教育学部、医学部、工学部、生物資源学部を展開している国立総合大学です。

1949年に三重県で初めての4年制大学として誕生し、現在は共同教育研究施設や病院などの附属施設も設置され、三重県の教育研究の中心的存在となっています。

この記事では、三重大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格に向けた効率的な勉強方法をご紹介します。三重大学の受験を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2023年5月10日現在のものです。最新の情報は三重大学の公式ホームページでご確認ください。

 

三重大学の入試問題で必要とされる能力

まず三重大学が求めている人物像と、入試難易度を解説します。

 

三重大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

三重大学では、学術文化の発信・受信拠点として「人と自然の調和・共生」を大切にしながら、地域に根ざし、世界に誇れる独自性豊かな教育・研究成果を生み出すことを目指しており、以下を教育目標として掲げています。

教育
幅広い教養を身につけるとともに高度な専門知識や技術を有し、国際的な視野を持ち、社会のイノベーションを推進できる人材を育成します。

研究
世界に貢献する特色ある先端研究、地域に根ざしたオンリーワン研究、社会課題の解決につながる応用研究、さらに未来を拓く多様な基礎研究に取り組み、国際性と高い倫理性を備えた研究活動を行います。

社会貢献
豊かで健康な持続可能未来社会の実現を目指し、産学官民の連携を深め、地域との協働・共創の拠点として諸課題の解決に取り組み、それら成果を社会実装することで、社会の発展と活性化に貢献します。

引用:三重大学 | 基本理念及び目標

三重大学の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)では、上記の教育目標を理解したうえで、以下に掲げる基礎学力や意欲、行動力・意欲を有する学生を求めています。

  • 入学後の修学に必要な基礎的知識と技能を有している(知識・技能)
  • ものごとを多様な視点から捉え、論理的に考えることができる(思考力・判断力)
  • 自分の考えを的確に表現し、伝えることができる(表現力)
  • 人や自然に対して関心を持ち、社会に貢献したいという意欲を有している(主体性)
  • 他の人と相互理解を図り協力して、新しい課題に積極的に挑戦しようとする態度を有している(協働性・主体性・多様性)

引用:三重大学 | 入学者受入れの方針 (アドミッション・ポリシー)

上記のアドミッション・ポリシーのほか、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)も定められています。
詳細は三重大学の公式ホームページをご確認ください。

 

三重大学の入試の特徴

三重大学の入試方法は、一般選抜(前期・後期)と学校推薦型選抜が中心です。ここではそれぞれの選抜方法を確認していきましょう。

 

一般選抜(前期・後期)

大学入学共通テストで大学から指定された教科・科目を受験後、個別学力検査を受験する選抜方法です。前期日程と後期日程があります。

前期日程は全5学部で実施され、医学部医学科では、2段階選抜が行われます。後期日程は、教育学部と工学部の一部の学科・コースでは実施されないので注意しましょう。

 

学校推薦型選抜

選抜方法は学部・学科などによって異なります。

例えば、人文学部では推薦の区分がA・B・Cの3つに分かれていますが、実際は学科によって選考方法が異なります。

推薦AとBの選考方法は、調査書と推薦書、志願理由書、課題作文、面接の結果の総合点によるものです。

推薦Cは第1次選考と第2次選考に分かれており、第1次選考では大学入試共通テストの成績に基づいて合格者が決められます。

第2次選考は第1次選考を通過した人に対して行われ、調査書と推薦書、志望理由書、面接の結果を総合して選考されます。

出願要件や提出書類、選抜方法などは、三重大学の公式ホームページでご確認ください。

 

その他の選抜

その他、私費外国人留学生特別選抜や帰国生徒特別選抜・社会人特別選抜があり、また工学部情報工学コースのみ総合型選抜が行われます。

三重大学の受験を考えている方は、いずれも最新の学生募集要項をご確認ください。三重大学の公式ホームページで入学者選抜要項などを閲覧できます。

 

三重大学の入試の概要

ここからは、三重大学の入試概要を解説します。

 

出願資格について

三重大学の出願資格は、入試の選抜方法ごとに異なります。ここでは一般選抜における出願資格を紹介します。

一般選抜に出願することができるのは、以下の項目いずれかに該当し、かつ大学入学共通テストにおいて、三重大学が指定した教科・科目を受験した者です。

(1) 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および入学年3月に卒業見込みの者
(2) 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年3月に修了見込みの者
(3) 学校教育法施行規則(昭和 22年文部省令第11号)第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年3月31日までにこれに該当する見込みの者
(次の①から⑥のいずれかに該当する者)

① 外国において学校教育における 12年の課程を修了した者および入学年3月31日までに修了見込みの者またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
② 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者および、入学年3月31日までに修了見込みの者
③ 専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であること。その他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以降に修了した者および、入学年3月31日までに修了見込みの者
④ 文部科学大臣の指定した者
⑤ 高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)により文部科学大臣が行う高等学校卒業程度認定試験に合格した者および入学年3月31日までに合格見込みの者で、入学年3月31日までに18歳に達する者(同規則附則第2条の規定による廃止前の大学入学資格検定規程(昭和26年文部省令第13号)による大学入学資格検定に合格した者を含む。)
⑥ 本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年3月31日までに18歳に達する者

参考:三重大学 令和5年度 学生募集要項 一般選抜[前期日程・後期日程]

 

試験科目や合格要件

ここからは、三重大学の試験科目を、一部の学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、令和7年度(令和6年度実施)における一般選抜(前期日程)の内容です。その他の試験内容や配点については、三重大学 | 学生募集要項にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2023年5月10日現在のものです。

人文学部文化学科

区分 大学入学共通テスト 個別学力検査
国語 国語 現代の国語、言語文化
地歴

 

公民

地総、地探、歴総・日探、歴総・世探から1または2科目

公・倫、公・政経から1科目

上記から2科目

数学 「数Ⅰ・数A」と「数Ⅱ・数B・数C」
理科 「物基、化基、生基礎、地基」から2科目

または

物、化、生、地から1科目

外国語 英、独、仏、中、韓から1科目 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
情報 情報

医学部医学科

区分 大学入学共通テスト 個別学力検査
国語 国語
地歴

 

公民

地総、地探、歴総・日探、歴総・世探

公・倫、公・政経

上記から1科目

数学 「数Ⅰ・数A」と「数Ⅱ・数B・数C」 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C
理科 物、化、生から2科目 物基・物、化基・化、生基・生から2科目
外国語 英、独、仏、中、韓から1科目 英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
情報 情報
その他 面接

 

出願者数や合格者数のデータ

三重大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2023年度(令和5年度)の一般選抜(前期日程)のデータです。

学部 募集人数 出願者数 志願倍率
人文学部 167人 498人 3.0倍
教育学部 164人 488人 3.0倍
医学部 127人 462人 3.6倍
工学部 222人 529人 2.4倍
生物資源学部 133人 384人 2.9倍

引用:令和5年度 三重大学 一般選抜(前期日程)志願状況

 

各科目の試験問題の特徴や難易度

三重大学の入試対策のために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、三重大学一般選抜での試験問題の特徴について、人文学部の一部科目を抜粋してご紹介します。

 

英語

大問は3問で、試験時間は80分です。難易度と分量は標準的ですが、やや難しい単語が長文問題に含まれている場合があります。問題の種類としては、空所補充や選択式のものもありますが、和訳問題や説明問題が多く、記述力が必要です。

 

国語

大問は4題で、試験時間は120分です。 古文と漢文に加えて、評論1問と小説1問が出題されます。小説には心情説明や漢字の問題も含まれているため、論述問題をしっかり演習しておきましょう。

古文問題は、単語の現代語訳や文法問題、和歌の解釈問題、説明問題が出題されます。
難易度は標準レベルで、知識があれば解ける問題や論述問題が多く出題されます。単語と助動詞、助詞、古文の常識、和歌をしっかりと演習することが大切です。

漢文問題は、漢字の読みや指示語の説明、書き下し文をひらがなで書く問題、内容説明問題が出題されます。知識を問う問題が多いため、問題文をよく理解し、正確に記述するように心がけましょう。

 

数学

大問は3題で、試験時間は120分です。
大問1は、全学部共通で小問集合形式の問題が出題されます。難易度はそれほど高くなく、よく出る単元は「ベクトル」や「三角関数」「確率」などです。
「数列」「微積」「複素数」も頻出します。比較的時間に余裕があるため、落ち着いて正確に解答できるようにしましょう。

 

三重大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、三重大学の入試の偏差値は50~71、共通テスト得点率は53~87%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部 偏差値
人文学部 59~62
教育学部 50~58
医学部 56~71
工学部 54~59
生物資源学部 54~57

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

 

三重大学に合格するための勉強方法

以下では、三重大学に合格するための勉強方法についてご紹介します。

 

三重大学に入るには、何をすればいい?

三重大学は一般選抜が中心で、大学入学共通テストを受験後、各学部の個別学力検査を受けます。三重大学の偏差値は50~71で、学部によって偏差値が異なります。

学部や学科ごとに試験の難易度や内容も異なりますが、まずは基礎をしっかりと固め、ミスを減らして正確に解くことを意識しましょう。

 

受験期の過ごし方

受験期である約1年をどう過ごすかで、合格率が変わるといっても過言ではありません。

漫然と取り組むのではなく、年間を通じた長期的なスケジュールを立てて、受験勉強に臨みましょう。

  • 春(4~6月):この期間は基礎をしっかりと身につけます。教科書の内容をじっくりと学び、苦手な分野を見つけ出しましょう。英単語や文法などの暗記ものは、単語集や用語集を使って重点的に取り組みます。
  • 夏(7~9月):夏休みは、自分で時間を自由に使える貴重な期間です。この期間を有効活用して、苦手な分野を徹底的に克服し、成績アップを目指しましょう。勉強時間やページ数など、短期的なスケジュールを立てて取り組むと、モチベーションを維持しやすくなります。ただし、勉強時間を増やすだけでは、効率的に学習しているライバルに差をつけられてしまいます。夏休み中は長時間集中できるトレーニングをして、100分以上の長い試験時間にも対応できるようにしましょう。
  • 秋(10~12月):大学入試に向けた対策を行うためには、秋から直前期にかけて重点的に取り組むべき科目を優先的に勉強していきましょう。また、応用問題演習、過去問演習に移るタイミングでもあります。問題集は解くだけではなく、復習も大切です。
  • 冬(1月~):試験が迫っている1月は、基礎固めを終えて演習に移る時期です。科目に合わせて勉強量のバランスを整え、過去問を中心に対策を行いましょう。過去問を解くだけでなく、解答や解説を見て復習が必要な箇所を洗い出し、最後の仕上げをします。

 

予備校で勉強する場合

自分で受験勉強をする場合は、勉強を続けるための意欲と、適切な情報を収集する能力が求められます。ただし、「予備校に通っていれば安心」とは言えません。

多くの予備校では集団授業が行われていますが、講師の授業を受動的に聞いて理解した気になってしまうと、知識が定着しない危険性もあります。

そのため、わからなかった部分を自分から講師に質問するような、能動的な姿勢が大切です。

予備校での留意点や注意すべき点については、以下の記事も参考にしてください。

予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

四谷学院の「ダブル教育システム」では、予備校に通う場合に起こりがちな問題をカバーすることが可能です。以下では、ダブル教育システムの2つのポイントを詳しく解説します。

 

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業では、科目と能力の2つの要素でクラス分けされます。

例えば国語の場合、現代文・古文・漢文という分野ごとに生徒の能力を判定し、それに合わせた授業が用意されます。
生徒は自分に合った授業が受けられるため、効率的な学力向上につながります。

また、学期の途中でも生徒の学力に応じて最適な授業を受けられるよう、毎月レベル診断テストを実施しています。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

 

55段階個別指導

55段階個別指導では、受験に必要な知識やテクニックを、段階的に学びやすい順序で並べ替えています。

このプログラムでは、過去の入試問題を分析して、理解に穴がある点や考え方が不完全な点を段階的にチェックし、解答力を向上させます。

これにより中学1年レベルから東大レベルまでの学習範囲を55段階で無駄なく学ぶことが可能です。

また、同じ内容を何回も出題し、難易度を上げながら学力を徐々に高めていくため、本質を理解したうえでの学力向上が期待できます。

55段階個別指導の詳細はこちら!

 

まとめ:三重大学入試はミスなく解ききる力が重要!

【三重大学の入試概要】

  • 国立大学なので一般選抜が中心。その他、学校推薦型選抜や私費外国人留学生特別選抜、帰国生徒特別選抜・社会人特別選抜、工学部情報工学コースのみ総合型選抜も実施されている
  • 難易度は標準~やや難

【三重大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜(前期日程)の学部での実質倍率は2.4~3.6倍(令和5年度)

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識を十分に身につける
  • 併せて時間配分の練習をしておく
  • ミスなく正確に解く

三重大学は国立大学で、入試難易度は標準~やや高めです。合格するためには、基礎をしっかりと理解し、ミスなく問題を解ききる練習を行いましょう。
そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。自分の理解度に合わせた授業を受けられるため、効率良く成績アップできます。気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2023年5月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
https://www.mie-u.ac.jp/

 

失敗しない予備校選びは説明会参加が重要!

予備校選びは、大学受験の合否に大きな影響を与えます。口コミやパンフレットだけでは得られる情報に限界があるため、実際に説明会に参加して、自分の目で確かめることが重要です。

以下の記事では、予備校の入学説明会について詳しく説明しています。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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