東京医科大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/03/31

※この記事は約11分で読めます。


東京医科大学は、東京都新宿区に本部を構える私立大学。医学部のみを有し、前身となる1916年開設の「東京医学講習所」から、2022年4月で106年となった伝統ある私立医科大です。

この記事では、東京医科大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。東京医科大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年12月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

東京医科大学の入試問題で問われる能力

初めに、東京医科大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

東京医科大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

東京医科大学は建学の精神として、自ら学び、考え、自らの責任で決断・行動することを表す「自主自学」を掲げています。合わせて、他者や社会との関わり方において、教育上の根本精神(校是)として、「正義・友愛・奉仕」という言葉も大切にしています。

このような精神・教育方針に基づき、東京医科大学では「患者とともに歩む医療人を育てる」ことをミッションとしています。

医学部に特化した大学として、入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)は以下のとおりです。

医学部医学科 入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)

 本学の建学の精神は「自主自学」であり、自主性を重んじた医学教育を実践しています。校是として「正義・友愛・奉仕」を掲げ、ミッションとして患者とともに歩むことのできる医療人を一世紀にわたり育成してきました。
本学では、この建学の精神、校是およびミッションを理解し、高い志をもって医療人を目指す、次のような人を求めています。

  1. 十分な基礎学力を持ち、自ら問題を発見し解決しようとする意欲のある人
  2. 基本的な倫理観と思いやりの心を持ち、利他的に考えることができる人
  3. 礼節を重んじながら自らの考えを他者に伝えるとともに、他者の多様な意見を理解しようとする協調性と柔軟性に富む人
  4. 多様な文化、変容する社会の中での自らの使命を理解しようとする人

引用:東京医科大学HP

医学部看護学科 入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)

  1. 大学で看護学を学ぶために十分な基礎学力を有する人
  2. 主体的に学ぶ姿勢を有する人
  3. 看護への強い関心を有する人
  4. 人と社会へ関心を持ち、関わろうとする人

引用:東京医科大学HP

なお、東京医科大学では、入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)とともに、入学試験での評価内容や、入学までに身に付けておきたい能力と教科ごとの目標を公開しています。上記の公式HPで閲覧できますので、受験を考えている方はぜひご一読ください。

東京医科大学入試の特徴

東京医科大学で導入されている選抜方法は一般選抜、共通テスト利用選抜、学校推薦型選抜、社会人選抜(看護学科のみ)が実施されています。

  • 一般選抜
    募集定員・受験者数が一番多く、中心になる選抜方法です。医学科・看護学科のいずれも学科試験で第1次選抜を行ったのち、第1次合格者のみ第2次試験が実施され、最終的な合格者が決定します。第2次試験は医学科が面接と小論文、看護学科が面接のみとなります。

  • 共通テスト利用選抜
    第1次試験に大学入学共通テストの成績を利用し、第1次合格者は一般選抜と同様に第2次試験に進みます。第2次試験の内容は、一般選抜と同様となっています。
  • 学校推薦型選抜
    学校推薦型選抜では、医学科の選抜が特徴的で、指定地域枠が設定されています。2023年度入試では、茨城県地域枠・新潟県地域枠・埼玉県地域枠が認可申請中となっています。

いずれも、詳細は大学公式HPなどで、最新の情報をご確認ください。

東京医科大学入試の概要


ここからは、東京医科大学の入試概要を解説します。

出願資格について

東京医科大学の出願資格(受験資格)は、選抜方法ごとに定められています。ここでは一般選抜での出願資格を一部抜粋してご紹介します。

出願資格は、医学科・看護学科のいずれも、以下に該当する者とされています。

  1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および入学年の3月に卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月に修了見込みの者
  3. 外国において学校教育における12年の課程を修了した者および入学年の3月31日までに修了の見込の者またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者

参照:東京医科大学2023年度医学部医学科学生募集要項 一般選抜

なお、出願資格は全部で8項目定められています。詳細は最新の募集要項等でご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、東京医科大学の学科ごとの試験科目や配点をご紹介します。

今回取り上げるのは、一般選抜の試験内容です。詳しくは最新の募集要項をご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年12月28日現在のものです。

医学部医学科
区分 第1次試験 第2次試験 配点
理科 「物理基礎・物理」と「化学基礎・化学」

「物理基礎・物理」と「生物基礎・生物」

「化学基礎・化学」と「生物基礎・生物」

の中から 1 組を選択。

200

200
英語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ

100

100
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)

100

100
小論文 60 60
面接 40 40
合計 400 100 500

出典:医学部医学科_募集要項

医学部看護学科
区分 第1次試験 第2次試験 配点
数学または理科 数Ⅰ・A

化学基礎

生物基礎

以上より1科目選択

100

100
英語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ

100

100
国語 国語総合(古文・漢文はなし)

100

100
面接 面接
合計 300 300

出典:医学部看護学科_募集要項

出願者数や合格者数のデータ

東京医科大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度一般選抜の結果です。

学科 募集人数 出願者数 受験者数 第1次試験合格者数 第2次試験合格者数 実質倍率
79 2,173 1,940 423 245 7.9
看護 60 433 419 224 130 3.2

出典:医学部医学科_入学者選抜実施結果(2022)
出典:医学部看護学科_入学者選抜実施結果(2022)

各科目の試験問題の特徴や難易度

東京医科大学の試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、東京医科大学一般選抜での試験問題の特徴を、一部科目を抜粋してご紹介します。

英語

東京医科大学の英語は、大問が5問程度、試験時間は60分です。大問1~3は標準的なレベルとなっており、発音やアクセント問題、文法、会話文や語句整序問題などの出題。大問4~5は長文読解という内訳です。

全体的に難易度が高いとまではいえませんが、長文のボリュームが多く、試験時間を考えるとあまり余裕はありません。基礎力を高めて大問3までの知識問題を早く解答し、長文読解に充てられる時間を確保することが大切です。

数学

数学は大問4~5問程度で構成されており、試験時間は60分です。医学科と看護学科で出題範囲が異なります。

医学科では数Ⅱ・B、数Ⅲが出題の中心ですが、難問奇問はないといわれています。微積分法やベクトル、対数・指数関数、三次関数、数列が頻出。この分野は基礎から応用までを解答できる力を付けておきましょう。

東京医科大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、東京医科大学の入試の偏差値は58~68、共通テスト得点率は69~83%となっています。

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

東京医科大学に合格するための勉強方法


ここからは、東京医科大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

東京医科大学に入るには、何をすればいい?

東京医科大学の入試は一般選抜が中心ですが、第1次試験に大学入学共通テストを利用できる方法もあり、わかりやすい選抜方法です。学校推薦型選抜も医学科で地域枠があるなど、特色のある選抜を行っています。

全体的に超難問というよりは、標準的な出題が多いといわれているので、基礎をしっかり固めつつ、応用力も養う対策が求められているでしょう。

受験生は過去問などから自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強して入試に臨みます。難易度があまり高くない場合は、なおさら、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

大学入学共通テストを含め、基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われます。

受験期の過ごし方

高校3年生の受験期をどのように過ごすかにより、合格の確率が変わるといっても過言ではありません。やみくもに勉強するのではなく、年間を通じて長期的なスケジュールを立て、計画的に受験勉強に取り組みましょう。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書の内容を丁寧に学習し、苦手分野の洗い出しを進めます。暗記ものは好みの単語集や用語集を用意し、1日でも早く取りかかるのがおすすめです。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、自分のペースでまとまった学習に取り組めます。ぜひ成績アップにつなげましょう。「一日に問題集を10ページ進める」など、短期スケジュールを組むのも、モチベーションアップに役立ちます。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固めをしつつ応用力を磨くことで、私大入試対策にもなります。
  • 冬(1月〜):過去問を集中的に取り組み、演習を積む時期。時間配分に気を付けながら、ミスなく問題を解くようにし、最後の仕上げをします。過去問を解いて終わり、ではなく、解答や解説を見て復習が必要な箇所がないか確認しましょう。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組む場合、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになりがちです。だからといって「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。

その理由は、集団授業。大手予備校の場合、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることが珍しくありません。講師の授業を受け身で聞いて、なんとなくわかった気になっている場合もあり、本当の学力につながらない場合があります。

また集団授業のなかで、苦手分野が取り残される可能性もあります。授業でわからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなど積極的に取り組まないと、思うような学習の効果が出ないかもしれません。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

55段階個別指導の詳細はこちら!

 

東京医科大学入試は丁寧に解く力が重要!

【東京医科大学の入試概要】

  • 一般選抜が中心で、共通テスト利用選抜や学校推薦型選抜が実施されている。
  • 難易度は標準~やや難。

【東京医科大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜の実質倍率は、医学科7.9倍、看護学科3.2倍。

【勉強方法まとめ】

  • 難問奇問はないので、基本的な知識を十分に身に付け、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ。
  • 問題のボリュームが多く、時間が足りなくなる場合があるので、時間配分の練習をしておく。

東京医科大学は、難易度は標準からやや難レベルですが、それゆえに志望者も多くハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年12月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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