大学受験なのにやる気が出ない…モチベ管理は48時間とアンダーマイニング効果!<四谷くん奮闘記⑦>
最終更新日:2022/08/27
四谷くん奮闘記シリーズ
その1 ⇒ 志望校の大学・学部・学科はいつまでに決める?
その2 ⇒ 志望校は何を基準にどう決める?(前編)
その3 ⇒ 志望校は何を基準にどう決める?(後編)
その4 ⇒ 受験勉強の効率が上がる計画の立て方は?
その5 ⇒ 合格者が受験勉強を計画通りに進められた理由は?
その6 ⇒ やる気が出ない受験生がやる気モードになったスイッチは?
その7 ⇒ 今ご覧の記事です
目次
「48時間の法則」でやる気を維持させる!

「スマホの電源も消したし、そろそろ勉強するか」と、今までよりも自然と机に向かえるようになりました!
実は「48時間の法則」といって、何かに感動したり思いついたりしたときに、「48時間以内に行動に移すと、実現・持続できる」と言われているんだ。
思い立ったが吉日、これからも良いと思ったものはすぐに行動を起こしてみよう!

「自分へのご褒美」は、実は「甘い罠」?

ただ、ほかにも「勉強し終わった後のご褒美を決めている」という子や、反対に「やらなかった時の罰ゲームを設定している」友達がいて、僕も試してみようかなと思ってます。

ご褒美を与えても、成果が上がるのは一時的

①永続的にご褒美を設定しなければいけない。
⇒「勉強をすればご褒美がもらえる」という認識ができてしまうと、反対にご褒美がない場面では勉強しようと思わなくなってしまう。
これでは、「勉強のやる気を高める」のには逆効果だと言える。
②ご褒美をグレードアップしていかなければならない。
⇒同じご褒美を続けていると、次第に慣れてしまいやる気が湧きづらくなってくる。
仮に少しずつご褒美の頻度や内容を高めていくとしても、いずれは限界が来てしまう。

これだと学習習慣を身につけるのには役立たないかなぁ。
「強制的に」勉強しても、結果は出しづらい

僕の場合、「赤点になって補習を受けたくない」から、定期試験の1週間前には対策を始めて、試験に臨んでいます。
補習が罰ゲームみたいなもので、それを回避するためにがんばれているから、アメを設定して勉強するよりも向いているのかもしれません!

①「ノルマ」と考えてしまうと、プラスアルファの努力をしなくなる。
⇒罰ゲームを決めるということは、まず「クリアすべき条件」を決めるということ。
その条件を達成したことに満足してしまい、「気づいたら勉強を始めて○時間経っているけど、もう少しがんばるぞ!」や「問題集が△ページ終わったけど、定着するまでもう少し進めておこう!」と、元々の目標にプラスしてがんばろうという気持ちが湧いてこない。
②ちょうど良いムチを考えるのが難しい。
⇒人間、誰しも自分には甘くなってしまうもの。学校の補習のように、強制力を持たせるのがまず難しい。
条件を達成できなくても、「今日は体調が良くなかった」「忙しくてできなかったけど、もう少し時間が確保できれば終わっていた」と、言い訳を探してしまうこともあるでしょう。

その条件をクリアすることが最終目標だったらまだしも、継続してがんばるためには、‟アメとムチ”は逆効果になることもあるんですね。
「○時間勉強する」や「△ページ問題集を進める」と決めても、それが自分にとって学習効果の高い内容だったかはわからないもの。
さらに、試験勉強の話でも、「補習を受けたくない」ではなく、「良い成績を取りたい!少しでも順位を上げたい!」と考える人は、1週間前よりも早く対策を始めているはずだよ。

自発的に行動できる人が結果を出せる!

「自ら進んで行っていることに、対価として報酬が設定されてしまう」と、一時的にやる気や行動は増すけど、その報酬がなくなった途端に今度は急に減ってしまうんだ。

それから1か月くらい経った頃に、もし「今後は掃除してもお小遣いはナシ!」と変わったら、どう感じるだろう?


つまり、志望校合格に向けた勉強も、その途中で一度ご褒美を設定してしまうと、「自ら勉強に取り組んでいた元の自分に戻すのは難しい」ということ。
アメにしてもムチにしても、効果があるのは一時的。受験本番まで毎日コツコツと積み上げていく受験生の方が、間違いなく合格をつかんでいるよ。


一時的にやる気を出せたとしても続かないと意味がないと思うので、やっぱり僕はルーティンをつくって毎日がんばろうと思います。
でも気分が乗らない日は、ダメだとわかっていてもご褒美を求めちゃうこともあるかもしれませんよね?どうしたら良いでしょうか。
でも、その場合は何かを買ってもらったりお小遣いを上げてもらったりではなく、‟評価”や‟賞賛”を対価として受け取れると良いね。
「エンハンシング効果」といって、特に信頼している人から褒められると、それをきっかけにしつつ「自発的に」力を発揮できると言われているんだ。

友達と励ましあったり、家族に温かい言葉をかけてもらったり、それが原動力となっていくのがベストだね。
もちろん、何かを達成したときや疲れてしまったときは、先生のところにも来てくれると嬉しいな。


【本日の四字熟語】
点滴穿石 てんてきせんせき
わずかな力も、根気よく続けて積み重なれば、大きな成功につながること。
学力を上げるのに効率の良い方法はあっても、楽できるような近道はありません。
大事なのは基礎をコツコツと積み重ねていくこと。四谷学院の55段階では、それぞれの科目を1から固めていき、どんな問題にも対応できる‟基礎力”が鍛えられます。
継続は力なり。志望校合格という大きな成功をつかめるよう、合格への道を一歩ずつ踏みしめていきましょう!

大学受験合格ブログ編集部
このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。
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