社会で活躍する先輩への
インタビュー

国立研究開発法人理化学研究所 心理プロセス研究チーム

さん

2014年に広島大学心理学コースを卒業、2016年に同大学院心理学専攻博士課程前期および 2018年に同人間科学 専攻博士課程後期を修了。ロンドン大学の短期留学を経て、広島大学大学院人間社会科学研究科助教に就任、研究と教育に携わる。2020年10月からは理化学研究所の研究員に着任し、表情に関する研究を主に行っている。

「心を持ったロボット」が共存する未来を目指して

――現在はどんなお仕事をされていますか?「ガーディアンロボットプロジェクト」という組織の心理プロセス研究チームにて、研究活動を行っています。具体的にはアンドロイドを活用した実験を行ったり、英語で論文を執筆したりしています。このプロジェクトでは、人とロボットが共存する未来社会を目指して、心理学・工学・情報科学など多様な分野からの研究者が集まって、「心を持ったロボット」を作るための研究活動を展開しています。私はその中で、人とロボットが感情のやり取りを実現できるようになるための、「感情コミュニケーション」に関する研究を行っています。

人が他者に「心がある」と感じるのは、どういったところからでしょうか?顔や話し方からでしょうか?ロボットにも「心がある」と私たちは感じることができるのでしょうか?できるとすれば、それはどうやったら実現できるのでしょうか?こういった謎を一つひとつ解き明かしていくのが、我々の研究内容です。仕事のやりがいは、世界中の研究者が明らかにした新しい発見を知った時や、自分自身が新しいことを発見し、それを世界に発信できた時に感じます。特に自分が「おもしろい!」と思ったことを他の研究者にも興味を持ってもらえたときは、とても嬉しい気持ちになります。

「人の心を読みたい」がきっかけで心理学の道へ

――難波さんは大学・大学院でも心理学を専攻されていますが、この分野を選んだ理由は何ですか?「人の心を読みたい」という少々不純な動機でしたが、心理学コースを選択しました。大学・大学院ともに内的状態の伝達に関する研究を行っていました。その後、「人の心を読むといったら表情の研究でしょう」と、これまた少々浅い動機で、表情に関する研究をメインで行うことにしました。心理学コースに進むと最初に言われるのは、「心理学は別に心を読めるようになる学問ではない」ということなのですが、私はそれでも「心を読むことに関する科学」に真剣に取り組みたかったので、そのモジュールの一つとしての表情を勉強・研究してきました。

――どんな大学生活でしたか?もちろん心理学に関する知識に興味があったので、真面目に勉強はしていました。それと並行して、サークル仲間とバンド活動をしたり、親しい友人とアコースティックライブをしたり、友達とカードゲームをしたり、高校時代の仲間と旅行に行ったりして、大いに楽しみました。今思えば、大学生のうちに、哲学や数学に関する書物をもっと読んで教養を深めておけば良かったな、と後悔することもあるのですが、もし過去に戻ることができてもやはり同じように、勉強だけではなく大いに楽しんで過ごすのだろうなと思います。

良い授業でも、学習意欲が低いと吸収が少ない

――どんな受験生活でしたか?それまであまり真剣に勉強に取り組んでこなかったので、いざ受験勉強を始めると、学ばなければいけないことが多すぎて途方に暮れました。あまりにも基礎学力がなかったので塾に行かせてもらったのですが、そこで出会った先生の教え方がとても上手く、「教え方の上手い先生に教わるのは大事なことなんだな」と感じたのを覚えています。また、そうした先生から学ぶことの興味深さを体験することができ、自分でどんどん主体的に学ぶことになった結果、勉強に一番大事なのは自分の中にある強い内発的な動機なんだなぁ、と感じました。高校まではきちんと授業を聞いていなかったので、どんなに良い授業であっても、自分のような学習意欲の低い生徒が吸収できる内容は少なく、もったいなかったと思います。それに、高校の授業で習うのを待っていると、受験までの学習時間が足りなくなってしまう科目もあるので、自分で進めておく必要もあったなと思います。あと、教科書をどんなに注意深く読んでも、さすがに全部を覚えきることはなかなかできないので、模擬試験などの実践的な対策と両輪で学習すると、呑み込みが早くなると思います。

――大学受験の思い出はありますか?私が大学受験での経験に関してもっとも印象に残っているのは、試験当日です。私は持病の関係で追試を受けることになったのですが、追試の日も体調が万全でなかったので、一人で保健室近くの別室で受験させてもらいました。そのときの担当試験官が、私とマンツーマンの状況の中、試験の説明の最後のところで「これ以降、一切質問は受け付けま“すん”」と噛んでしまい、「質問は受け付けてくれるのか受け付けてくれないのか」とものすごく気まずい沈黙の時間が流れました。大学入試本番でのこの経験を通して、相当気まずい状況に対しても堂々とふるまえるようになったと思います。今では、国際学会において海外の研究者を相手に堂々とスピーチする度胸にもつながっています。

メッセージ Message

高校生までは色々な科目についての勉強を幅広く行ってきたと思いますが、大学からはもっとあなたにとって興味深い専門的な勉強がたくさんできるはずです。大学受験は大変な思いをすることが多いものかもしれませんが、頑張った分だけその見返りはきっと大きなものになるはずです。適度に息抜きもしながら、頑張ってくださいね。

休日の楽しみは家族との時間。家族を持ってから時間の使い方が変わりました。

以前は休日も、平日と同じように研究をしていることが多かったのですが、結婚して子供が産まれてからは家族と過ごすようにしています。なので休日は、家族で近くの図書館やお店にお出かけしたり、公園にお散歩に行ったりしています。価値観は時間とともに変わっていきます。今は仕事 (研究) よりも大事な家族ができたので、休日の過ごし方は大きく変わりました。過去を振り返ることもありますが、妻と娘の笑顔を見ることがとても幸せなのでそれで良しなのです。

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