愛知教育大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2024/04/19

※この記事は約12分で読めます。

こんにちは!四谷学院の奥野です。

愛知教育大学は、1873年に設立された愛知県養成学校が前身の国立大学です。

愛知県刈谷市にキャンパスを構えており、学部は教育学部のみで、複数の課程や専攻・コースに分かれています。

この記事では、愛知教育大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法を紹介します。

愛知教育大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2023年10月11日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

愛知教育大学の入試問題で問われる能力

まずは、愛知教育大学が求めている人材(学生)や入試の特徴、難易度について解説します。

愛知教育大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

愛知教育大学は「広域の拠点的役割をはたす教育大学として、人間理解と真理探究に努め、教育が直面する現代的課題への対応力を有し、子どもたちの未来を拓くことができる豊かな人間性と確かな実践力を身に付けた専門職業人の養成」を使命としています。

掲げているアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)は、以下のとおりです。

◎子どもの成長に関わることに喜びを感じ,将来,教員や専門職として学校教育に携わる強い意欲を持つ人

◎確かな基礎学力を有し,関連する幅広い分野の学びに関心を持つ人

◎創造力や探究心を持つ人

◎多様な考えや価値観を持つ人を認め,自らの考えを表現しながら協働できる人

◎学校と地域社会との関わりに関心があり,地域の活動に参加することができる人

引用:愛知教育大学 令和6年度入学者選抜要項

このことから学力はもちろん、主体性や人間性をも大切にしている大学だとわかります。

このほかに愛知教育大学では、課程や専攻ごとにカリキュラム・ポリシーとディプロマ・ポリシーを掲げています。

詳しく知りたい方は愛知教育大学公式ホームページをご覧ください。

 愛知教育大学入試の特徴

愛知教育大学で導入されている選抜方式は、大きく以下の3つに分けられます。

総合型選抜

総合型選抜では、2段階選考が行われます。

第1次選考では調査書などの出願書類で選考が行われ、第2次選考では高大連携講座を受けたあとに提出される課題とAP試験(アドミッション・ポリシーに基づく試験)で合否が判定されます。

一般選抜(前期・後期)

一般選抜の前期日程では、大学入学共通テストの成績と個別学力検査、調査書により評価され、学校教員養成課程のみ小論文試験が実施されます。

後期日程では、大学入学共通テストの成績とAP試験の結果で合否が判定されます。学校教員養成課程の志願者は、AP試験で教職志望理由書の提出が必要です。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、大学入学共通テストの成績とAP試験、出願書類によって評価されます。AP試験には、面接が含まれます。

 各科目の試験問題の特徴

愛知教育大学への合格を目指すには、出題傾向を把握することが大切です。

ここでは、愛知教育大学の一般選抜(前期日程)における、試験問題の特徴を科目ごとに紹介します。

 国語

出題形式は、大問4つの記述式です。大問1・2では長文問題、大問3では古文、大問4では漢文が出題されます。大問1・2の文章量が多いため、時間配分に注意が必要です。

過去問などを使って現代文の読解に取り組みつつ、速読力や記述力を向上させるのが効果的です。

地理歴史

地理歴史では、日本史B・世界史B・地理Bから選択した科目のみを解いていきます。3科目とも大問3つの記述式です。

日本史は、大問1・2で文章や史料を使用した問題、大問3では特定の用語に関する数百文字程度の記述問題が出されます。単に用語を暗記するだけでは対応できないため、出来事の理解とその背後にある内容を押さえておくことが重要です。

世界史では、地図や文学作品など、多様な史料を題材にした問題が多く出されます。文章量の多い大問が多いため、時間配分に注意しましょう。歴史上で登場する用語を説明させる記述問題や、地名・人物に関する問題など、幅広く出される傾向にあります。

地理では、説明問題が多く出されるほか、グラフや地形図などを読み取る問題も見られます。基礎知識をしっかりと習得すること、数年分の過去問を使って出題傾向を押さえることが大切です。

 数学

5つの大問からなり、微分や確率、導関数などの問題が出されます。難易度は高くないため、問題集などで出される標準レベルの問題をマスターしておけば解けるでしょう。

そのため、基礎をしっかりと固めておくことが大切です。

 英語

大問4つで構成され、大問1~3は長文問題、大問4は200文字程度の英作文問題となっています。

著者の見解や文章の内容を説明させる問題が多く出されるため、内容を正確に理解し、説明する力が必要です。過去問を繰り返し解き、読解力と記述力を身に付けましょう。

 理科

理科の科目は、それぞれ大問4つで構成されています。

物理では、力学や電磁気、熱伝導の分野から出題される傾向にあります。計算問題が多く、計算過程の記述も求められるので、公式を正しく使いこなせるように練習が必要です。

化学では計算過程の記述だけでなく、実験結果の理由を説明させる問題が出されます。化学反応式の記述も求められるなど記述問題が多い傾向にあるため、日頃から実験結果の過程を記述できるように理解を深めましょう。

生物においても、ある事象が起こる理由などを説明させる記述問題が多く出されます。しっかりと説明できるように、教科書の基本的な内容は理解しておくことが大切です。

地学では事象が起きる理由の説明だけでなく、組織のスケッチも求められます。そのため、事象のプロセスだけでなく、岩石などの特徴も深く理解することが必要です。過去問を解いて出題形式に慣れましょう。

愛知教育大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」の2023年2月時点のデータでは、愛知教育大学の偏差値は48~59です。大学入学共通テストの得点率は58~74%で、難易度はそこまで高くないでしょう。

ただし、試験問題では説明の記述を求められる問題が多いため、十分な試験対策が必要だといえます。

参照:マナビジョン「愛知教育大学の偏差値」

愛知教育大学試験の概要

ここからは、愛知教育大学の入試概要を解説していきます。

 出願資格について

愛知教育大学の出願資格は選抜方式ごとに定められているため、ここでは一般選抜の出願資格を紹介します。

愛知教育大学の一般選抜に出願できるのは、大学入学共通テストで大学が指定した教科・科目を受験し、次のいずれかに該当する人とされています。

①高等学校または中等教育学校を卒業した者および入学年の3月卒業見込みの者

②通常の課程による12年の学校教育を修了した者(特別支援学校の高等部または高等専門学校の3年次を修了した者等、通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)および入学年の3月修了見込みの者

③学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校または中等教育学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月までにこれに該当する見込みの者

参照:愛知教育大学 令和6年度入学者選抜要項

 このほかの選抜方式における受験資格は、入学者選抜要項でご確認ください。

愛知教育大学の試験科目や配点

愛知教育大学の試験科目や配点は、以下のとおりです。

ここでは、一部の専攻における、一般入試前期日程の大学入学共通テストの試験科目や配点などを解説します。

なお、以下のデータはすべて2023年10月11日現在のものです。

教育学部

<学校教員養成課程 幼児教育専攻>

教科 科目 配点
国語 「国語」 200
地理歴史・公民
理科2教科から3科目選択
「世界史B」「日本史B」「地理B」 300

(各100)

「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」

※1

「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」

※2

数学 「数学I・数学A」 200
「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」から1科目選択
外国語 「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」から1科目選択 200

※1:公民については同一名称を含む科目の選択は不可

※2:理科の科目については、以下いずれかの対応を行う

①「地理歴史・公民」から1科目選択の場合は、基礎を付していない4つのうち2つを選択する

②「地理歴史・公民」から2科目選択の場合は、基礎を付した2つまたは基礎を付していない1つを選択する

参照:愛知教育大学 令和6年度入学者選抜要項

※最新の情報は必ず、最新の募集要項にてご確認ください。

出願者数や合格者数のデータ

愛知教育大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。

なお、ここで紹介するのは2023年度の一般入試の前期日程におけるデータです。

学部 課程 専攻 専修・コース 出願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
教育学部 1,334 1,187 638 1.9
学校教員養成課程 幼児教育専攻 49 41 18 2.3
義務教育専攻

 

学校教育科学

 

 

47 41 18 2.3
生活・総合 32 29 9 3.2
ICT活用支援 45 43 20 2.2
日本語支援 54 50 22 2.3
国語 76 63 45 1.4
社会 80 66 42 1.6
算数・数学 115 98 53 1.8
理科 124 115 77 1.5
音楽 28 25 18 1.4
図画工作・美術 39 34 20 1.7
保健体育 99 87 40 2.2
ものづくり・技術 23 22 14 1.6
家庭 47 39 21 1.9
英語 23 21 12 1.8
高等学校教育専攻 国語・書道 16 14 7 2.0
地歴・公民 27 25 5 5.0
数学 33 31 11 2.8
理科 31 28 22 1.3
英語 20 17 14 1.2
特別支援教育専攻 31 27 18 1.5
養護教育専攻 66 58 27 2.1
教育支援専門職養成課程 心理コース 99 94 46 2.0
福祉コース 42 39 14 2.8
教育ガバナンスコース 88 80 45 1.8

※最新の入試データは、愛知教育大学公式ホームページの入試情報でご確認ください。

愛知教育大学に合格するための勉強方法

ここからは、愛知教育大学に合格するための学習方法を紹介します。

愛知教育大学に入るには、何をすればいい?

愛知教育大学の入試では超難問と呼ばれるような問題はないものの、記述問題が多いため、十分な対策が必要です。基礎をしっかりと固めつつ、応用力や記述力を養いましょう。

また文章量の多い問題があり、時間配分にも注意が必要です。過去問を中心に解いて、出題傾向に慣れましょう。

受験期の過ごし方

受験期の過ごし方は合否に大きく影響するため、長期的なスケジュールを立て、計画的に取り組むことが大切です。

愛知教育大学の合格に向けて、下記を参考にスケジュールを立ててみてください。

  • 春(4~5月):基礎を身に付ける期間です。教科書の内容を中心に学習を進め、苦手分野の洗い出しも行いましょう。
  • 夏(6~8月):長期休暇を利用して、苦手分野の克服に力を注ぎましょう。学習に集中できる時期のため、成績向上のチャンスでもあります。
  • 秋(9~11月):大学入学共通テストの対策を始めます。実際の試験を想定しながら過去問を解き、応用力も磨いていきましょう。
  • 冬(12月~):実践力を鍛えるために、過去問を集中して解いていきます。演習を積んで出題傾向をつかみ、自信を持って試験に臨めるようにしましょう。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強を進めるのは、意志が強くないと継続できないでしょう。そのため、愛知教育大学への合格に向けて受験勉強をするには、予備校に通うことをおすすめします。

ただし、予備校に通う場合には、授業への取り組み方に注意しましょう。

一般的な予備校で行われる授業は集団授業ですが、受け身で授業を受けている状態だと、講師の話を聞くだけで終わってしまうかもしれません。

そうなると、知識が定着しづらいことが考えられます。

自発的に学習に取り組まなければ、苦手分野が取り残される可能性もあるため、わからない点は積極的に質問することが大切です。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の集団授業で起こりやすい問題を回避するには、四谷学院の科目別能力別授業と55段階個別指導の「ダブル教育」をおすすめします。

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業では、科目と能力の2つに沿ってクラス分けが行われます。これにより、自分のレベルに合った授業を科目ごとに受けることが可能です。

また、授業は少人数制でアットホームな雰囲気のなか行われるため、集団授業では「質問しにくい」と感じていた方も安心して授業を受けられるでしょう。

これにより、苦手科目ではついていけず、得意科目では物足りないという「科目ごとのレベルの不一致」を解消できます。

55段階個別指導

55段階個別指導では、科目別能力別授業で得た理解を解答力につなげることが可能です。

55段階の体系化された指導で、中学から東大レベルまでをスモールステップで無駄なく学べます。マンツーマン授業で、わからないところはすぐに質問でき、何度も説明を受けられるので安心です。

愛知教育大学入試は丁寧に解く力が重要!

【愛知教育大学の入試概要】

  • 学力はもちろん、主体性や人間性も大切にしている大学
  • 総合型選抜と一般選抜(前期・後期)、学校推薦型選抜の3つが一般的な選抜方式
  • 難易度は標準

【愛知教育大学の入試データまとめ】

  • 実質倍率は1.2~5.0倍(2023年度一般選抜前期日程)

【勉強方法まとめ】

  • 記述問題が多いため、基礎知識の習得をしたうえで応用力を鍛える必要がある
  • 基礎的なレベルの問題も出されるため、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要
  • 文章量の多い問題があるため、時間配分に注意する

そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひ、お問い合わせください。

※本記事で紹介した情報は2023年10月11日現在のものです。最新の情報は、大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!

予備校選びは、大学受験の合否に大きく影響するといっても、過言ではありません。インターネットだけでは得られる情報に限界があるため、実際に説明会に参加し、自分に合った予備校を選びましょう。

以下の記事では、予備校の説明会について詳しく解説しています。説明会に参加する際の疑問や不安を解消するために、ぜひご一読ください。

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